アルザスの味が恋しくなったら M. Maeder de Père en Fils
パリのブーランジュリー・パティスリーの中でも珍しいアルザス菓子やパンを作っているお店。17区の端っこ、パリの中心からは少し離れていますがお店には沢山の人が行列をなしています。こちらのシェフはアルザスご出身のラウル・マデールさん(Raoul Maeder)。2002年にバゲットコンクールで優勝、2004年にはガレット・デ・ロアでもグランプリ、そして2007年にはシャラント・ポワトゥーA.O.C.バター(Beurre A.O.C. Charentes-Poitou)のクロワッサンコンクールでも賞を獲っておられる有力者です。ラウルさんの父であり、前シェフでもあったベルナール・マデールさん(Bernard Maeder)も2000年にバゲットコンクールでグランプリに輝いておられる歴史あるお店。
その賞あるバゲット(Baquette Retrodor バゲット・レトロドー)はしっかりこんがりと焼かれ、香りも味も酸味は強すぎず、しっとりした中身に小さな蜂の巣気泡が沢山。全てのパンにおいてもそうですが、常に伝統製法を重んじ、品質と技術に拘りを持って日々パンを作っておられるのだそう。粉もロワール地方のシャルトルにある製粉工場のものを吟味し、使われているのだとか。
そんな美味しさの追求ならではのバゲットは、以前エリゼ宮の朝食用に1年間配達されていたとの事。あのシラク元大統領も毎朝のようにお召しになっていた事でしょう。
店内はアルザスらしくコウノトリやクグロフ型のオブジェで飾られ可愛らしい雰囲気。ケーキのショーケースにはクラッシックなフランス菓子からリンツァートルテ(Linzer tart)やアルザスならではのクエッチのタルト(Streusel aux quetsches)などが並びます。勿論クグロフもあり、色々な大きさのものがズラリ。レーズンがタップリ練りこまれた甘いクグロフ(Kouglof 1ユーロ~)は中もしっとり柔らかく、バターがタップリでとても美味。形も様々で手作り感が滲み出ています。これから寒くなる季節にVin chaud(ヴァン・ショー)を飲みながら頂きたいものですね。ショーケース上には見た目も可愛いプレッツェル(Bretzel)が掛けられていて何ともアルザスらしい雰囲気。こちらはアペリティフのお共に冷たいビールに良く合う一品。
又、ヴィエノワズリーも豊富でオリーブが沢山入ったフガス(Fougasse 2.4ユーロ)はギリギリ限界の見事な塩分が非常に美味しく、1つで充分に満足なお昼ご飯になります。
その他にもドイツパンを思わすハードタイプのパン、ノエル時期にはサン・ニコラ(Saint-Nicolas)というアルザスのシンボル・人形型のパン、復活祭(Pâques)時にはオレンジやレモン、はちみつをタップリ配合した羊型のビスキュイなどが並びアルザスムード満点に。
今年ももうすぐやって来るノエル。パリにいながらも本場アルザスならではのクグロフでお祝いしてみてはいかがでしょうか。
M. Maeder de Père en Fils【ラウル・マデール】
158 Bd Berthier 75017 Paris
Tel : 01 46 22 50 73
メトロ : 3番線 Porte de Champerret
営業 :
火曜~金曜日 7:00 – 14:00 / 16:00 – 20:00
土曜日 7:00 – 13:30 / 16:00 – 20:00
日曜日 7:00 – 13:30
定休日 : 月
by junko on 2007-10-23 [毎日のパン]
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