クラウンのバーレスクなパリ散歩 Paris Pieds Nus

フィオナはカナダの極寒な街の図書館員として働いている。ある日、長年会っていない、パリに住む老齢の叔母マルタからの手紙が図書館に届く。早速、バックパックを背負って、パリにやってきたフィオナ。ところが、パリで道に迷ったうえ、マルタは数日前から失踪してしまっていた!
彼女は叔母を探す道すがら、利己的ながらも憎めない乞食男ドムに出会うことになる。

「L’Iceberg(2005)」「 Rumba(2008)」「 La Fée(2011)」に続く新作が「Paris Pieds Nus」だ。フィオナ役のフィオナ・ゴードンとドム役のドミニク・アベルの監督作品。フィオナはカナダ人で、ドミニクはベルギー人だ。二人はパリで出会い、25年前から一緒に仕事をしてきた。二人はクラウンだ。セリフは少なく、その動きやユーモアを使った映画が彼らのスタイル。所々に見られるカラフルな色使いもヨーロッパ的だ。
80年代、彼らは世界的に有名なパリの演劇とマイムの学校、ジャック・ルコックの生徒だった。本作でフィオナがカナダの国旗を付けたバックパックを担いで、パリにやってくるくだりはほぼ本当にあったことを元にしている。

80歳代の叔母マルタ役には、ミカエル・ハネケの「アムール(2012)」で高い評価を受けたエマニュエル・リヴァ。残念ながら、今年の1月に89年間の人生の幕を閉じた。ほとんど人生の最後まで、女優として現役だった。その唯一の親友役には、ピエール・リシャール。彼も82歳。

ゴードン&アベルの二人は、老人たちの動きや表情などが好きで、このようなキャラクターを作ったそう。そして、映画の中ではその二人が可愛い動きをするのだ。マルタのアパルトメントもこだわりがいっぱいなので、ぜひ、注意して観てほしい。

色と動きに魅せられて、楽しい1時間半!

Paris Pieds Nus 【パリ・ピエ・ニュ】
フランス・ベルギー作品 2017年 83分
監督 : フィオナ・ゴードン Fiona Gordon、ドミニク・アベル Dominique Abel
出演 : フィオナ・ゴードン Fiona Gordon、ドミニク・アベル Dominique Abel、 エマニュエル・リヴァ Emmanuelle Riva、ピエール・リシャール Pierre Richardほか

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