モレ 〜 シスレーと大麦糖 Moret Sur Loing

シスレーの絵の通りの景色印象派画家、アルフレッド・シスレー(alfred SISLEY 1839-1899)を魅了し続けたモレ・シュル・ロワン(Moret Sur Loing)。
彼は、亡くなるまでのおよそ20年間をこの街で過ごし、和やかな街並みとそれを取り巻く自然とを題材に、数多くの素晴らしい作品を残している。
パリ南東 64 km に位置するモレ・シュル・ロワンは、セーヌ川に流れ込むロワン川のほとりにあり、今だに中世の名残りと、美しい自然から成り立っている小さな街である。
フォンテーヌブローの森からも遠くない為、観光シーズンには多くの観光客達がこの地を訪れる。
また、この街は歴史的にも古く、時代は中世にまで遡る。その頃のモレは、隣接するブルゴーニュ公国から王領を守る城塞都市として君臨していた。当時、街を囲んでいた城壁や、20もあったという塔は、現在ほとんどが失われているものの、今尚、その面影はロワン川沿いに見つける事が出来る。

サモワ門まずは、サモワ門(Porte de Samois)を潜る前に観光案内所で街の無料地図をもらおう !
(ここに隣接する市立博物館(Musée Municipal)前にはシスレーの胸像あり。)
再び、サモワ門を正面にする。ここからブルゴーニュ門(Porte de Bourgogne)まで伸びる大通り(rue Grande)が街の中心地である。しかし、大通りとはいえ、10分も歩けば端から端まで行けてしまうこの通り。

ポワン・シスレー (とメリー)その24番地、ちょうど町役場に隣接するコロンバン(木組み)の家は、エルバ島を脱出したナポレオン1世が、帰還の途中に立ち寄ったところだそうで、その旨を記した記録版が掲示されている。現在では、「ポワン・シスレー(Point Sisley)」として使用され、シスレーの作品紹介や、ポストカードなどの販売がなされている。シスレーに興味のある方は、ここで「シスレーのモレ・シュル・ロワン(Sisley à Moret Sur Loing)」という小冊子を買い求めるのもよい。彼の作品と、そのポイントが分かりやすく紹介されている。

フランソワ1世の家町役場のポーチを潜り、花々で溢れる中庭に出ると、そこには、フランソワ1世の家(Maison de François I)の回廊が当時のまま残っている。ルネッサンス時代の溢れんばかりの装飾や、扉の上に刻まれた彼の紋章であるサラマンドル(火とかげ)の彫刻が時代を超越し、咲き乱れる花々と緑との合い間に浮かび上がってくるかのようである。


ノートル・ダム教会こじんまりとそびえ立つノートル・ダム教会(Eglise Notre-Dame)は、フランボワイヤン・ゴシック様式。
内部については、後陣とその右側の部分が12~13世紀にかけて建てられた箇所。特に、見所はその右側の部分。円柱に支えられたアーケードの上に、3つの小アーケードの高壇、その上に高い窓が重なるという優雅で、とても美しいものである。(しかし、その対となる左側はというと・・・・・残念な限りなのだが、15世紀になって建てられた鐘楼を補強する為に、何の配慮もされぬまま土塀のように塞がれてしまっている。)
その他には、入ってすぐ右上にある美しいパイプオルガン。この外装箱は、ユニークな彫刻と彩色を施したルネッサンス様式のものである。


