気の合う仲間とゆったりお喋り Salon du Cinéma du Panthéon
日々、若者や学生達で賑わう、活気溢れるパリのカルチエ・ラタン。カフェ、書籍屋、古本屋、ファションブティックなどといったあらゆるお店が彼らの関心を集めているのだが。。。。。その中心ともなっているのは、ソルボンヌ大学(パリ第3,4大学)であろうか。何を隠そう、ここは私も大好きな界隈の1つなのである。
ソルボンヌ大学前を抜け、「パンテオン(Panthéon)」へと向かうヴィクトー・クザン通りに、そこと言われなければ気にも止めず、行き過ぎてしまいそうな一見うらぶれた風情のシネマ(映画館)がある。
中に入ると、どうやら映画は既に始まっているようで、チケット売り場のカウンターには人の姿が見えない。
背後には、上階へと続く階段が伸びている。カウンターを回り込むようにして、その階段を(半信半疑のまま)上がっていくと、そこには不意打ちを食らったかのように、いきなり150㎡もの広いサロンが現れる。
ここが、今日ご紹介する「サロン・デュ・シネマ・デュ・パンテオン(Salon du Cinéma du Panthéon)」。
2007年秋のオープン以来、一般人のみでなく、数々の著名人までもをトリコにしてしまっている人気のサロン・ド・テ。
人気の秘密はと言えば。。。。まず、この空間だろう。ここには、気負った雰囲気は全く存在しない。というより、親しい知人の家のサロンにでも招待されたかのように、実に和やかな空間作りが成されており、その空間は、2人用のテーブル席コーナー、4〜8人用のソファー席コーナーといった感じに上手く区切られている為、それぞれが、自分達の時間をゆっくり過ごせるような配慮が配されている。
サロンの壁を飾るのは、古いシネマの写真たち。その下には、シネマ関係の書籍類が雑然と並べられている。今更、言う事も無いだろうが、この居心地の良い空間のデコレーションをプロデュースしたのは、フランスが誇る大女優カトリーヌ・ドヌーヴ。こちらに置かれているインテリアなどは、その彼女自身、自らがブロカント店に足を運びセレクトしてきたものなのだとか。
もう1つは、こちらでサービスされている家庭的な料理や、デザート類。全て人気トリュトール”Un Fete a Paris”より調達されるものであり、ここでは一切調理されていないという事である。
案内されたのは、窓際に近い大きなソファー席。生憎、他のお客さんとの相席となってしまったのだが、不思議な事に、彼らの事が気になりそうで、全く気にならないのである。
窓越しに見える小さなテラス席も、今の季節こそ誰もいないが、気取らない感じが何処かの家の庭先のようで親しめる。(ちなみに、トイレはこのテラスの左側にある階段を下ったところ。)
早速、メニューの書かれた黒板が運ばれてきた。メニューの数は少ないので、全て明記しておこう。
今日のスープ(Soupe de Jour) 5,5ユーロ
根セロリ(Celeri Pave) / じゃが芋(Pomme de Terre)
スモークサーモン BIO+2種類のサラダ(Saumon Fume BIO + 2 Salades) 18ユーロ
トルティーヤ+2種類のサラダ(Tortilla + 2 Salades) 13ユーロ
イベリコ産ハム+2種類のサラダ(Charcuterie Ibelque + 2 Salades) 17ユーロ
今日の料理(Plat du Jour) 16ユーロ
仔牛のタジン・レモンのコンフィー、ニンジン、オリーヴ添え(Tajin de Veau Citron confit Carrotte Olive)
チキンのサラダ・青野菜と胡麻添え(Salade Poulet legumes verts avec Grain de Sesame)
この下に、5種類のサラダが書かれている。
これらの中から、「仔牛のタジン」、「イベリコ産ハム」、「トルティーヤ」を取ってみることにした。
まず運ばれてきたのは、グラスワイン(ボルドー・赤 4,50ユーロ)と、ぺリエ(3,80ユーロ)。ワインは、ランチに合う、とても口当たりのよいものである。
添えられたパンも、カンパーニュ、バゲット・トラディション、レーズン、シリアルと、バラエティーに富んでおり、いくらでも食べれる程、どれを取っても美味しい。その為か(?)、3人分にしては、少し量が少ないような気がしないでもない。
そうこうしている内に、プラが運ばれてきた。
まずは、「タジン」。柔らかく煮込んだ仔牛は、口の中でほぐれる程。ガルニチュールのにんじんや、オリーヴ、ごはんもしっかりと添えられているちょっとオリエンタルな一皿。お薦めの1品ではないだろうか。但し、タジン鍋でサービスされるわけではないようだ。
「イベリコ産ハム」と共にチョイスしたサラダは、「きゅうりとロンティーユ/ほうれん草とトマト、フェタチーズ」。薄くスライスされた美味しそうなハムが綺麗に敷き詰められ、2種類のサラダが添えられている。「イベリコ」の名に惹かれて注文してみたのだが・・・・・・・残念ながら「さすが、イベリコ!」と言うまでには及ばず。
「トルティーヤ」の方は、「きゅうりとロンティーユ/ナスと赤ピーマン、オリーヴ」のサラダを選んでみた。どっしりとした1切れのトルティーヤは、温め方こそ中途半端ではあったが、柔らかく、味もいう事なし。添えられたサラダも、てんこ盛りでいくら食べても減らない・・・・・減らない。個人的には、きゅうりのサラダも悪くはなかったが、友人達の意見も含め、ナスのサラダの方が断然人気。サラダをチョイスするなら、お薦めです。
うわさ通りの家庭風料理。(実際のところ、これがうけているのだろう。)なかなか、楽しく、美味しくいただけた感。
デザートも、フォンダン・ショコラや、チーズケーキなど、家庭で作るようなド~ンとしたタイプのものが揃っている。
今回は、時間もあまりなかったので、デザートをパスし、カフェ(2,50ユーロ)を注文。飲み易いカフェには、ショコラのおまけ付き。
それにしても、本当に居心地のよいサロン。あまりにも居心地良すぎて、ゆったりと仲間達とお喋りなどしていたら、気付かぬ内に日暮れまで長居してまいそうな、そんな感じさえするのである。今度は、是非ともティー・タイムに伺ってみたいと思う。
Salon du Cinéma du Panthéon【サロン・デュ・シネマ・デュ・パンテオン】
13 rue Victor Cousin 75005 Paris
Tel 01 56 24 88 80
アクセス メトロ 10番線 Cluny la Sorbonne又はRER B線Luxembourg
営業時間 月曜~金曜日 12時30分~18時 (サロン・ド・テは、15時~)
定休日 土曜、日曜日
www.cinemadupantheon.fr
ランチ時は、要予約。
by chiharu on 2010-01-26 [本日のカフェ]
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