小エビがベースのクメール料理 Mondol Kiri
パリには少ないカンボジアはクメール(khmer)料理のお店をご紹介します。カンボジア?クメール?どんなお料理かイメージがわいてこないかもしれませんが、どちらかと言えば、タイ、ラオス料理とよく似ており、辛さはマイルド。日本人の口にもとても良く合う味で、お野菜メインのとてもヘルシーなものばかり。カンボジアではパート・ド・クルヴェット(pâte de crevette)という小エビをペースト状にした特有の調味料がベースになっているものが殆ど。黒茶色に近く、それ自体すごい匂いを放つと言われるこの調味料がお料理を引立てる大きな役割なのだとか。又、小エビを塩の中に入れて風味を移したエビ塩をお料理にも使うそうです。主食はもち米を可愛い筒で蒸上げたカンボジア名物、「バイ・チャ」(Bai Cha)、フランス語では「リ・フリット」(Riz frit)。しかし現地ではお箸なるものが存在しないのだそうです。手で食べるのが一般的で、料理そのものはナイフとフォークなんですって。このバイ・チャは歩道に出る屋台でもしばしば売られているごくごく日常的なもので、みんな歩きながら手で食べたりするんだそうです。
さてさて気になるお料理。まずは前菜に「鶏と春雨のサラダ・シトロネル風味」(6ユーロ)。ネギ、ミント、春雨、鶏肉をたっぷり併せたシトロネル風味。さっぱりしててピリリと辛さが残り食欲をそそります。お次は「アンコウのムース仕立て」(11ユーロ)。小エビやバジルがタップリ詰まって口当たりもふんわり。とても軽いお料理です。これにもほんのりパート・ド・クルヴェットが隠し味に。そしてお鍋が日本らしい、「鶏肉のガランガ風スープ」(5.5ユーロ)。ガランガとはコウリョウキョウというショウガ科の一種で、カンボジアではよく使われる香辛料。ショウガ風味が辛さを引立て、ココナッツミルクで甘さを補う。とても美味しかったです。
そしてお次は牡蠣ソースが芳ばしい、「リスロンのピリ辛ソテー」(7.5ユーロ)。リスロンとはヒルガオ科の多年草で、カンボジアでは湖の水辺に生えている植物だそうです。茎の部分はシャキシャキしていて歯ごたえあるヘルシーな一品。
そして最後は「豚肉とお野菜のスープ」(11ユーロ)。豚肉、筍、ほうれん草、いんげん等がたっぷり煮込まれた栄養満点のスープ。ベースはシトロネル風味に辛さがプラス。今回のお料理の中で一番辛かった一品。Samlo(サムロ)とはカンボジア語で「スープ」という意味だそうです。
食事の前にお好みの辛さやスパイスを伝えれば自由に調節して下さり、辛いのが好きならもっと辛くできるので、遠慮せずに伝えて下さいとの事。香辛料が苦手なら完全に使わず調理もして下さるそうです。
さて、お楽しみのデザートは、カンボジアのスペシャリテ「自家製タロイモのフラン」(3.6ユーロ)。ほんのり温かいフランの中にはしっとり柔らかいタロイモがごろごろ入って、甘いココナッツミルクがかかっています。タロイモとは主に里芋の事。これはついつい手のでるデザート。そして「マンゴーともち米のココナッツミルク」(4.6ユーロ)。フレッシュマンゴーの下には甘く味がついたもち米。そしてココナッツミルクが。マンゴーの酸味がお米にマッチしてこれまた◎ お腹一杯のはずがペロリと頂けました。他にも「自家製ココナッツスープ」はタロイモ、サツマイモ、マニョック、ゴマがタップリ入ったスープ。マニョックとは南アフリカなどが原産となる大きなイモなんだそうです。
お野菜に根菜。珍しい食材が一杯。ヘルシーなうえ、油も少なく食後も胃が軽くてとても満足感がありました。店内はとても綺麗でキチンとしたテーブルセッティング。窓際席は車の通らないパッサージュに面しており、マロニエの木が目に入ります。ここはうちだけの庭園のようでしょ?と店員さん。尚、店内は全席禁煙なのでご協力の程お願い致します、との事です。
他にも14ユーロ、16ユーロ、18ユーロ、38ユーロ、42ユーロのムニュもあり、平日には7.5ユーロと10ユーロのムニュも登場。ワインもカリフォルニア、チリ、中国、オーストラリアなど、各国豊富に揃っています。スタッフの皆さんもとても親切で、お料理の説明も丁寧にして下さいます。
今回は4人で頂いたのですが、充分取分け食べて一人約15ユーロと、とってもリーズナブル。
是非、異国の地、カンボジアの美味しいお料理を堪能してみて下さい。
Restaurant Cambodgien MONDOL KIRI
【レストラン・カンボジアン モンドール・キリ】
159 av de Choisy 75013 Paris
TEL : 01 53 79 75 96
メトロ : 6番線 Place d’Italie
営業時間 : 11h00 – 14h00 / 19h00 – 23h00
定休日 : 月
by junko on 2007-06-26 [普段着のレストラン]
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