博物館そこから遠くないところに、「大麦糖博物館(Musée du Sucre d’Orge de Moret)」がある。
皆さんは、モレのシュークル・ドルジェ(Sucre d’Orge de Moret)をご存知だろうか? 
このキャンディーの歴史は古い。1638年、ノートル・ダム教会脇に救済院が設立されたのと同時に、そこの修道女達によって作られ続けてきたもので、後に、この自然な大麦から作られる贅沢な甘味は、歴代の王族をも魅了したという。
博物館では、このキャンディーの製法や、歴史を説明したビデオや、展示資料、歴代の美しい缶のコレクション等を見ることができるようになっている。もちろん、嬉しい試食付き!
さて、シュークル・ドルジェをお土産にと思うなら、教会の広場に面した15世紀のコロンバンの家「Maison de Sucre d’Orge」で!(博物館と同じ経営者)
三角型、棒状のキャンディーが、それぞれ、サイズの異なる美しいデザインの缶の容器に入れられていて、どれもこれも欲しくなってしまう。昔のデザインの丸大缶入り(250g)は、10,50ユーロ。ニューデザインの丸小缶入り(24g)が、4,90ユーロなど。シュークル・ドルジェ以外にも、クッキーや、ジャムなどあるのでお土産はこちらで!

ショップ 飴

その他、その近くにシスレーが晩年貧しい生活を送った彼のアトリエ(Maison de Sisley)や、ドンジョンがあるが、2つとも一般公開はされていない。

ブルゴーニュ門ブルゴーニュ門を潜ろう!
ロワン川に架かるロワン橋は、イル・ド・フランスでも由緒のある橋の1つ。ここを渡り、ルワン川右岸に広がる芝生地「プレ・ドゥ・パン(Pré de Pin)に出よう。ここからの、ロワン川、水車、ロワン橋、教会、ドンジョンを一望に収める眺めは、まるで1枚の絵画のよう。あのシスレーの描いた風景そのものが存在しているのである。
もし、シスレーに興味のある方なら、そのまま、先程手に入れた彼の小冊子を片手に、シスレーの描いた美しく穏やかな自然と景色を追ってみるのも良いだろう。

ロワン川の水車時間に余裕があれば、中心より少し外れるが、自転車博物館(Le Conservatoire du Vélo)などもある。
街中には、感じのよいレストランや、カフェなどもあるが、もし、天気の良い日であれば、サンドウィッチなどを用意して行き、プレ・ドゥ・パンでのピクニックを是非お薦めしたい!

Moret Sur Loing【モレ・シュル・ロワンへのアクセス】
パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)より郊外線 Montreau行き-モレ・ヴェニュ・レ・サブロン駅(Moret Veneux les Sablons)下車(約50分)、駅より徒歩15分

観光案内所 
4 bis pl de Samois 77250 Moret Sur Loing
Tel : 01 60 70 41 66
開館 : 1月2日~6月20日10時~12時、14時~17時30分
    6月21日~9月20日9時~19時
    9月21日~12月24日10時~12時、14時~17時30分
休館日 : 11月~3月の日曜日(4月~10月は無休)
モレ・シュル・ロワン市のサイトwww.ville-moret-sur-loing.fr

Musée du Sucre d’Orge de Moret【大麦糖博物館】
5 rue du Puits du Four 77250 Moret Sur Loing
Tel : 01 60 70 35 63
開館時間 : Pâques(3月23日)~Toussaint(11月1日)までの日、祝日 15時~19時
      6,7,8,9月の土曜日 15時~19時
      7月1日~8月31日の午後 15時~17時
入館料 : 2ユーロ、小人1ユーロ

Maison de Sucre d’Orge de Moret【大麦糖ショップ】
pl Royale 77250 Moret Sur Loing
Tel : 上記 Muséeの通り
営業時間 : 月~土曜日 9時30分~12時30分 15時~19時30分
      日曜日 10時~12時30分 15時~19時

Point Sisley
24 rue Grand 77250 Moret Sur Loing
Tel : 01 64 31 18 74
開館 : 木、土、日、祝日 15時~18時

Le Conservatoire du Vélo【自転車博物館】
Site Prugnet 77250 Moret Sur Loing
Tel : 01 64 70 62 52
開館 : 5月~9月の水、金14時~18時、土、日、祝日10時~12時、14時~18時30分
入館料 : 3ユーロ、10歳以下無料

by chiharu on 2008-09-20 [観光名所]
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