ヴァンドーム広場。それは、数あるパリの広場の中でも、特に優雅で気品溢れる広場ではなかろうか。ホテル・リッツや、宝石商ショーメなどの高級店が立ち並ぶその中央には、オステルリッツ戦での勝利を記念したナポレオンの塔が据えられている。
さて、そのヴァンドーム広場から、さほど遠くないダニエル・カサノバ通りにあるのが「ニナス・パリ(NINA’S PARIS)」。1672年 アロマのマジシャンとの異名を取ったピエール・ディアズ(Pierre DIAZ)氏が創業。フランスで初めてラベンダーのエッセンスを抽出したのはこの会社であり、ヴェルサイユのルイ14世や、マリーアントワネットにも香料の提供をしていた事があるそうである。
現在の「ニナス」は、紅茶の専門店。アロマのスペシャリストとしての実績を継承し、厳選されたお茶をベースに、100%ナチュラルなエッセンスを加えたフレーバーティーを提供している。コンセプトは「愛と情熱」。二輪のバラの花が「ニナス」のシンボルである。
ところで、この「ニナス」だが、日本でも関東、関西圏を中心に、既に何店舗かショップや、サロン・ド・テを構えているので、その名をご存知の方もいらっしゃるだろう。しかし、驚く事にフランスでのショップは、ここのみなのである。(フランスではホテルや、シャトーなどで、ここの紅茶を使用しているところはあるそうだが。)
ちなみに「ニナス」という店名の由来は、マダム・ディアズのお名前が「二ナ」だったところから。
ガラス張りのファッサード。扉を入ると、そこ(地上階)は紅茶のブティックである。真っ白い壁に、赤い鮮やかな紅茶の缶が並ぶ店内は、とてもエレガントな空間。店内に香る微かなフレーバーの香り、耳に優しいせせらぎの音が、実に心地よいリラックス感を与えてくれている。また、壁に掛かるマリーアントワネットの肖像画や、その下に置かれた優雅なソファなども素敵な雰囲気をかもし出している。そして、それに加え、ヴァンドーム店 マネージャーでもあるYANO Kimiyoさんをはじめとする日本人スタッフの方々の心からの接客が、このブティックに、より品格を添えているように思われる。店内の所々にもさりげなくバラの花が。。。。
さて、こちらで取り扱われている紅茶は、現在約50種類ほど。
1920年代の香水カウンターを模したカウンターの上に、それぞれのフレーバーティー入り缶が並べられており、そこから興味のある缶の蓋を開け、好みの紅茶を探す事が出来るようになっている。自分の好みが判っている方は、「こういうのが好きなんですが・・・・・・」といった感じでスタッフの方に相談してみるのも手段である。
これらの中からYANOさんに、幾つかお薦めを挙げていただいた。
まずは、[ヴェルサイユ・ローズ(6ユーロ/100g)]。紅茶をベースにバラの花びら、ひまわりの花が混ぜられており、グレープフルーツのフレーバーが朝の目覚めにピッタリ。
[ジュ・テーム(6,50ユーロ/100g)]は、紅茶にヴァニラとキャラメルのフレーバーが加えられたもの。甘い恋心を思わせるネーミングも素敵である。 想いを寄せる誰かを思いながら、眠れぬ夜にでもいただきたい。
また、この12月から発売の[マリーアントワネット(8,8ユーロ/100g)]。ヴェルサイユの「王立菜園(Le Potager du Roi))」で摘み取られたリンゴのみのエッセンスを使用したというこの紅茶。セイロンティーをベースにバラの花びらと、前記のリンゴのフレーバーが加えられている。
そして冬季限定商品として、これからの季節には[テ・ドゥ・ノエル(7ユーロ/100g)」。紅茶をベースに、シナモン、ヴァニラ、リンゴのフレーバー、そして、砂糖の雪の結晶が何とも言えず可愛いらしい。シナモンや、エピスの風味が控えめなのであまり癖が無く、とても口にしやすい。
その他[アダム]、[イヴ]、[グラン・ダムール]、[マジシャン]、[テ・デ・ザンジュ]など、フランスらしい愛と情熱に満ちたネーミングのものが揃っている。
又、南アフリカ産の[ルイボスティー]もお薦め。こちらは、カフェインや、タンニンの含有率が少なく、午後からでも安心していただける紅茶だという事。12種類のフレーバーが揃っており、それぞれに星座の名前が付けられている。各星座をイメージしたフレーバー。気の効いたバースディ・プレゼントなどに如何だろうか。
さて、これらの紅茶だが、袋売りは100gから。ニナスのデザイン入り赤い缶は 50g、100g、125g があり、最近では新たに 300g用の缶も加わった。
そして、この年末にはエッフェル塔や、凱旋門などパリのモニュメント+ニナス・パリ店の描かれた可愛らしい25g缶も4色セット(20ユーロ/TTC)で登場。それらが収まるパッケージもとても粋な感じで、パリのお土産として喜ばれそう!
