フランス人はお庭が好き? Jardins demain

パリ市庁舎前で行われているお庭のイベントJardins demain【明日の庭】パリ市内には敷地の約20%をも占める2199ヘクタールの公共の緑地がある。
最も有名で古いのは16世紀にできたセーヌ川右岸、今はないチュイルリー宮殿の庭として作られたチュイルリー公園、そして1612年にできたマリー・ド・メディシスの為に建てられた城の庭園であった、左岸のルクセンブルグ公園。公共の庭園としては、ルイ13世の主治医、ギ・ド・ラ・ブロスによって薬草を育てるために作られた植物園が1640年に一般向けに公開されている。

天気がよくなると、こういった公園に出かけて日光浴を楽しむのがフランス人。そして、公共の場も好きだけど、お家でも楽しみたいと、ガーデニングも人気が高い。90%の家庭はガーデニングスペースを保持し、うち61%が庭、残りの41%はテラス、バルコニー、又は窓際でのプランター栽培を行っている(ソース:Promojardin2004年)。
現代のフランス家庭庭園というと、日本ブームを齧った日本式庭園を施工してみたりという稀なフランス人もいるが、果樹と家庭菜園、四季を彩る花壇、そしてバーベキュースペースが一般的ではないだろうか。

庁舎前広場が2600m2の仮設庭園Jardins demain【明日の庭】そんな庭を持つことさえ贅沢な、パリの都市生活。窓辺にジェラニウムのプランターを備えるのが基本形だが、ワンランク上のトレンドは植物の壁、ことミュール・ヴェジェタルmur végétal。CNRS国立科学研究所の研究員でもあるパトリック・ブランが発明者で一般家庭では勿論、ケ・ブランリー美術館の外壁やカルチエ財団も手がけた。メタル素材の骨組みにフエルトを埋め込み、苔を生やすことによって植物の根を張らせるというシステムで、水平な敷地が限られたスペースに、垂直に緑の壁を構築する。マスコミにも取り上げられ、一躍有名となったミュール・ヴェジェタルだが、これまた、一般のアパート内では難しそう。

それでも、パリでも緑を楽しみたい、という方のために、パリ市では緑地の整備に力を注いでいる。ちなみに、2001年以来、22.7ヘクタールもの緑地を新たに施工。そして、環境保全及び緑の整備の成果発表とPR活動を兼ねて、パリ市庁舎前で『明日の庭Jardins Demain』という、イベントが開催されている。
市庁舎前広場が2600m2の仮設庭園に大変身し、市で栽培されている11万種の植物が集結。勿論、全ての植物にネームプレートがついているので、植物の名前の勉強にもなる。

パリ市で栽培されている11万種の植物が集結Jardins demain【明日の庭】 垂直に緑を楽しみミュール・ヴェジェタルJardins demain【明日の庭】

また、パトリック・ブランのミュール・ヴェジェタルではないが、プランターをうまく縦にはめ込んだ壁、それから石は勿論、変わった物では植木鉢のかけらなどを地面を敷き詰めるアイディア、などパリ市の庭園設計士や職人の技も披露されている。毎週土曜のガーデニング教室などのイベントも開催されているので、お庭がない人も、土や緑に触れる絶好のチャンス。

市庁舎内ではパリ市の緑化への取り組み、施行中のプロジェクト等の展示会も行われている。緑に触れた後は、パリのグリーンプロジェクトを是非、見て欲しい。

Jardins demain【明日の庭】
会場 : パリ市庁舎Hôtel de Ville
開催日時 : 2007年5月25日〜7月1日
市庁舎前仮設庭園 : 9:00〜21:00
市庁舎内展示 : 10:00〜19:00(6月25日、26日除く)
メトロ : 1・11番線Hôtel de Ville

by aki on 2007-06-10 [イベント]
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