光のハーモニー La Sainte Chapelle
シテ島を訪れたなら、以前このHayakooでも紹介したコンシェルジュリー(Conciergerie)と共に、是非、足を運んでみて欲しいのが「サント・シャペル(Sainte Chapelle)」。
ピエール・ドゥ・モントロイユ(Pierre de Montreuil)の設計により、わずか6年(1242-1248年)で完成したこのシャペルは、いわばサン・ルイ王(ルイ9世)が個人的に建立したもの。
その当時、フランスがユーロッパでのキリスト教国としての威厳を誇るためであったとも言われている。
その威厳を高めるかの様に、ビザンチンから「キリストの荊冠」を高値で買い受け、シャペル内に保管するに到った。
それでは、見学を始めてみよう!
まずは、裁判所と同じ敷地内にあるため、セキュリティーのチェックを受ける。
はやる気持ちを抑えながら、まずは、外観から眺めてみる事に。
ゴシック建築の特徴を讃えながらも、派手さのない落ち着いた構えである。
屋根の上の33mの高さを持つ杉製の矢は、15世紀の物を19世紀に入り復元した傑作品。
シャペル内は、2つの階からなっている。
マリア像が迎える扉を中へ入ると、そこは王宮の使用人のためのシャペル。
低い天井からに突き出た様に細い列柱が並び、派手な彩色が配されている。又、壁は三葉模様の装飾と12個のメダルで飾られており、上部には、フランス王朝の象徴である白百合の紋章も見られるなど、薄暗い中、神秘的なムードが漂っている。
そこから、狭い階段を上がっていく。
上階のシャペルに足を踏み入れた途端、身体全体が色鮮やかで、幻想的なステンドグラスの光に包まれる。
こちらは、王室のためのものであったシャペル。
ゴシック建築最盛期の素晴らしさがそのまま表現され、信仰と芸術とが最高に織り合うハーモニーがかもし出されている。
天井は、まるで16枚のステンドグラスの上に乗せらた様に見え、支柱も壁も殆ど存在感を感じさせない。
また、梁間の支柱を飾る12人の聖人の彫刻は、このシャペルの装飾のポイントともなっているものである。
さて、この素晴らしいステンドグラスにふれておこう。
延べ600m2に及ぶ、このステンドグラスには、旧約聖書の創世記から、新約聖書中の1134の場面が描かれている。そして、なんと、この内の720場面が13世紀当時のものであり、パリでは最古のものと言われている。
ちなみに、これらステンドグラスは、向かって左から右方向へ、下から上方向へと読むようになっているのだが、各々の場面は小さく、下から見上げてそれぞれを確認するのはかなり難しいと思われる。
それでも!という方のためには、「左から3番目のアーチのレベル”創世記(天地創造)”の場面」がお薦め。
また、振り返ると美しい「バラ窓」が目にはいってくる。(午後からの日差しを受ける頃が最高に素晴らしい。)
こちらは、13世紀末、キリスト再臨を記した黙示録をテーマに製作され、中央には白衣に紫のマントを羽織ったキリストの姿が描かれている。曲線が絡み合うフランボワイアン・ゴシック様式の特長を持つ美しいものである。
配された椅子に腰掛け、これらの光り輝く色を見上げていると、時の過ぎるのも忘れるほどである。
出来れば、陽の降り注ぐ様な日に訪れてもらいたい。
La Sainte Chapelle【サント・シャペル】
4, bd du Palais 75001 Paris
メトロ : 4番線Cité
Tel : 01 53 40 60 80
開館 : 3月1日~10月31日9時30分~18時、11月1日~2月29日9時~17時
入場料金 : 7,5ユーロ、18~25歳4,8ユーロ、18歳以下・毎月第1日曜日無料、グループ(20人~)5,7ユーロ
www.monum.fr
by chiharu on 2008-06-22 [観光名所]
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