先日ご紹介しました、紅茶ブティック&マッサージのTHÉS GEORGE CANNONさん。今日は気になる奥のサロン・ド・テをご紹介したいと思います。前回ご紹介しました地下にあるマッサージ室。その後に頂けるお紅茶もこちらのサロンのソファーでゆっくり、ということになります。さてそのサロン。まずは入り口にカウンターバーがあります。こちらはカフェ・バーならぬ、ル・テ・オ・バー「Le thé ‘O’(au) bar」。つまり気軽にさっと1杯の紅茶、お茶が頂けるカウンター。紅茶はカフェと違って、ゆっくりと時間をかけてティーポットで頂くのが通常のスタイルですが、急いでいる時はそうもいきません。それでもほんの一口でもいいから紅茶で喉をうるおしたいな、という思いを実現させたのがこの紅茶バーなのです。カウンター下に貼ってあるポスターのように、スリランカ、セイロンなどでは「THA KIOSK(ティー・キオスク)」なる車を使った移動紅茶バーが日常的に町に出ているのだそう。そのアイデアがこのサロンにも盛り込まれているのです。カウンターではミニマグカップや蓋付カップで手軽にお好みの一杯を頂くことができます。お値段もテーブル席よりお安めです。
サロンでは朝のプチデジュネ、お昼のデジュネ、午後のブランチ、そしてティータイムのケーキとお紅茶がリラックス空間の中頂けます。たっぷり光が差し込むテーブル席はお隣のアパルトマンの中庭に面していてとても静か。ちょっとしたテラス気分です。又反対側には紅茶葉を敷き詰めディスプレイしたテーブルに落ち着いたトーンのソファ席。
店内には茶箱やリーフデザインの絵画が掛けられ、クッションやランチョンマットも茶葉色をイメージ、ティーカップはトレードマークの茶葉が描かれたGeorge Cannonオリジナル製。全体的に「茶」のイメージが盛りだくさん。ほっと心が休まる空気に包まれています。スタッフの皆さんのスタイルも緩い感じのウェアで色目も淡いものを選んでおられるとのこと。それもお客様にリラックスしてもらう為、ラフな感じを提供しているとおっしゃいます。どなたかがオーダーされた紅茶の茶葉にお湯が注がれ、蒸らされている芳しい香りがふんわり漂うもう一つのリラクゼーション。
この日はデジュネを頂きました。メインのお料理にパン、紅茶のセットで13.9ユーロ。お料理は5~6種からチョイスできます。物足りない方はアラカルトで前菜追加、なんてのもOK。何と初めに出てきたのはおしぼりとお茶!「和」でおもてなし。ほんわり温かいお茶はキーマン(keemun)。手を拭い、お茶で喉を潤し心も体も清浄されるようです。
まずはポワローのキッシュ「La quiche du jour / saumon ou poireaux」。普通のキッシュのようですが、何とアパレイユの中には茶葉が一緒に焼きこまれています。お味はほんのりカレー風味。キッシュ独自のクリーム濃度満点なくどい感じがなく、茶葉のお陰か脂っぽさが調和されていてふんわりとした中にもさらりとしたミルキー感が残る味わい。小ぶりながらも存在感のあるものでした。
そしてもう一品はユンナン茶(yunnan)で煮たゆで卵のサラダ「Le Nid de salade sur les nuages」。‘雲の上の巣’と名付けられたそのサラダは卵が何とも言えぬ雰囲気を醸し出しています。周りのサラダがとても新鮮で、切り口が美しいことから、丁寧に包丁を入れてくれたんだなぁと感じるものばかり。トマトスリーズもモッツァレラもアボカドも、美しくカットされ優しく散りばめられています。サラダフリゼは柔らかく綺麗!とにかく新鮮で朽ちている部分などが全くなくとても美味しかったです。時に街中のカフェなどでサラダを頼むと、残念ながら傷んで黒ずんでいるものや、トマトやアボカドもつぶし切りになっていたりして、実の美味しさが半減。。。なんて事ないですか?サラダは鮮度と切り口が命!
