常連が集う庶民のテーブル Le Temps au Temps

常連が集う庶民のテーブル Le Temps au Temps「ビストロ通り」とも言える小さなビストロがひしめく11区はポール・ベール通り(rue Paul Bert)。ツヤのきいた優しい木の店構えに大きなガラスの向こう。店内は何やら地元のお客さんで一杯。みんなアットホームにワイワイやっている姿がほほ笑ましい温かいビストロがあります。「Le Temps au Temps ル・タン・オゥ・タン」。24席程の小さい店内、入口には3席ばかりのカウンター。あっという間に満席です。日常の出来事をゆっくり話しながらアペリティフを始めている親子、子供連れの家族、のんびり食事を楽しむ老夫婦。どのお客さんも親しい間柄ならではのテーブル空間。

お野菜と小エビのラビオリRaviole vegetale, Tartare de Veau Crevetteそんな庶民派ビストロ・レストラン、かと思いきや、お料理は何と手の込んだ数々。
まずは前菜。旬のセロリと野菜をふんだんに使ったお野菜と小エビのラビオリ「Raviole vegetale, Tartare de Veau Crevette」。ラビオリに見立てた薄いセロリのスライスでみずみずしいお野菜をたっぷり包み込んだ上品な一品。中から小エビと仔牛のタルタルが味にコクを与えています。

エスカルゴのカプチーノ「Cappucino d'escargots」そしてもう一品はエスカルゴのカプチーノ「Cappucino d’escargots」。驚く程にアツアツのスープ。エスカルゴの身はふっくら柔らかく、優しい泡に包まれて絶妙な食感です。ニンニクとパセリを利かせたカプチーノでありながらも嫌なエグミが全く感じられない濃厚な味わい。美味しい!メインには牛フィレ肉のステーキ・ローズマリー風味「Filet de Boeuf, pommes grenailles au Romarin」。しっとりホクホクのジャガイモがお肉の旨味をしっかり吸い込んでローズマリーの香りを漂わせています。お肉は抜群のロゼ。焼き加減もばっちりです。岩塩を少し振って肉の味を引き立てて頂きます。

牛フィレ肉のステーキ・ローズマリー風味「Filet de Boeuf, pommes grenailles au Romarin」 スズキのソテー・アンディーブのキャラメリゼ添え・コンバヴァ風味「Filet de Bar,endives caramelisees au Combava」

もう一つのメインはお魚をチョイス。スズキのソテー・アンディーブのキャラメリゼ添え・コンバヴァ風味「Filet de Bar,endives caramelisees au Combava」。皮はパリッ身はフワッ。しかもこれまたアツアツ。抜群の火入れは思わず一気に食べてしまう位美味しい。甘くキャラメリゼされたアンディーブは苦味も全く感じられず、淡泊な白身のスズキにピッタリ。野生のシトロン・ヴェールとも言われるコンバヴァの表皮をすりおろして香りづけた風味が上品に仕上がっています。ビストロなのにこんなに洗練された上品なお料理。手が込んでいて味もリッチなのに一皿のボリュームが満点。

リ・オ・レLe Temps au Tempsデザートはビストロ感たっぷりの定番デザートが黒板に並びます。選んだのはリ・オ・レ。家庭ならではのアットホームデザート。ミルクで柔らかく煮込まれたお米は、底の塩バターキャラメルソースをたっぷり混ぜ込んでいただきます。上にはピーナッツのアイスクリーム。この一ひねりポイントが憎い!後引く美味しさです。そして何といってもクレーム・ブリュレ。型から外されこんがりキャラメリゼされたクリームは濃厚ミルキー、言うまでもありません。しっかり焼かれた自家製チュイールをかじりながら柔らかいオレンジのコンフィを絡めて頂くと、味わいも深くなって美味しさも格別。

ワインはグラスなら5ユーロ前後~。食後に頂いたコーヒー(2ユーロ)にはスペキュロスが添えられています。この辺がホッと和ませてくれる瞬間でもあります。

どれもこれも一手間感じられる丁寧なお料理。ちょっとした工夫と上品な盛り付けが普通以上のものを感じさせてくれる。お料理は定番的なものが多いのに、こんなに贅沢な気分になれるのはなぜでしょう。

クレーム・ブリュレ Le Temps au Temps振り向けば周りはみんな家族ぐるみ。心許せる仲間と美味しい料理を囲んでの昼下がり。幸せな瞬間です。カウンターの三席でもお食事がいただけるとあって、これもアットホーム空間ならでは。みんなが気軽に足を運べる理由です。

メニューはコースのみで30ユーロ。又「前菜+メイン」「メイン+デザート」が27ユーロで。メインだけならば20ユーロでいただけます。平日には他のコース(12ユーロ~)もあるようです。日によって、季節によって変わるお料理、「今日は何を頂こうかな?」そんな気軽な気持ちで訪れてみて下さい。念の為、電話でのご予約はお忘れずに。何せ店内はいつも満席ですので!

Le Temps au Temps【ル・タン・オゥ・タン】
13 rue Paul Bert 75011 Paris
Tel : 01 43 79 63 40
営業時間 : 12:00~14:00 / 20 :00~22 :30頃
定休日 : 日・月
メトロ : 8番線 Faidherbe Chailigny

by junko on 2008-03-24 [普段着のレストラン]
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