二コラ・フーケ〜美と贅を尽くした城館 Château Vaux Le Vicomte

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ヴォー・ル・ヴィコント城の外観パリの南東約42kmに位置するヴォー・ル・ヴィコント城(Château Vaux Le Vicomte)。もし、あなたが既にヴェルサイユ宮殿を訪れていらっしゃるならば、是非ともその次に足を運んでみていただきたいのがこのお城である。何故ならば・・・。

宰相マザランの下、財務相に就任していた二コラ・フーケ(Nicolas FOUQUET 1615−1680)は、1656年 ヴォーの自領内に自らの城館を建てようと、建築家ルイ・ル・ヴォー、室内装飾家シャルル・ル・ブラン、造園家アンドレ・ル・ノートルと、その当時、既に名を馳せていた3人の芸術家達に依頼。
5年の歳月を経て、この贅と美を尽くした素晴らしい城館ヴォー・ル・ヴィコントが誕生したのである。

1661年8月17日、フーケは、当時フォンテーヌブローに滞っていたルイ14世を招き、豪華な祝典を催した。黄金に輝く食器類、料理人ヴァテールの素晴らしい料理。1200もの噴水で彩られた庭園では、贅を尽くした余興が繰り広げられたという。
しかし、この城館の美しさと、贅沢なフーケの振る舞いは、多いにルイ14世の自尊心を傷付ける事となってしまった。19日後、フーケは投獄され、2度とこのヴォー・ル・ヴィコントに戻る事はなかったのである。
その後、ルイ14世はヴォー・ル・ヴィコント城の造営に関わった3人の芸術家達を雇い、それを越える<太陽王>の名に相応しい城館を造るよう命じた。それが、あのヴェルサイユ宮殿というわけである。

1875年 ヴォー・ル・ヴィコント城は、実業家アルフレッド・ソミエ(Alfred SOMMIER)の所有となる。彼の手により、城館、庭園などが整備され、現在でもそのソミエ一族がここを引き継ぐと共に、一般にも公開している。

ヴォー・ル・ヴィコント城のフーケの部屋 ヴォー・ル・ヴィコント城のマダム・フーケの部屋

お城の見学は、玄関から1階に上がったところから始まる。まずは、深紅の重圧感が漂う「フーケの寝室」。続いて、爽やかな水色の「フーケ婦人の寝室」、「財務省の控えの間」、ルイ15世様式の調度品を備えた「ルイ15世の寝室」、全体がシャープな金でまとめられた「ルイ16世の寝室」など。

地上階に戻り、館内で唯一ルイ13世様式の内装が施された「四角い大広間」に入る。その後、9人のミューズの天井画が、この世のものとも思えない「ミューズの間」、「ヘラクレスの間」を抜け、「大サロン」に入る。ここは、城館の中央のドーム型屋根のちょうど真下に位置しており、高い天井、薄いグレーの壁面、窓から差し込む陽の光の以外には、装飾たるものがほとんど見当たらない。なぜならば、フーケの逮捕後、ここは未完成のままの状態なのである。

ヴォー・ル・ヴィコント城の図書部屋 ヴォー・ル・ヴィコント城の食事室

続いて、摂政時代様式に威厳溢れる家具調度品がある「図書館」、ルイ14世様式の典型的な装飾が見られる「国王の寝室」、贅と気品に満ちた「ビュッフェの間」などを経る。
最後に、地下まで足を伸ばし、1956年まで使用されていた「台所」を見学。ワインのカーヴや、使用人の食堂なども見どころである。

ヴォー・ル・ヴィコント城の使用人の食卓 ヴォー・ル・ヴィコント城の展望場からの庭園

なお、見学の途中(1階から、地上階へ降りる階段のところ)に、ドーム見学への通路がある。ここで、別料金(2ユーロ)を払うのだが、断然昇ってみる事をお薦め。通路の両脇を埋める木工建築の技術、器具などの展示を横目に・・・・・いざテラスへ! ここから見渡す庭園の美しさは、言葉にならない程である。

ヴォー・ル・ヴィコント城の城と噴水 ヴォー・ル・ヴィコント城の運河前の彫刻

続いて、庭園の散策。まずは、「ブーラングラン」と呼ばれる美しい刺繍のような芝部に添うように進んで行こう。水路を越え、噴水や、彫刻像などに目をやりながら坂道を下っていくと、いきなり大水路が姿を現す。その水路をぐる〜と周り、対岸岸の洞窟「レ・グロッテ」へ。そこから、「エルキュール・ファルネーズの像」まで上っていくと、一応ここが終点。芝生に腰を下ろし、遠くになった城館と、その前に広がる庭園を心行くまで眺めてみよう。

ヴォー・ル・ヴィコント城のヘラクレス像 ヴォー・ル・ヴィコント城の城と噴水
ヴェルサイユ宮殿ほど広くはないので、ゆっくりと見て回っても半日もあれば充分であろう。
見学の入り口があるお城の付属建物には、ブティックや、レストラン、馬車、馬具などを展示した「旅行装備博物館(Musée des Equipages)」もあるので、時間のある方は、こちらにも足を運んでみてほしい。
尚、今年は既に終了してしまったが、城館内や、庭園が2000本ものキャンドルで浮かび上がる「キャンドルの夕べ」は、正に幻想的な世界である。

Château Vaux Le Vicomte【ヴォー・ル・ヴィコント城】
77950 Maincy
アクセス: SNCF Paris/Gare de Lyon駅から、Sens又はMontereau方面行きでMelun駅下車。
RER D線 Chatelet又は、Gare de Lyon駅から、Melun行きでMelun駅下車。
Melun駅からは、シーズン中のみシャトルバスが運行。
(4月〜10月の週末、及び祝日のみ片道3,50ユーロ、往復7ユーロ)
Tel : 01 64 14 41 90
開館期間 : 2009年3月14日(土)〜11月8日(日) 10時〜18時
(水曜日は休館 ただし7,8月は休館なし)
2009年12月19日(土)〜2010年1月3日(日) (ノエル特別開館) 11時〜18時30分
(12月25日、1月1日は休館 ただし、12月24日,31日は11時〜17時)    
イベント : キャンドルの夕べ(Soirées aux Chandelles/本年度は終了)
2009年5月2日(土)〜10月10日(土)20時〜24時(入場は23時まで)
サロン・センセーション・ショコラ(Salon Sensations Chocolat)2009年11月7,8日(土,日)
入館料 : 一般 14ユーロ、割引(6〜16歳、学生、60歳以上、グループ)11ユーロ
キャンドルの夕べ 17ユーロ、割引(6〜16歳、学生、60歳以上、グループ)15ユーロ
オーディオガイド 2ユーロ(フランス語、英語、イタリア語、日本語、スペイン語など7ヶ国語)
www.vaux-le-vicomte.com

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二コラ・フーケ〜美と贅を尽くした城館 Château Vaux Le Vicomte への2件のコメント

  1. ピンバック: 秘密の花園

    ■人物 ルイ14世... ルイ14世 (1638年9月5日 - 1715年9月1日、在位:1643年 - 1715年) ブルボン朝第3代のフランス王。...
  2. ピンバック: ヴォー=ル=ヴィコント城でプリンセスに Visites costumées au Château | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

    [...] パリ郊外のヴォー=ル=ヴィコント城では、子供達にも歴史に興味をもっともらおうと、宝探しや工作などワークショップを通して普及の活動が計られている。今春...

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