どっちが本当の恋人? L’amant Double

クロエは繊細で沈みがちな性格の25歳の若い独身女性だ。最近、原因がわからないお腹の痛みを解消するために、婦人科医から心理療法士(サイコセラピー)ポールを紹介された。そして、彼女の状態が良くなるにつれて、クロエとポールは惹かれあう。その数ヶ月後には、同棲生活を始める。同時にクロエはポールの隠された秘密のきっかけを見つけてしまい、そのあと、街でポールにそっくりな男を見る…。

第70回カンヌ国際映画祭のコペティションにも選ばれた、フランソワ・オゾン監督の新作「アモン・ドゥブル(L’amant Double)」。フランス国内で、公開が待ち望まれていたフランス映画の一つだ。本作は「8 femmes(8人の女たち) 」のようなキッチュな作品とは対照的な作品になっている。しかしながら、彼の作品群にいつも見られるテーマ、セクシャリティとアイデンティティに沿った作品である。

惜しげもなく、美しい肢体を披露するのは、ファッションモデルでもあり、オゾン作品「Jeune et Jolie(17歳)」でセザールの女優賞にノミネートされた若手女優マリーヌ・ヴァクト。
性格の両極端に違う双子のセラピストを演じるのは、第一線を走り続ける俳優ジェレミー・レニエ。どうやって撮ったのか?と思うほど、うまく合成された画面は大画面で見てもスキはない。

原作はジョイス・キャロル・オーツのミステリー小説。
ヒッチコックのスリラー映画の雰囲気も醸し出し、ただのセックスを語る映画ではない。後半からの謎解きの飽きさせない展開は、さすがに興味深い映画を作り続けるオゾン監督ならでは。
少々、ショッキングな映像が出てくるので、繊細な人は要注意。

L’amant Double 【ラモン ドゥブル】
107分 フランス作品 2017年
監督 : フランソワ・オゾン François Ozon
出演 : マリーヌ・ヴァクト Marine Vacth、ジェレミー・レニエ Jérémie Renier、ジャクリーヌ・ビセット Jacqueline Bisset ほか

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