モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer

モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer「ストレー」は、創業1730年、パリで一番古いパティスリーです。

かつて、ポーランド王スタニスワフ1世の娘マリーが、フランス王ルイ15世に嫁いで来た際のお抱え菓子職人であったニコラ・ストレー(Nicolas STOHRER)が、後に、モントルグイユ通り51番地に、パリで最初のパティスリーを開店したのです。

以来、今日まで、老舗の味を求める人々の客脚は途絶えません。2004年4月には、イギリスのエリザベス女王がわざわざご来店になったほどです。店内に足を踏み入れると、右側には各種惣菜、左側には見た目にも美しいケーキが整然と並べられています。

お店の方に、スペシャリテを尋ねてみたところ、やはり、『ババ・オ・ラム(Baba au Rhum)』と、『ピュィ・ダムール(Puits d’Amour)』だとのお返事です。
ババ・オ・ラムを最初に作リ出したのは、ここストレー。

モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer

前記のスタニスラス王が、嫁いだ娘の元を訪れた際、ポーランドより持参してきたブリオッシュが乾燥してしまっており、再び美味しく食せる様ストレーに委ねた結果、誕生したもので、あまりの嬉しさと、美味しさの為、当時流行していた”千一夜物語”より「アリババ」と、王が自ら命名したほどです。
『ピュィ・ダムール(愛の泉の意)』、こちらは、有名なオペレッタの名が付けられています。

今回、私が選んだものは、『アリババ(Ali baba 3.60ユーロ)』、『ピュィ・ダムール(Puits d’Amour 3.40ユーロ)』、『ポム・シブースト(Pommes Chiboust 3,60ユーロ)』、そして、『ヌメア(Noumea 3.60ユーロ)』の4つ。

『アリババ』は、ラム酒を浸したブリオッシュ生地の中に、カスタードクリームとレーズン(ラム酒に漬けた乾葡萄)がぎっしりと詰め込まれており、小さな蓋付です。口の中で、クシュ~となるブリオッシュ生地、滲み出るラム酒、それらと、交じり合うカスタードの甘みは絶妙。アルコールの弱い方は、これで充分ほろ酔い気分になれます。

Ali Baba(左)とNoumea(右) Pommes Chiboust(左)とPuits d'amour(右)

『ピュィ・ダムール』は、小さなケーキです。パイ生地の中身は、バニラ風味のカスタードクリームで、それを表面からキャラメリゼしたもの。カリカリッと砕ける表面と、カスタードクリームとの食感が楽しめます。
そして『ポム・シブースト』、こちらは、アーモンド・ダコワーズ生地の上に林檎のスライスを置き、クリーム・レジェをかぶせ、軽く表面を炙ったもの。林檎に、酸味も、甘みも感じられなかったのが残念です。
『ヌメア』は、マカロン生地と、胡桃-ヘーゼルナッツのビスキュイを重ね、パインの果肉を隠しこんだ、白いケーキ。かなり、胡桃の味が強調されています。
個人的には、『ピュィ・ダムール』が気に入りました。

また、ケーキに負けず、劣らずなのが、こちらのお惣菜です。
テリーヌや、キッシュ、サラダ、そして、オードブル用のものなど、全てがア・ラ・メゾン(自家製)。
アーティチョーク(朝鮮あざみ)の上に、こんもりとスモークサーモンをかぶせた『アルティショー・ノルヴェジアン(Artichaut Norvégien 10ユーロ)』、ムース状の蟹とグレープフルーツが美しい『ヴェーリング(Verring 9ユーロ)』などが、特に人気のようです。
特別なホームパーティーの際にでもいかがでしょうか。

モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer

パンは、種類は多くありません。しかし、どれもお薦めできるものです。バゲット(1ユーロ)はトラディションタイプで、他のパン屋さんにも引けを取らないほどの美味しさ!クロワッサンもお試し下さい。

また、ここストレーでは、事前に注文さえすれば、こちらで作られているインディビジュアルのケーキを、数人用のサイズに作っていただく事もできるそうです。
そして、特注といえば、ピエス・モンテ(Pièce Montée – フランス式のウェディングケーキ)も、トラディショナルなものから、モダンなものまで、各自の要望に応じて用意していただけるとの事です。特別に、それらの写真を見せていただきましたが、溜息のでそうな作品ばかり!でした。

本年度、ストレーのエクレアは、パリのパティスリーコンクールのエクレア部門で、第3位に輝いています。こちらもご賞味下さい!

Stohrer【ストレー】
51 rue Montorgueil 75002 Paris
メトロ : 4番線 Les Halles又は、Etienne Marcel
Tel : 01 42 33 38 20
営業時間 : 7:30~20:30
定休日 : 年中無休(ただし、8月1日~8月15日 夏季休暇)
www.stohrer.fr

75002 Paris, フランス

スイーツの都

chiharu について

パリ在住15年。パリにて、フランス料理と、パティスリーのディプロムを習得。日々の暮らしの中で見つけたパリらしいグルメや、素敵なものをご紹介していきます。

モントルグイユ通りの老舗パティスリー Stohrer」への7件のフィードバック

  1. 観光客

    このお店、ぜひ行きたいと思い、Parisまで来ました。
    私は全くフランス語がわからないのですが、このお店は英語が通じるのでしょうか?
    まったく英語が通じなかったお店がたくさんあったので。。。。

  2. chiharu 投稿作成者

    観光客さま コメント有難うございます。
    ご質問の件に付いてですが、その日の販売員さんにもよりますので、私からは何ともご返答申し上げる事は出来ません。ただ、有名なお店ですし、お客さんで観光客の方も良く見かけます。ですので、お店の方も、そういう対応には慣れていらってしゃると思われますので、気軽に出かけてみられてはいかがでしょうか。

  3. ピンバック: 2008年のガレット・デ・ロワ Galettes des Rois 2008 | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

  4. ピンバック: ブッシュ・ド・ノエル・コレクション Bûches de Noël 2007 | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

  5. ぷよぷよ

    12月 パリにツアーで行きます。
    日曜日の午後から自由行動で12:00~18:00までです。是非 昼食をこのお店で摂りたいのですが、お店の中でお総菜、ケーキ、飲み物を頼んで食べることができるのでしょうか? 宜しく御願いいたします。

  6. chiharu

    ぶよぶよさま、コメントありがとうございます。
    残念ながら、店内には飲食できるコーナーはありません。宿泊されるホテルがストレーから近いのでしたら、テイクアウトされてホテルで召し上がられてはいかがでしょうか。

  7. ぷよぷよ

    有り難うございます。
    ホテルは19区にあり、戻ることはできません。
    今回は残念ですが、諦めます。
    情報 有り難うございました。

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