楽しいおしゃべりとレバノン料理で舌鼓 Savannah Café
パリ5区。カフェやビストロがひしめくパンテオン寺院の裏手通りに黄色と青のテントに赤い外観、中を覗けば可愛いおもちゃやアンティークの絵などが所狭しと飾られた黄色一色の店内という何とも個性的で可愛いお店があります。「こんにちは、はじめまして。」と迎えてくれたのはリシャール・サラニさん。(Richard Sahlani)優しい笑顔と共に驚くほどに流暢な日本語。又書くのもお上手でびっくり。ここ数年日本語の勉強をされているそうでなんと習字も練習中。この日もカウンターでずっと筆を手に漢字を勉強されていました。以前は社会学者をしていたという彼、とにかく人と話すこと、触れ合う事が大好き。出会った人とのコミニュケーションを繋ぎ、そしてその国のことを愛しみんなで楽しく時を過ごすことを愛してやまないとおっしゃいます。そのお人柄も功を奏しいつもお店は楽しい笑い声でいっぱい。
1985年にオープンしたサヴァンナ・カフェ。国境を越えた彼の仲間意識は店内のデコレーションを見て頂いてもわかるように、すべて分け隔てなく楽しい雰囲気を作る為のおもちゃや絵で溢れかえっています。BGMもジャズあり、ポップありと様々なメロディが今宵のひと時を盛り上げてくれています。以前当サイトでご紹介したアコーディオニスト、TACAさんもこちらのお店の常連さまなのだそう。リシャールさんのお友達にはミュージシャン、アーティストの方々がとっても多いようです。
そんな彼のことですから、お料理だって基本のレバノン料理に加え、各国のエッセンスが組み合わさった創作メニューもたくさん。
まずはテンション高まるBGMと共にアペリティフを。マルガリータとノンアルコールのトマトカクテル(スパイス入り)。おもむろに店内に目をやると、本当に色んなものが飾られていて見ているだけでも旅行気分。トーンを落としたライトでカウンターバーもいい雰囲気。
気分も高まったところでお料理といきましょう。とにかくレバノン料理の要は野菜、豆、オリーブオイル!とってもヘルシーで胃の負担も軽く、美味しくドンドコ食べれちゃいます。まずは前菜の盛り合わせ。この日は彼のご厚意で盛り合わせを用意して下さいました。通常のメニューはその単品がお皿いっぱいにかなりのボリュームで盛られています。
まずはレバノンのパン(ピタパンの様ですがそれとはまた若干違うパンなのだそうです)のトーストの上にハーブが香るブルビチーズとお野菜がのった「Bulgaria」。「手を添えて食べないと噛んだらぽろぽろとこぼれるから気をつけてね」とリシャールさん。その通り。それぐらい溢れんばかりの具材は素直に一つ食べただけでも結構なボリューム。でもお野菜たっぷりなので食べやすい。アクセントになっているブルビチーズとフレッシュミントがとても爽やかでカリカリのパンがカナッペの様に一体化。そしてレバノンならではのナスのグリエ。とろとろのナスにゴマのペーストクリームが非常にクリーミーでとても美味しい。周りの赤いお野菜はカブ漬け。酸味のきいたカブと一緒に食べるとなるほど更に美味しい。そして豪華な盛り合わせはレバノン定番のひよこ豆のペースト・オムス(Hummous)、と茄子のペースト(Caviar d’aubergine)。それにたっぷりのお野菜、そしてケベ(Kebbe)というお肉のブーレ。スパイスがほんのり香るジューシーな一品。それにパセリやミントを一杯閉じ込めたタブレやパイ包みなんかも添えられかなりのボリューム。付け添えのレバノンパンに具材をお好みで挟んで頂きます。
メインはお肉の煮込み料理。カレーなのですが、しっかり煮込まれ味が凝縮したソースはポッテリとした濃度で旨みがぎっしり。複雑なスパイスと辛さが何んとも言えぬ異国な味。羊肉のカレーと、ピリリと辛いお野菜のカレー、そしてシトロネルの風味が後を引く鶏肉のソテー。松の実も入っていて食感と甘みがブレンド。ライスの上にはグロゼイユの実。このフルーティな酸味が一緒に食べると口の中で調和していい感じにまとまります。
食べすぎたーと思っても、どこか胃の軽いお料理。デザートもじっくり楽しみます。レバノン伝統菓子でもあるアーモンドとピーナッツ、ピスタチオをサクサクとした糸状の生地で包み揚げたものや、パートダマンド(マジパン)やハチミツをたっぷり使ったしっとりパイになど、現地ならではの正統派デザート。そしてオレンジの花水で風味をつけたミルクのフランはシナモンをたっぷり振って頂きます。ふるふるとしていて喉ごしもするり。オレンジの花水はレバノン特有の味付け。食後にピッタリな軽いデザートです。
ヘルシーなお料理のお陰で心地良い満腹感。まだまだ満席な店内に、夜はこれからとばかりにBGM に浸りながらカウンターで一杯やっている常連さん。そしてまだ筆を手に習字をなさってみなさんと楽しそうにお話していたリシャールさん。本当に勉強熱心で感心しました。
彼に会いに集まりに来るお客さん達。そんなアットホームな空気がとても心地よいサヴァンナ・カフェ。こちらは夜だけの営業ですが、もう一店舗、少し離れた同5区はカルディナル・ルモアン通り(rue du Cardinal Lemoine)に姉妹店のトレトゥール・カフェもあります。そちらはお昼も営業しておられますので是非覗いてみて下さい。
国境を越えた楽しさが待つ場所。少々食べ過ぎても大丈夫。ヘルシー料理で今宵のひと時をお楽しみ下さい。日本語でのコミュニケーションもどうぞお忘れなく!
27 rue Descartes 75005 Paris
Tel : 01 43 29 45 77
営業時間:19:30~23:00 (ラストオーダー 22:45) *遅めのご来店はTELしてあげて下さいね。
定休日 : 日
メトロ : 10番線Cardinal Lemoine
メニュー 23ユーロ (前菜+メイン+デセール)
前菜 7ユーロ~、
メイン 14ユーロ~(パスタなどもあります)
デセール 6ユーロ~
カフェ 2.5ユーロ~
http://www.savannahcafe.fr
■姉妹店
Comptoir Méditeranée【コントワール・メディテラネ】
42 rue du Cardinal Lemoine 75005 Paris
Tel : 01 43 25 29 08
営業時間:11:00~22:00
定休日 : 日
メトロ : 10番線Cardinal Lemoine
by junko on 2009-05-28 [普段着のレストラン]
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