羊群がる草原に囲まれた山バスクのオーベルジュ L’Auberge Basque

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ローベルジュ・バスクフランス南西・バスク地方。先日ご紹介した海と山が共存する町サン・ジャン・ド・リュズではその綺麗な海辺で海水浴を楽しむ人々で多く賑わう場所。ここから少し足を伸ばせばチョコレートの発祥地に生ハムで有名なバイヨンヌに高級リゾート地ビアリッツ、又巡業者達のスポット・サン・ジャン・ピエ・ド・ポーなどと見どころ満載の地が待ち受けているバスク地方。片側には美しい海、もう片側には広大な草原と山が広がる見事な景観を持つ自然溢れる所である為、夏でも冬でも季節毎の美しさを堪能できる場所であります。

そんなこの地で自然を満喫しながら日頃の疲れをゆっくり癒すことのできる素敵なオーベルジュがあります。シャトー・ホテル・コレクション(Châteaux & Hôtels Collection)にも登録されている「L’Auberge Basque」。オーナーのセドリック・ベシャド氏(Cédric Béchade)はここ数年日本でも話題の人物であります。オーベルジュ内の1ツ星レストラン「Restaurant L’Auberge Basque」のシェフでもある彼。彼のレストランは後日ゆっくりお伝えするとして、今日は彼の個性が溢れる素敵なオーベルジュをご紹介。

パリ・モンパルナス駅からTGVで約5~8時間(電車によって異なります)。サン・ジャン・ド・リュズ(Saint Jean de Luz)の町から車で約15分、7km程山を登れば広大な緑に包まれたHalbbarronの町、Saint-Pée sur Nivelleにその一軒は待っています。周りはどこもかしこも木々で溢れ、丘の向こうにはリューヌ山(Rhune)を臨む美しきバスクの眺望。日常の全てを忘れさせてくれる、ここでしか見ることのできない心が洗われるような美しい景色。17世紀の古民家でもあったバスクの伝統家屋を、昔と今の感性をうまく調和させたオーベルジュに改装。リモージュ出身のセドリックさん。実はパリでも数年働いておられた彼、ご自分の城をこのバスク地方に築かれたのは、最初の勤務地でもあったビアリッツ、つまりこのバスク地方へいつの日か戻ってきたいと思う気持ちと、やはり自然と環境の素晴らしさ。都会パリでの日々はある意味ストレスも多く、又忙しい毎日。ゆっくり時間をかけて探し出会ったこの物件は絶景の丘。山と海が共存する地であり、海の幸・山の幸の宝庫。新鮮な食材と豊かな自然環境、人々の穏やかな心は「食事」に対する想いが非常に熱く、緩やかなペースでもって大切に、そして楽しい時間に保たれているということ。料理人である彼にとって、そんなオーベルジュは彼の理想でもあったのです。

所々にバスクを閉じ込めた彼のオーベルジュ。一般客室にはバルコニーのある客室やテラスを設けたスイート。又長期滞在向けにふさわしいキッチン完備のアパルトマン客室も。又、組み替え可能なテーブルやスクリーン、無線ビデオプロジェクターにDVD、地デジなどを配した会議室も完備。バスク風建築をベースに赴きを残しつつもインテリアはフラマン(Flamant Home Interior)社製で統一することでモダン性と使いやすさを重視。又、各客室によって備えが異なる為、何度来ても違った充実感を楽しめます。シックな内装、落ち着いた色合いの木製家具、スタイリッシュなガラスの花瓶、ラタンの小物入れには鍵などをキープ、TVは何と壁掛けの薄型、Wifi接続可能、地熱を利用した冷暖房システム、張りの利いたオシャレなソファに、ベッドはゆったりサイズの180cm。窓からは丘の向こうに羊の群れ。正に古いバスク建築が現代風にアレンジされた素晴らしいコンセプト。

宿泊でも気になるのが浴室。浴槽がないのが最初気になりましたが、いえいえ。広いシャワールームは天井からたっぷり降り注ぐレインダンスシャワーを設置。あったかいお湯がたっぷりと肩から全身を温め、まるでサウナのように湯気と共に包みこんでくれます。通常のシャワーもしっかり機能。室内に小さな窓が設けられており自然光降り注ぐシャワールーム。丁度窓の部分に石造りの椅子があり、景色を臨むサウナ気分も可能。浴槽派の私でしたが、このシャワー、癖になりそうです。清潔感溢れる洗面台はちょうど使いやすい位置にガラス棚・足元棚が設けられており、日常の動線がスムーズに流れることで小さな充実感に満たされます。「使いやすい」がこれほどまでにストレスを緩和してくれるものだったんだ、と改めて実感。

リネンもフラマン社製のゆったりサイズ。「バスマットなどはいつでも新しいものをお取り換えします」と温かいメッセージが添えられており、ドライヤーも貸出可能。ソープやシャワージェルなどはハーブを使用した爽やかな香りで、部屋に入った瞬間にふわりといい香りが。通常のホテルでは古びた建物の匂いなどに肩を落とすことがよくありますが、ここは全く持って逆!入るたびに自然の香りが優しく迎えてくれるのです。素晴らしい。

又、部屋にはバスク地方で活躍する画家コレット・ランブール(Colette Haramboure)やトニー・スーリエ(Tony Soulié)の絵画、写真家ケパ・エチャンディー(Kepa Etchandy)やバスク博物館の写真などが飾られています。どれもこれもセドリックさんの知人であるアーティストの方々の作品。建物内に関する全てのものが彼の友人達との繋がりよって完成されているのです。