その他には、ミルティーユや、キャトル・フリュイ・ルージュなどの[プレパレーション・ドゥ・フリュイ(使用される砂糖の分量が、コンフィチュールと呼ぶには達していないもの。)各3,80ユーロ]や、[プロヴァンのバラの花びらのコンフィ(6ユーロ)]、[コンフィチュール・ドゥ・レ(4,10ユーロ)]などもある。
そして、この秋から新たにブティックに加わったのが、フランス ヴォアロンにて創業以来、100年以上も愛され続けてきている[ボナのショコラ]。タブレットはおよそ29種類(3,90~7ユーロ)、バロティンの詰め合わせ、ショコラ・ショー用のコポーなども揃っている。
ブティックの奥の階段を上がっていくと、そこはサロン・ド・テ。清潔感溢れる真っ白な壁に、上品な白いテーブルと椅子。すっきりとした空間が本当に気持ち良い。お薦めは、多いに雰囲気のある窓側のソファ席だろうか。心地良いミュージックが流れる中、窓より下のダニエル・カサノヴァ通りを何となく眺めてみてもよいし、一人ゆっくりと読書してみたり、時には、パソコンを持ち込んで仕事の続きなどもいいだろう。とにかく、気持ちの良い落ち着ける空間なのである。
こちらでいただけるのは、階下のブティックで扱われている全ての種類のお茶。それが、白いエレガンスなポットでサービスされる。(添えられるカップに4杯分は多いにあるだろう。)玉露や、ミルクティー(8ユーロ)を除いた全ての紅茶は、6,50ユーロでサービスされており、夏時期には、アイスでのサービスも行っているそうだ。
今回、こちらで私がいただいたのは[マリーアントワネット]。フレッシュなリンゴの香りと、それを追うように品の良いバラの香りが口中に広がっていく。正に華やかで気品溢れる、マリーアントワネットの名に相応しい紅茶ではないだろうか。
又、紅茶と共に是非召し上がっていただきたいのが、週代わりのデザート「ラシエット・グルマン(L’assiette Gourmande)5,90ユーロ」である。実は、これを目当てに通ってくるお客さんも多いそうだ。今日は、しっとりとしたフルーツケーキ、中にチョコレートが潜んだミニカップケーキ、シナモンの効いたりんごのクランブルの3品。クランブルは、中までしっかりと温められていて細かい心使いを感じさせられた。

さて、このサロンだが、1ヵ月毎に、アーティスト達の作品を展示するギャラリーとしても使用されている。
彼らの作品に目をやりながら、ギャラリー・アフタヌーン・ティーを楽しんでみるのもよいだろう。
これからの季節、ノエル用プレゼントの為に、パーティーの為に、又、自分の為に・・・・・是非「ニナス」の扉を潜ってみていただきたい。
NINA’S PARIS【ニナス・パリ】
29 rue Danielle Casanova 75001 Paris
メトロ : 7番線 Pyramides 又は3,7,8番線 Opéra
Tel : 01 55 04 80 55
営業時間 月曜~金曜日 11時~19時 (なお 12月12日(土)、18日(土)は特別営業との事)
定休日 土曜、日曜日 祝日
www.ninastea.com




























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