裏通りにある 隠れ家的なサロン・ド・テ Queen Ann

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Queen_ann原色のパイプむき出し、まるでコンビナートか何かのような姿を見せる国立ジョルジュ・ポンピドゥ・センター。皆さんも1度や、2度は足を運ばれた事があるのではないだろうか。 実は、そのポンピドゥの裏手にある一見路地のような裏びれた感のあるシモン・ル・フランク通りに、今日ご紹介するサロン・ド・テ「クィーン・アン(Queen Ann)」はある。石作りの外観は、注意していなければ見落としてしまいそうな程。しかし、この「クィーン・アン」、ランチ時や、日曜日のブランチ時には、予約をしていなければ入れない程の人気で、まさに、隠れ家的なサロン・ド・テなのである。

店内に足を踏み入れると、昔ながらの梁に白い壁。その壁を無造作に飾っているのが、アーティスト達の作品群。雑然としながらも、温かみを感じさせる装飾が返っていいのだろう。落とし気味の照明も何となく心を落ち着けてくれる。 このサロン・ド・テがオープンしたのは、1986年。 以前は、異なった職種に携わっていたというジャン・クロード(Jean-Claude 写真左)さんだが、15年程前から、ここ「クィーン・アン」での仕事を始め、2001年からは、自らパトロン・シェフとしてここを引き継いでいる。 サービス担当は、ブレーン(Blen 写真右)さん。とても明るくて、チャーミングで、尚且つ、気配りの効いた気持ちの良いサービスを提供してくれる。

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壁際の席に腰を落ち着け、運ばれてきたメニューに目を通す。そこから、ドリンクを選びながらも。。。。今日は、どんなタルトがあるだろうかと、壁に掛かる黒板に手書きされた本日のタルト・サレ(向かって右側の黒板)と、本日のタルト・シュクレ(左側のもの)に目を凝らす。 まずは、「タルト・サレ(Tarte Salée avec Salade 8,20ユーロ)」。いわゆるキッシュが、6〜7種類用意されている。

その中から、「プルーン、ベーコン、トマト (Pruneau Bacon Tomates)」と、「シェーヴル(ヤギのチーズ)、栗、クレソン(Chèvre Chataignes Cresson)」を選んでみる。 運ばれてきたのは、この大きなパーツのキッシュと、それに添えられたたっぷりのサラダ。こんがりと焼き目の付いたキッシュは、口にすると仄かにチーズや、卵の香りが広がっていく。甘味のあるプルーンや、栗を、塩気のキッシュの中に織り込むなど、ジャン・クロードさんのオリジナル性が表現された美味しいタルト。少食の方なら、これだけで充分お腹が一杯になってしまうはず。ちなみに、サラダの方は甘味のあるドレッシングで和えられており、とても口にし易い。

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「タルト・シュクレ(Tarte Sucrée 5,10ユーロ)」の方は、15〜16種類。タルトだけでなく、クラフティーや、スコーン、ケーキ、クランブルなども揃っており、選ぶのにも一苦労である。 その中から、「緑茶、リンゴ、レモンの皮のケーキ(Cake Thé vert Pomme Ecorces citron)」、「マロン・グラッセ、オレンジの皮のケーキ(Cake Marrons glaces Ecorces d’orange)」、「フランボワーズ、ピスタッシュのタルト(Tarte aux Framboises Pistaches)」の3つを頼んでみた。

「ケーキ」は、いわゆるパウンドケーキをスライスしたもので、それらが2切れずつ。少々、パサつきが感じられたものの、これも英国風といえばそうなのかも。。。。という感じである。但し、味の方はなかなか。「マロン・グラッセ」の方は、ほろっと上品な栗の甘さが感じられる美味しさ。「緑茶」のケーキは、緑茶の香りこそはしなかったが、リンゴと、レモンの香りが仄かに香るフルーティーな味わい。(*注 写真は同じケーキに見えるかもしれませんが、異なったものです。)

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「タルト」は、このパーツの大きさにびっくり。(でも、食べてしまいましたが。)甘さをかなり控えたチーズケーキがベースとなっており、その上にびっしりと詰められたフランボワーズのプチプチ感と、ピスタッシュ独特の香ばしさが美味しい、お薦めの1品。

メニューに載っている「The(お茶 )」も色々と興味を惹かれるものが揃っている。ここでいただけるお茶は、全てダマン(Dammann)社のものだそうで、ダージリン(Darjeeling)などの黒茶ベースのもの(3,90ユーロ)が13種類。ジャスミン(Jasmin)など緑茶ベースのもの(3,90ユーロ)が8種類。ティザン・ド・ベルジュ(Tisane du Berger)などのアンフィジョン(3,90ユーロ)が5種類といったところ。

寒いこの季節には、昔風ショコラ・ショー(Chocolat l’ancienne 5,50ユーロ)も人気だとか。 それらの中から、黒茶ベースの「シーガール(Cigales)」と、「ヴュー・ギャルソン(Vieux garcon)」、「カフェ(Expresso) 2,10ユーロ」を注文する。カフェは普通のカップで運ばれてきたが、お茶は、ポットでサービスされる。「シーガール」は、番茶のような香ばしさで、とても馴染み易い味わい感じ。「ヴュー・ギャルソン」の方は、甘さがふわ〜と香る、フルーティーな美味しさであった。

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ふと辺りを見渡してみると、ゆっくりとお茶を口にしながらも、まだまだお喋りに花がさくフランス人のお客さん達。美味しいものをいただきながら、気心の知れた友人達と楽しい時を過ごす。「クィーン・アン」は、そんな時を提供してくれるお薦めのサロン・ド・テである。

なお、毎日曜日(12時〜16時)には、ブランチ・メニュー(18ユーロ、21ユーロ)も用意されるので、ゆったりと時間をかけてジャン・クロードさんのタルトを味わってみるのもよいだろう。但しこのブランチ、かなり人気があるようなので、あらかじめ予約をしてお出かけ下さい。

Queen Ann【クィーン・アン】 5 rue Simon le Franc 75004 Paris メトロ : 11番線Rambuteau Tel : 01 42 78 00 07 営業時間 : 火曜〜日曜日 12時〜19時 定休日: 月曜日

75004 Paris, フランス
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