鮮やかな色に魅了されたパリの日本人クチュリエ Koko Paris
カラフルで鮮やか、軽やかでとても女性らしい。エレガントな中にもキュートな少女をも思わす個性がキラリ秘められた素敵な洋服をここパリで作っておられる日本人女性をご紹介します。
フリーランスとして活躍されている松浦量子さん。エスモード学園東京校を経、その後同校パリ校へ進学。現地にてみっちりと勉強された後、フランスの大手Feraudにて研修。数々の知識を吸収され、その後2003年に再びワーキングホリデーでパリに舞い降り、翌年の2004年フリーランスとして本格的にパリを拠点とし活動を開始。とても落ちついていてしなやか。瞳がキラキラしていて且つ芯のある眼差し。まずはどうしてこのモードの世界へ飛び込むことになったのかお話をおうかがいしました。
和歌山県ご出身の彼女。実家は兼業農家を営まれておられる自然あふれる町だったそう。洋裁が好きだったお母さんがいつも針を手にとる横で量子さんは綺麗な色と形で一杯のボタン箱やカラフルで透き通ったおはじきで遊ぶのが大好きだったのだそう。量子さんのお家では何かが壊れたからといってすぐに新しいものを買うのではなく何かを代用して、という父母の言葉が常にあったのだそう。
「亭主関白だった父の傍ら、母は家では農家の事も勿論、専業主婦並みの仕事を忙しくこなしていました。しかし外でも働いていたので外で着る綺麗な服も必要だったんでしょうね、買うのではなく自分で作る。それが母の洋裁だったんです。」
そんなお母さんの後姿を見て育った量子さん。ピアノの発表会では可愛らしいドレスをよく作ってもらったのだそうです。お母さんは現在でもテキスタイルを作ったり、さをり織りの講師を務めるなどご活躍されておられるとのこと。お母さんのすべてが量子さんの感性と心に響き、そして浸透し現在の彼女を導いてくれたのかもしれません。
量子さんがこの世界に関わるようになったのはちょうど20歳を過ぎた頃。
「服がどうなって出来ているのか知りたかったんです。ほら、例えばカレーライスなら材料があれば何となく作れちゃったりするでしょ?でも洋服は誰かに習わないと簡単には作れないじゃない?」そう彼女は微笑みます。
現在は自宅のアトリエで作品を作る傍ら、オーダーメイドの注文も受けておられます。好きな生地などを持参すればイメージのものを作って下さいます。世界にたった一着の自分の洋服。仮縫い迄約2週間程、その状態で一度見ながら最終のイメージを詰めお客様に納得頂いてから本縫いに入るそうです。細やかな心配りが嬉しいですね。その他にもお直しや裾上げなどすべての悩みや問題に相談に乗って下さいます。
そんな彼女の作品達。今回、定期的に催されているモード・アクセサリー・デコなどの展示会「Bouche A Oreille」にご出展されておられたのでお邪魔しました。並んだ量子さんの服はどれも丁寧に糸がかけられておりこれが手作り!?と思わされるものばかり。どんな風にイメージして作るのですか?と尋ねると、「以前はデザインから決めて作成し始めていましたが、最近は素敵な布や色が見つかるとパッとデザインのインスピレーションが湧いてイメージが固まることが多いかな。形のベースが始めに出来てしまうと、最後までそれからずれないように作らなきゃ、と思ってしまって自分の自由な思いが束縛されてしまうような気がして。」と量子さん。
昔の彼女は割とゴチャゴチャとしたデザインやカラーが好きだったけど、今はどちらかというとシンプルなものが好きなのだそう。この日拝見したのは淡いグリーンのコットンブラウス(85ユーロ)。肩袖がぷっくり施されててキュート&フェミニン。胸元にあしらったポイント。「寒天みたいでしょ?」と少女のように笑う量子さん。涼しげなイメージが透き通った寒天からインスピレーションを受けたそうです。色違いのピンクもあって夏にかけて活躍してくれそうな一枚。そしてジーンズと赤二色のロングパンタロン(各120ユーロ)。スカートの様に裾が広がっているのではき心地抜群。形も可愛らしく真っ白なTシャツと合わせたい!花柄模様が目を引くパープルのブラウスはリバティ生地。大きなリボンがアクセント(90ユーロ)。水玉模様が艶やかな赤いブラウス(65ユーロ)は少し大人っぽさも演出。柔らかい雰囲気が女性らしさを醸し出してします。はたまたキュートなてんとう虫のブラウス(90ユーロ)。実は子供用の生地なのだそう。デザイン次第でこんなに大人モードに変わってしまうんですね。とろんとした生地が甘い雰囲気満点の長袖ものは何とも言えぬミルクティー色(65ユーロ)。胸元の切り返しと手首周りにポイントがあって可愛い!
又、マヌカンが着ているのは今年の夏向けの新作。籠バックを併せて出かけたいスタイル。どの服も可愛らしいKoko Parisのタグが。手作りならではの想いがギュッと詰まった作品達。
実は何と、この夏に11区にあるSainchris(サンクリス/18 rue Voltaire)というブティックに一部販売が開始されるのだそう!今後のご活躍がますます期待されますね。
とにかく綺麗な色が大好きで絵を描くこと、観ることも大好きだという量子さん。昔、お母さんの横で綺麗な色のボタンやおはじきに目を輝かせながら心躍らせたあの頃の想いが今、現実となり、形となって世に送り出されるようになりました。彼女の手からうまれる数々の洋服達。是非皆さんも一度手に取ってご覧になってみて下さい。
今回お写真は。。。とご遠慮された量子さん。この先ご自身のブティックを持てるようになったら是非、と約束して下さいました。次回もこの展示会(今年冬の予定)に参加される予定だそうです。是非皆さん覗いてみて下さいね。又個人的なお直し、お仕立て、裾上げなどなど、いつでもお電話下さいとのことですので、手持ちのお洋服でお困りの方、又この夏に向けて自分だけの何かを新調されたい方、是非量子さんにご連絡を!!
Ryoko MATSUURA 松浦量子
Tel : 01 48 06 61 79
営業時間 : 9:00~19:00
E-mail : ryokoparis@hotmail.com
定休日 : 日
■寸法直し
ズボン・スカート裾あげ 8.5ユーロ~
ズボン・スカートウエストのサイズ直し 12.5 ユーロ~
ファスナー取替 15ユーロ~
■お仕立て
ブラウス・スカート 100ユーロ~
ズボン120ユーロ~
ワンピース 150ユーロ~
スーツ 250ユーロ~
コート 350ユーロ~
*お仕立ては約4週間程かかります(仮縫い2週間+本縫い2週間)
*お支払は現金もしくは小切手にてお願い致します。
*お見積りは無料です。
by junko on 2008-07-02 [モードなパリ]
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