アヴィニョンを望む、対岸の村 Villeneuve-lès-Avignon

サン・ベネゼ橋の往来を監視したフィリップ・ル・ベル塔アヴィニョンに行ったなら、時間を取って、向こう岸のヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンVilleneuve-lès-Avignonも散策したい。サン・ベネゼ橋が健在だったなら、反対岸で橋の往来を監視していたフィリップ・ル・ベル塔Tour Philippe le Belまで橋を渡ってと言いたいところだが、今日ではアヴィニョンの市内バス11番線に乗って、又は観光地の喧噪を逃れて歩いて行ってみよう。城壁に囲まれたアヴィニョンの町の全景、そしてサン・ベネゼ橋を眺める絶好のシャッターポイントにもなる。

アンティーク市が立つ観光局前の駐車場フィリップ・ル・ベル塔から、でこぼこした石畳の坂を上って中心街へ。小さな一軒家が連なり、気分は南仏の田舎町だ。
観光局のある駐車場では、土曜日の午前にはアンティーク市、木曜には生鮮市が開かれる。プロヴァンスの特産市はもう少し登ったところにある市役所前の広場で土曜に開催されるので、土曜日に行くなら、アンティークとプロヴァンスの味が楽しめる。

ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの聖アンドレ要塞Le Fort Saint André 聖アンドレ要塞から見えるアヴィニョンのパノラマ

聖アンドレ要塞から見えるアヴィニョンのパノラマ遠方からも目立って見える要塞に登っていこう。聖アンドレ要塞Le Fort Saint Andréは聖アンドレ僧院Abbaye Saint Andréを守るために14世紀に建設されたものだ。アンダオン山Mont Andaonに10世紀に建てられた僧院は今日は、個人所有の文化遺産となり、建物内の見学には予約が必要だが、庭園の見学ができる。

アヴィニョン教皇時代を目の前に、国王、フィリップ・ル・ベルことフィリップ4世が権力を象徴するために建てた要塞では、サン・ベネゼ橋の往来をコントロールし、国境を守っていた。アヴィニョン捕囚時代に入ると教皇や枢機卿の居住地ともなった。5世紀にはプロヴァンスはフランスとなり、1770年にはローヌ川が900m移動したために、戦略効果が下がるが、1792年まで軍隊が置かれていた。
シンメトリーの二つの塔に登ると、アヴィニョン、ローヌの谷への絶景のパノラマが広がる。

祝福の谷のシャルトルーズ修道院Chartreuse du Val de Bénédiction 祝福の谷のシャルトルーズ修道院Chartreuse du Val de Bénédiction

祝福の谷のシャルトルーズ修道院Chartreuse du Val de Bénédiction要塞の下に見えるのは祝福の谷のシャルトルーズ修道院Chartreuse du Val de Bénédiction。1356年に5人目のアヴィニョン教皇、インノケンティウス6世によって建設され、教皇庁のフレスコを担当したマティオ・ジョヴァネッティに礼拝堂の装飾を託した。1362年にインノケンティウス6世はここに埋葬されたが、陵はフランス革命後、教会内へと移された。ヨーロッパのシャルトルーズ会の中でも最大規模を誇る僧院で、40の僧房を有したこの修道院だが、革命によって被害を被り、図書や芸術品は売却された。1835年に作家、プロスペール・メリメProsper Mériméeの訪問より、修道院救済活動が始まり、1909年には国も修道院の再建に力を注ぐことになる。
今日は舞台芸術のライターを受け入れるアーチスト・レジデンス、そして文化センターとなっている。

ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの『レ』が”lès”と現代のフランス語的ではないので、スペル間違いと思われる方もいるかと思うが、古典フランス語では『近くの』、『隣の』などという意味があり、アヴィニョンの隣町という町名なわけだ。

アヴィニョン対岸の戦略地として、そして教皇の居住地ともなったヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンは、アヴィニョンの歴史的背景を理解するためにも、是非、足を伸ばしたい。

Villeneuve-lès-Avignon【ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン】
アクセス: パリ・ギャール・ド・リヨン(Gare de Lyon)駅から2時間40分、TGVにてアヴィニョン(Avignon-TGV)駅下車。中心街へは1時間乗り換え可能なシャトルバス(1,10ユーロ)で。アヴィニョンの市内バス11番線。
観光局 :http://www.villeneuvelezavignon.fr/

Fort Saint André【聖アンドレ要塞】
開館時間 : 10〜3月10:00〜13:00、14:00〜17:00、4月〜5月15日及び9月16日〜9月30日10:00〜13:00、14:00〜17:30、5月16日〜9月15日10:00〜13:00、14:00〜18:00
閉館日 : 祝日
入場料 : 5ユーロ、18才以下無料

Chartreuse Pontificale du Val de Bénediction【祝福の谷のシャルトルーズ】
開館聖アンドレ要塞 : 月〜金9:30〜17:00、土日10:00〜17:00、4月〜8月は毎日9:30〜18:00
閉館日 : 祝日
入館料 : 6,50€、18才以下無料
http://www.chartreuse.org/

by aki on 2008-07-28 [バカンスへ行こう]
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