パリ5区。メトロ駅 モーベル・ムチュアリテからセーヌ川に向かい、ポントワーズ通りを進んでいくと、右手に見えてくるのが、今、話題の「イチネレール(Itineraires)」。
以前、このhayakooでもご紹介した事のある「ル・タン・ゾ・タン(Le Temps au Temps)」のシェフ シルヴァン・サンドラ(Sylvain SENDRA)氏と、サラ(Sarah)さんが、2008年4月 新たにオープンさせたガストロミックなビストロである。
店内もファッサードのごとく、シックで落ち着いた装いで統一されており、席に腰を下ろす頃には、グーっと気持ちが落ち着いてくるのを感じさせられる。しかし、これが20時をも過ぎてくると、次々とやって来る予約のお客さん達で席はあっと言う間に埋まっていき、店内は一気に活気を帯び始めるのである。
窓際の席より店内などを眺めながら、テーブル上に置かれたミニ黒板の手書きのメニューに目を通す。
アントレ+メイン+デザートで、36ユーロ。それが、アントレ+メイン、又は、メイン+デザートならば29ユーロとなる。
アントレは4種類。その中から、「ポテトスープ、半熟卵、生ハム、マッシュルーム、プードル・ベーコン(Soupe de PDTerre・ Oeuf Mollet ・Jambon cru・ Champinons・ Poudre Bacon)」、そして「低温サーモン、ウオッカのソルベ(Saumon en basse Temperature・ Sorbet Vodka)」の2つを選ぶ事にした。
運ばれてきた「ポテトスープ」は、薄くスライスされた白いマッシュルームで覆われた一皿。”何、これ?”と思いつつ、1枚、また1枚と口にしていくと、真っ白いままなのに、レモンの香りも、塩の味もしない。フレッシュなマッシュルームの香り、それに、下のスープの中に潜む生ハムの香りが移り、何ともいえない美味しさなのである。 そのマッシュルームの下はと言えば、濃度のあるポテトスープの中に、前記の生ハム、黄味がトロ〜リと蕩けだす半熟卵、それらが上手く絡み合う。。。。といった、ちょっとハプニングを感じさせるアントレ。
「低温サーモン」の方は、まず厚さ3cmはあろうサーモンの切り身に驚く。充分にマリネされたサーモンは、レモンの酸味と、適度な塩味。その上にクルネされた、一見「大根おろし」にも見えるウオッカのソルベも共に口にすると・・・・ソルベの爽やかさ、かすかな甘味がサーモンと1つになり、こちらも想像以上の美味しさ。
メインは5種類+本日の料理が 3種類の中から迷った挙句、「スュプレーム・プレ、キャラメリゼした長ネギ、トンガ豆(Supreme de Poulet・ Poireaux caramelises ・ Feve Tonka)」と、「子羊の鞍下肉のロティ、クリームセロリ、カリフラワーのクスクス(Selle d’Agneau Roti ・ Creme Celeri ・ Couscous Chou fleur)」 を取る。
「スュプレーム・プレ」は、グリエした鶏肉にちょっと甘めのヴォライユベースのソースが、照り焼きソースのように塗られ、焼き目のついた長ネギの上には・・・・何と「鰹節」! それに、ココナッツのような香りを感じたトンガ豆のムース、縁のみ色付けたニンジンスライスのデコレーション付き。フレンチというよりは、何となく私達には馴染みの味わい、多いに「和」の影響を受けた一皿である。
「子羊のロティ」は、何処を切ってみても100%ロゼ。しっかりとした赤身のわりには柔らかく、添えられたソースとの相性も良い。癖も無く、素直に美味しくいただける。しかし、それ以上に気に入ったのが、後方に置かれた根セロリのピュレ。ざらつき感など無く、素晴らしくクリーミーで、何度でも口に運びたくなる美味しさなのである。その上には、メキャベツ、粒上にしたカリフラワーが。
続いて、デザートは4種類、またはフロマージュ(+3ユーロ)。
メニュー上の「タルト・シトロン・レヴィジテ・・・(Tarte Citron revisitee ・・・)」というのが気になり、「”レヴィジテ( revisitee )・・”って何ですか?」とサーヴィスの方に尋ねてみたところ、「そうですね。”驚き!”って感じでしょうか。」との返事が返ってきた。
それならという事で、、その「タルト・シトロン・レヴィジテ・・・・(Tarte Citron revisitee ・・・・・・・)」、そして「ポッシェしたイチジク、フランボワーズ、赤ワインのゼリー、ヨーグルトのソルベ(Figues Pochees・ Framboise ・Gelee Vin rouge ・Sorbet Yaourt)」の2つを選んでみた。

さて、楽しみにしていたデザートの到着。「タルト・シトロン」は、まず、この黒い棒状の物に目が吸い寄せられた。タルトに突き刺されたこの不思議な物。色からして、何かのチョコレートがけではなさそうだ。手にしてみると、軽い。そして、少しベタつきを感じる。焼きメレンゲのような軽さと、食感なのだが・・・・・この味は何なんだろう。今までに口にした事の無い味で、まるで想像も付かない。残念ながら、正体はわからず。
タルト・シトロンは、レモンの酸味が良く効いており、上に乗せられたカシスのソルベも共に美味。
ところで、タルトの左上に注目していただきたい。キャラメルソースのようなこの一滴。気にも留めず、口にしてしまって。。。。。。スッパ〜イ! しっかりとレモン汁が仕込まれていたようで驚いた。 この一皿は、「あ〜美味しかった。」と言うデザートでは無く、「驚き・想像・・・」と、シェフの遊び心が表現された感じのもの。
「ポッシェしたイチジク」の方は、見た目も綺麗な一皿。ビスキュイの上に、イチジクや、フランボワーズなどのフルーツを載せたタルトのようなスタイルで、中に敷かれた赤ワイン・ゼリーの仄かな香りと、渋みが面白いアクセントとなっている。
最後に、カフェと、アンフィジョン(ポットサービス)を注文。これには、フィナンシエが付いてきた。
ゆっくりとカフェを口にしながら、先程までの余韻を楽しむ。久しぶりに、自分の味覚と、記憶力を酷使(?)しながら食事も楽しんだという感じである。
このお値段で、これだけのものがいただけるなら、おまけにこんな素敵な空間で・・・・・・・なかなか予約が取れないという理由も充分に理解出来るというものだろう。
私も、シェフ・シルヴァン氏の創り出す料理の魅力に捕り付かれてしまった内の1人である。
Itineraires【イチネレール】
5 rue de Pontoise 75005 Paris
メトロ 10番線 Maubert Mutualite
Tel 01 46 33 60 11
営業時間 火曜〜土曜日 12時〜14時 19時30分〜22時30分 (金曜、土曜日 〜23時)
定休日 日曜、月曜日

























French Cafés as Social Institutions | Student Life said [...] service, and traditions contribute to make Drouant a very famous café. http://www.drouant.com/ http://www.hayakoo.com/drouant/ Click he...