父から娘へ受け継がれるコンフィチュール La Cour d’Orgères

コンフィチュールとは日本語でジャムのこと。パンのお供としてはもちろん、フランスではチーズに合わせたり、料理の味付けに使ったりと大活躍の食材です。パティシエと同じように「コンフィチュリエ」と呼ばれる職人も存在し、フランス各地にコンフィチュール専門店があります。食のプロから評判が高いお店のひとつが『ラ・クール・ドルジェール(La Cour d’Orgères)』。ブルターニュ地方、キブロンに本店を構え、その歴史は家族の歴史でもあります。

お店を経営しているのはマリ-シャルロット(Marie-Charlotte)さんとヴェレーヌ(Vérène)さん姉妹です。羊を育て、マルシェでそのチーズを販売していたご両親。農業の仕事を始めた3年後の1976年、フランスは大変な日照りの被害を受けます。羊はミルクを出すことができず、生活はだんだん苦しくなってきます。そこで家で何種類かのフルーツの樹を植えコンフィチュールをつくり、それをカーブに保存。マルシェで販売を始めることになります。そのコンフィチュールは質の高さで、お客さんに大好評。それから羊の放牧を辞め、コンフィチュールの店を開きます。農業からコンフィチュール職人への転身。『クール・ドルジェール』の誕生です。

現在はご両親のレシピ、そしてご姉妹のアイディアから生まれたコンフィチュールなど、ざっと数えただけで60種類はあります。「大切なのはその味わいです。口にしたときの食感と果物の質。必ずしもビオ(無農薬)やブルターニュ産である必要はありません」とヴェレーヌさん。マンゴーはインド、ゴーヤはマダガスカル。パッション・フルーツの「マラクジャ(Maracuja)」はペルー産。甘酸っぱく、ヨーグルトやフロマージュ・ブランに合わせるのがおすすめだそう。ブルータニュ産「野生の桑の実(mûres sauvages)」はブルーベリーのような色あいです。「緑トマト(Tomates vertes)」や「クルミ(noix)」はチーズにも合いそう。

たくさんのファンがいるというタルティネも種類豊富です。ブルターニュといえば「Crème de caramel au beurre salé(塩バターキャラメル)」。これにリンゴを加えた「クール・ド・ブレッツ(Coeur de Breizh)」はまるでタルトタタン。アイスクリームやクレープに加えれば、立派なデザートの完成です。プラリネやショコラも見逃せません。

どれも魅力的なコンフィチュール。デザインもかわいいのでパリ土産にもよさそうです。

La Cour d’Orgères(ラ・クール・ドルジェール)
ZA Plein Ouest, 56170 Quiberon, France
Tel:02 97 29 55 62
HP: http://www.confiture.net/
インターネット注文も可能です。
パリではFine l’Epicerie等で販売しています。

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