赤と、マスタード色のコントラストが効いた外観。
既に日本のガイドブックなどでもしばしば紹介されているこのビストロではあるが・・・・「レボショワール(L’Ebauchoir)」は、ここ数年来、私がパリで最もお薦めのビストロである。
店内に足を踏み入れると、高い天井、黄色い壁にタイル張りの床、そこに置かれた木製のテーブルと、椅子とがとても居心地の良い空間をかもし出している。
さて、この「レボショワール」、夜はアラカルトのみのサービスで、しっかりと手を掛けた一皿が提供されるのだが、昼は、安くて美味しいビストロ料理が頂ける。昼のメニューは、13.50ユーロと、23ユーロの2種類。
今日は、手軽なところで 13,50ユーロのものを取る事に。しかし、それでも、アントレ+メイン+デザートの3品が頂けるのである。(ちなみに、このメニュー、アントレ+メイン、又は、メイン+デザートの2品では12ユーロとなる。)
今日のアントレは、5種類。
「赤ロンティーユのココナッツミルク風スープ」や、「ゆで卵のマヨネーズ添え」(クラッシックなビストロメニューですよね、これ!)などにも惹かれたが、「鯖のリエット(Rillettes de Maquereaux)」、「ニシンと、ポテトのオイル風味(Filet de hareng、Pomme de terre à l’huile)」を取ってみる。
「鯖のリエット」は、鯖のすり身をクリームチーズと混ぜたものだろう。鯖味のよく効いたまったりとした味。それだけで食べるには少々重たいので、パンに添えて頂こう。サービスされるパンもトラディションタイプのもので何とも美味しい。
「ニシンと、ポテトのオイル風」の方は、このようにニシンのフィレがど~んと1枚!盛り付けが、なんともビストロらしくて微笑ましい。軽くオリーヴオイルでマリネされたニシンは、全くと言ってよい程癖が無く、日本人には馴染みやすい味となっている。しっかりと添えられたポテトと、ビネガーソースの相性もばっちり!
メインには、「ブランケット・ドゥ・ヴォー・アヴェロン産(Blanquette de Veau de Aveyron)」(こちらもビストロの定番ですよね。)と、「子羊の肩肉の蒸し煮・タプナードのソース添え(Epaule d’Agneau braisée 、Jus Tapenade)」を選ぶ。
まずは、「ブランケット・ドゥ・ヴォー」。柔らかい仔牛に、このホワイトソースをからめていただくのだが、このソースが絶品。どこか懐かしさを伴うクリームと、バターの香りが食欲をそそるのである。付け合せのポテトのピュレも、手作りならではの美味しさ。いくらでも食べれてしまう程。
「子羊の肩肉の蒸し煮」の方は、まずこの肉片の大きさに注目していただきたい! 時間を掛けて蒸し煮されたと思われる肉は、ナイフで切るまでもなくホロホロとほぐれていく。子羊独特の匂いは全く感じられず、タプナード入りのソースが実に旨さを引き立てている。
デザートには、「本日のタルト(Tarte du jour)」を取ってみる。本日のタルトは、「洋ナシのタルト(Tarte au Poire)」。
その他には、「ライスケーキ(Gâteau de Riz)」や、「チョコレートムース(Mousse Chocolat)」など。
さて、そのデザートだが白いお皿にド~ンと、飾り気も何も無く運ばれてくる。・・・・・が、タルト生地はしっとりとしており、洋ナシの仄かな風味と甘さが美味しいのである。既にお腹一杯だったはずなのに、アッと言う間に食べてしまっていた。
カフェは、小さなフィナンシエ付き(2ユーロ)。
ホッと一息を付きながら店内を見渡してみると、既に満席。カウンター前には、席が空くのを待つ人々の姿が!
よく食べた!という満足感を味わいながら、サービスの人にラディションを告げる。支払いは、自らレシートを持ちカウンターで! その時、レジ担当のトマ氏は、どんなに忙しくても全てのお客さんに、「有難う。また近いうちに!(Merci. A bientôt!)」と声を掛けてくれるのだが、”そうだ、また近い内に食べに来よう。”とそう思わせるのが、この「レボショワール」である。
L’Ebauchoir【レボショワール】
45 rue de Citeaux 75012 Paris
メトロ : 8番線 Faidherbe Chaligny
Tel : 01 43 42 49 31
営業時間 : 12時~14時30分、20時~23時
定休日 : 日曜日、月曜の昼
www.lebauchoir.com























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