部屋に到着するとまずはウェルカムドリンクとお菓子のサービス。オリジナルのサングリアは可愛いボトルでスタンドに。フルーティでジューシー、しっかり冷えていて乾いた喉を潤してくれます。そしてお供にはMaison Adamのマカロン!サン・ジャン・ド・リュズやビアリッツで有名な老舗パティスリーの名物です。この地に来たなら必ずお土産に買って帰りたい一品。それをまずは口にできるなんてありがたい!できることならこの部屋でずっとのんびりしたいものですが、折角ですから建物内をお散歩しようじゃないですか。通路にもオシャレなソファ、壁には写真も飾られています。1F、レセプション横のサロンスペース。大きなソファーに窓からの光がたっぷり。料理本が沢山揃っているのはキュイジニエのセドリックさんならでは。又、バスクにまつわる興味深い本もここでじっくり見ることができます。とにかくガラス扉で囲まれた1Fはすぐ先に美しい景色が目に飛び込んできます。奥のレストランへと繋がる通路を横切って芝生が広がる中庭へ。側にはバーもあり、ここでディナーまでの間ゆっくりとアペリティフでも頂きながら景色を眺めるのがお勧め。そして夜はお待ちかねのセドリックシェフのお食事を。レストランの様子は後日当サイトにてご紹介致しますのでお楽しみに。

お腹一杯ディナーを頂いても、ベットはすぐ上、と思うと食事もより一層ゆったりした気持ちで頂けるもの。これがオーベルジュならではの贅沢。心地よい部屋に戻ったら、温かいシャワーをたっぷり浴びて、又夜の夜景を楽しむ。静まり返った外の景色は昼とは違った美しさ。耳を澄ませば木々が風にざわざわと揺れる音や虫の音なんかが聞こえてきて心が静まります。これこそが本当の癒し、リフレッシュ。

大きなベットでぐっすり眠り、しっかり疲れを癒したら朝は太陽の昇る時間に外へ!この絶景もまた見逃せないのです。草原に滴る朝露が光にきらきら反射して本当に美しい。自然の「朝の音」も聞き逃せません。さて、この絶景を前にテラスでプチデジュネです。通常のプチ・デジュネ(16ユーロ)と、それに生ハムやチーズ、ウフ・ココットなどが付いたグラン・プチ・デジュネ(28ユーロ)。フレッシュアブリコとハーブのジュースにハーブが香る桃のコンポート、バイヨンヌの老舗ショコラティエMaison Negroのカフェやココア、紅茶はパリの老舗Betjmann et Barton、天然酵母のBIOパンは胡桃とマルメロを練り込んだ甘くてふわふわのブリオッシュ、しっかり焼き上げられたバゲットにはセドリックさんのお友達自家製のコンフィチュールをつけてタルティーヌに。果肉がごろっと残ったジューシーなもので本当に美味しい。この地のスペシャル、ブルビのヨーグルトはサン・ジャン・ド・リュズのクレームリーLOHITZUNの手作りのもの。ハチミツをたっぷりかけて頂きます。クリームがたっぷり詰まったバタータップリのガトー・バスクはほろほろ生地が何とも言えません。ベルナルドー(Bernardaud)のマグカップにたっぷりカフェ・オ・レを注いで拘り一杯の自然の朝食を思いっきり満喫。本当に心が安らぐ時間です。

夏のシーズンはすぐに満室になるそうですのでご注意を。もうすぐ夏は終わってしまいますが、冬に眺めるここからの景色も最高なのだとか。冬季休暇が若干ありますが(下記参照)、ノエルの時期は雪もちらり見えたりしてとっても素敵とこのこと。季節を問わず目の離せぬオーベルジュです。まだまだ泊まっていたい。。。心底そう思えるL’Auberge Basque。家族のように仲の良いスタッフの皆さん、どんなことにも笑顔で親切に対応して下さることが本当に嬉しかった。何の煩わしさも感じぬ快適な時間を過ごせることの素晴らしさ。是非足を運んで頂きたい。きっと必ず「来年も又来よう。」そう思えるはずです。セドリックさんがいつの日か、「又きっとこの地に戻って来よう」と思われたように。

L’Auberge Basque 【ローベルジュ・バスク】
パリ・モンパルナス駅からTGVでSaint Jean de Luz Ciboure駅まで約5~8時間
(途中ボルドー乗り換えなどの電車などがありますので列車により時間は異なります)
Saint Jean de Luz Ciboure駅からタクシーで約15分
D307 vieille route de St-Jean de Luz
64310 Helbarron / Saint-Pée-France
Tel : 05 59 51 70 00
Fax : 05 59 51 70 17
Email : contact@aubergebasque.com
HP : http://www.aubergebasque.com
■客室料金
一般客室 9室 : 90~190ユーロ
スイート 2室 : 250 ユーロ
アパルトマン 2室 : 1700ユーロ/週
会議室 (最大25名様迄) : お一人様25ユーロ
■朝食
Petit Déjeuner Individuelle 16ユーロ
Grand Petit Déjeuner 28ユーロ
■冬季休暇
【2009年】 11月23日~12月1日
【2010年】 6月28日~7月1日 、 11月15日~11月29日
*変更する場合もありますので事前にお確かめ下さい。
又、併設のレストランの詳細は後日当サイトにてご紹介致します。

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羊群がる草原に囲まれた山バスクのオーベルジュ L’Auberge Basque への1件のコメント

  1. ピンバック: 絶景のオーベルジュで頂くセドリック・ベシャドのフルコース Restaurant L’Auberge Basque | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

    [...] 先日ご紹介しましたバスク地方はSaint-Pée sur Nivelleの丘に佇むオーベルジュ「L’Auberge Basque」。行き...

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