優雅に香水を学ぼう Musée du Parfum
パルフュムリー・フラゴナール(Fragonard)は、1926年創業の香水の老舗。
南仏グラース出身の画家、ジャン・オノレ・フラゴナールにちなんで、彼の名が社名に使われています。
すでに、グラースの工場には、収集された数々の香水にまつわる品々を展示する博物館を所有していましたが、1983年、パリにも2つ目の博物館をオープン。
オペラ座近くの、ナポレオン3世様式の装飾をそのまま残す邸宅の1階部分が、博物館として使用されています。
第1サロンでは、摘み取った花や、植物からのエッセンスの抽出方法の説明と展示。
まず、花と動物性脂肪、水を別々の容器に入れ温め、その水に染み込んだ香りをアルコール洗浄で抽出する方法。主に、バラや、カシス、水仙に使用され、「温暖浸漬法」と呼ばれています。
次に、加熱することができないデリケートな花からの抽出のために、19世紀始めに、ここの工場で発明された「冷浸法」。これは、ガラス板に脂肪を塗り、それに溝を付け花を並べ、飽和するまで、それを繰り返します。その後、アルコールで洗浄し、抽出。
最後に、「蒸留法」。これは、花や、植物と、水を一緒にボイラーにいれ、スチーム、又は、圧力、湯せんで熱し、蒸気となったエッセンスが、”白鳥の首”とよばれる管内を通過する際に冷却され抽出される方法です。
第2サロンに進みます。ここでは、香水瓶の歴史を見る事が出来ます。
歴史上、最初の香水製造者は、エジプト人だといわれており、展示は、彼らが用いた小瓶から始まり、ギリシャ、古代ローマ、そして近世へ続きます。
この第2サロンで、私が気に入ったものは、15世紀頃、ここフランスでは、ステイタスシンボルになっていたという、”ポマンダー”。初期の形は、りんごの様に丸かった為(フランス語で、りんごはポムと言います)、こう呼ばれるようになりました。この中に、香水を収め、ペンダントなどにして身に付け、疫病を防いだり、持病を癒すために、いつもて持ち歩いていたのだそうです。
それから、17世紀の香水ケースが納まった旅行かばん。ペリー公爵が、妻に送ったもので、パリの陶磁器、香水瓶セットなど、約60点もの素晴らしいものが詰まっている、ここの展示品の中でも特に優れたものです。
続いて、第3サロンへ。19~20世紀の香水と、白粉や、紅の容器の展示。
ケースの中には、石鹸や、白粉のラベル、アンティークな陶磁器の展示品が置いてあり、女性なら、ゆっくりと鑑賞したいものばかりです。又、左右の壁には、イギリスの香水会社”リメル”のフェミナンな、美しいラベルコレクションが並んでおり、こちらも、充分に楽しめるものです。
そして、第4サロンへ。ここは、香水オルガンと原料をテーマとした展示です。
香水オルガンと呼ばれる、香りを調合するミニラボは、その名の通り、オルガンのような姿をしており、異なった香りが収まる400本のフラスコで構成されています。ここで、展示されているのは、19世紀中頃のもの。
このオルガンを使用し、調香工は、新しいブレンドの香りを創り出します。それには、数ヶ月が費やされ、また、製造には、それから、また1年の月日がかかるのだそうです。こうして、新たなオリジナルブレンドの誕生です!
見学を終え、階下に降りると、そこは、ご想像がおつきでしょう!
香水、オー・ド・トワレ、石鹸、化粧品等、フラゴナールのオリジナル商品が、工場価格で手に入るショップとなっています。日本人販売員の方もいらっしゃいますので、気軽に相談してみましょう。
南仏の香りをお土産にいかがでしょうか!
Musée du Parfum【香水博物館】
9 rue Scribe 75009 Paris
Tel : 01 47 42 04 56
www.fragonard.com
開館 : 月曜~土曜 9:00~18:00 / 日曜・祝日 9:30~16:00
入場料 : 無料
メトロ : 7・3・8番線 Opéra
by chiharu on 2007-05-21 [美術館・博物館]
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