と言っても過言ではないくらいデリケートなもの。美味しさも格別に変化するもの。そして、しっかり水にさらされたパリっとしたオニオンに丁寧に手でちぎられたサラダ。心をこめて用意されたサラダは本当に美味しい!そしてこのサラダの中にはユンナンの茶葉が散らされているという工夫も。茶葉もサラダにしちゃうなんて、さすが。卵はユンナンの味がする!というほどではないのであしからず。
側には抹茶塩なんて粋なものも揃えられており、お好みでパラリと振りかけて楽しみます。
紅茶はヴェルガモットが香る「Toit du monde」。ウーロン茶葉をベースにバニラ、ヴェルガモット、ジャスミン、ラヴェンダーで香りづけられたもの。オリヴィエ・スカラ氏ならではのとっておきのブレンド。何とも言えぬ一体感になっているのです。色は鮮やかに透き通っていて口に含むとまず甘いヴァニラの香りが鼻孔を突き抜け、それを追うように繊細なハーブの香りが包み込みます。デリケートで優しい味わい。テイン(Thein=カフェイン)がとても弱いお紅茶だそうで、このようなシンプルなサラダにもよく合います。そしてもう一つはアンフュージョンから、「Sheherazade」。柑橘系の香りをつけたベース茶葉にエキゾチックフルーツの破片、ティユルとヴェルベンヌ、ミントをブレンド。こちらはその名の通り千一夜物語を思わす何ともエキゾチックなものでぱっと口に柑橘の香りが広がると共に、ミントの爽やかな香りが。そしてティユルとヴェルヴェンヌがそれを抑えるまろやかさで包み込みます。ほんのりスモーキーでもありインパクトのあるお味。
今度はお食事と一緒にではなくこれだけで楽しんでみたいな、と思いました。紅茶はポットに既にアンフュゼされており、すぐに飲める状態でサーブして下さいます。そしてそれぞれの紅茶葉を小皿に盛って目の前へ。目で見て、触って、葉そのものの香りもかいで楽しんで下さいとのこと。紅茶屋さんならではの茶葉への想いがたっぷり伝わるサービスですね。アンフュージョンティーは人それぞれ濃いもの薄いものと好みがあるので、あえてパッソワールを置いていって下さりお好みの濃さ加減を調節して下さいとのこと。もっと濃いのがお好きな方は、置いていって下さった茶葉にもう一度通しながらカップに注いで下さい、とのことなのです。
心温まるサービスは、ただ紅茶を淹れるだけ、ではなくその前後にまつわるティータイムの全てをもてなしてくれているような気分になります。これが紅茶の聖なる場所、サロン・ド・テGeorge Cannonなのでしょう。
全ての気持ちがふぅっと軽くなり、心底リラックスできる一時。美味しいお紅茶が必ず約束されているランチ。さて、その後はやっぱりデザート。こちらではご近所、サダハルアオキさんのケーキを頂くことができるのです。お抹茶のケーキ(バンブー)も用意されており、お茶との相性も抜群。そしてアオキさんのケーキの横に並んでいるのは何とフランスの有名パティシェ達を輩出している製菓専門学校・ベルエ・コンセイユ(Ecole Gastronomique BELLOUET CONSEIL de Paris)の生徒さん達の作品!スタッフのオリヴィエ・ルクレールさんのお友達がこの学校にいらっしゃることから今回こんな特別なプレゼンテーションが実現。アイデアがたっぷり盛り込まれた想像豊かな生徒さん達の作品も負けてはいません。
この日は迷いながらもアオキさんのChocolat Pralinéを頂きました。下からビスキュイ、クラックラン、ガナッシュ、ショコラクレーム、ジェノワ、クレームと何と細かい組み立て!しかも味のバランスが絶妙でとても美味しかった!ショコラを美味しく堪能するべく層が層を重ね、とびっきりのひと口にまとまっているのです。このケーキはこのケーキでお茶をセレクトせねば、と思わされる一品でした。又、抹茶を使ったケーキ、「バンブー」には、スタッフのオリヴィエ・ルクレールさんがお抹茶を点てて下さいました。日本人顔負けのそのテクニック。見て下さい、このふんわりと程良く泡立った抹茶。温度加減も抜群でとても素晴らしいお点前でした。さすがは本場で修得されただけある腕前。その他にも日本のファーストフラッシュ!春摘みの甘~い新茶や、味わいも繊細な玉露も品質が高いものばかりでお茶本来の甘みが感じ取れるものばかり。お紅茶も、お茶も、文句なしのレパートリー。
十二分にリラックスしたランチタイム。食事の後はブティックでお気に入りの茶葉を購入。家でも同じ紅茶が飲めるけど、やっぱりこの至れり尽くせりな空間はなかなか演出できないし、お湯管理もきっちりされており、淹れて下さるお紅茶はやっぱり家で飲むのとは違うんだなぁ。。。。ということで、また来よう、と思ってしまう、そんなサロン・ド・テ。何よりもスタッフの皆さんの温かいおもてなしが本当に嬉しく心に響く素敵なサロン。何とトイレは日本製のTOTOウォシュレット!素晴らしく綺麗な空間で、ここは日本?と錯覚してしまいそう。ヴァカンス明けは8月26日(水)から営業です!日曜日もオープンしているのでそれも嬉しいポイント。紅茶を思う存分楽しみに訪れてみて下さい。
12rue Notre-Dame des Champs 75006 Paris
Tel : 01 53 63 05 43
営業時間: 9:00~19:30 (火-金) / 10:30~19:30 (土) / 12:00~18:00 (日) *9月~こちらの時間帯で確定。
*7月一杯は若干異なりますのでご注意下さい。(2009年夏季休暇:7月31日~8月26日まで)
定休日 : 月
メトロ : 4番線Saint-Placide
http://www.georgecannon.fr
■プチ・デジュネ Petit Déjeuner
・ Formule Express 8.4ユーロ (紅茶、ヴィエノワズリー3種、紅茶風味のサラダフルーツ)
・ Formule Complet 12.9ユーロ (紅茶、ヴィエノワズリー3種 or 紅茶風味のサラダフルーツ、フレッシュジュース)
■デジュネ Déjeuner
・ Un thé à l’heure du déjeuner 13.9ユーロ (紅茶、メイン料理を6種の中からチョイス)
■ティータイム
・Formule Thé & Pâtisserie du jour 8.5ユーロ (紅茶、本日のケーキ)
・Formule Thé & Pâtisserie AOKI 11.9ユーロ (紅茶、サダハル・アオキさんのケーキ)
・Formule Thé & Scones 10.8ユーロ (紅茶、スコーン3つ、生クリーム、コンフィチュール)
・Formule Thé & Muffins 9.5ユーロ (紅茶、マフィン3つ、バター、コンフィチュール)
■ブランチ Brunch
・Formule Brunch 28ユーロ (紅茶、パン、スコーン、マフィン、バター&フィチュール付、フェスル(フロマージュブランのようなもの)、フレッシュジュース、メイン料理、本日のケーキ)
*お料理、ケーキ、お紅茶、全て単品メニューもあります。但し、日曜日はブランチのみのメニューになります。


































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