パリ万博を飾ったフランス・ロシア友好の橋 Pont Alexandre III
1900年に開催された第5回パリ万国博覧会はオリンピックと同時開催されたため、万博の中でも大規模を誇り、且つ重要なものとされている。メトロ一番線の開通、動く歩道の設置、オルセー駅、リヨン駅のオープンと公共交通の面でも大きな一歩を遂げた。
同時に建設されたのは、グラン・パレ及びプチ・パレ、そしてアンヴァリッドへとセーヌ川を渡すアレクサンドル3世橋Pont Alexandre IIIだ。ドイツ勢力が強まる中、フランスとロシアの友好の証としてロシア皇帝アレクサンドル3世によって寄付され、息子のニコライ2世によって定礎が行われた。
当時では世界初、と言われるプレハブ式で、クルーソの工場で鋳造され、船で運ばれてきたこの橋。主要な大通りとアンバリッドを繋ぐ景観や水上交通を妨げることなく、という注文の下、セーヌ川に脚を着けることなく、幅40m、全長107mの鋼鉄製単一アーチで両岸を繋いでいる。
1975年に歴史的建造物に指定されたこの橋は、豪華な装飾がふんだんに用いられている。4隅の柱の上に立つ金のペガサスと女神の像は青空の下では目映いほどだ。これらの像は各々、芸術、農業、闘争、戦争の女神なのだが、作者も各々異なっているので、見比べたい。柱に施された装飾もフランスの時代を追ったテーマが適応されている。
その他、アールヌーボーの街頭、怪人面、子供、魚、ライオンの像などの豊富な装飾が見られるアレクサンドル3世橋。オープン時には、多くの作家の作品が多様に入り交じっていることから展覧会、そして『万博の橋』との愛称を得た。
橋の中央に見られるのは、ジョルジュ・レシポンによる、まさにフランスとロシアの友好関係を象徴する像。上流側には金のパリの武器を掲げるセーヌ川の精、そして下流側にはロシア西北部のネヴァ川の精がロシアの武器を掲げている。橋の上からは、後ろ姿しか見られないので、橋の全体像を望むにはセーヌ川のクルーズもいいかもしれない。
Pont Alexandre III【アレクサンドル3世橋】
quai d’Orsay, cours la Reine, 75008 Paris
メトロ8、13番線、RER C線 Invalides
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