クリヨンホテルでピクニック! Hôtel de Crillon, PicNic Chic&Choc
オベリスクを望むコンコルド広場の目の前。パリでも言わずと知れた格式高きクリヨンホテル(Hôtel de Crillon)。以前当サイトでもご紹介した一ツ星レストラン、今を駆け抜けるジャン・フランソワ・ピエージュ・シェフ(Jean-François Piège)率いる「Les Ambassadeurs」も有名ですが、その向かいに広がる木漏れ陽溢れるテラス、ル・パティオ(Le Patio)で、とっておきのランチが頂ける季節限定メニューがあります。5月から9月のお天気のいい日にだけOPENしているというテラスメニュー。ホテルの中でありながら解放された空間。高く突き抜ける青空に目をやると建物部分の上の方には細かい網屋根が張ってあり外部からの侵入をガード。暑さをしのぐ霧のミストが上部から定期的にプシューッと放たれ、屋外なのに空気もヒンヤリ。太陽の日差しと冷たいミストが肌にふわり、正に天然クーラーのよう。快適な環境である事はご想像がつくでしょう。席に着くと森の中にいるかの様な小鳥の囀りやハトの鳴き声、時に雨や雷のような自然の音色が優しく耳を通り過ぎることに気付きます。それぐらいナチュラルな距離で演出されている完璧なシチュエーション。
さて、こちらで頂ける季節限定メニューとは、ホテルで頂くピクニックランチ。ピエージュシェフとっておきのアイデアメニューなのです。こんなスタイルで豪華なピクニックができたら。。。そんな思いがギューッと詰まった最高のピクニックタイムの始まりです。
メニューはその名もピクニック・シック(PicNic Chic 55ユーロ)と、ピクニック・ショック(PicNic Choc 45ユーロ)、そしてお子様向けのル・トゥー・プティ・ピクニック(Le tout petit PicNic 25ユーロ)。素材を活かしたシンプルでストレートな味わいの中に美味しさのテクニックをふんだんに盛り込んだ正に「シック」なピクニックランチ、とそれにプラスショックを与えるような驚きと演出を楽しみたいメニューといった具合。そしてふと子供の頃を思い出してしまう、そんな懐かしく温かい構成。
テーブルの中央には可愛らしいマーガレットが飾られ、オリーブオイル、天然塩、コショウが。テーブルウェアはベルナルドー(Bernardeaud)製。そしてナイフはピクニックならではのOPINEL。フランスを代表するべくアイテムが揃います。まずはセッティングされたお皿にフレッシュトマトソース、オリーブオイルにコショウをサービスの方が丁寧にサーブしてくれます。そして初めにモッツァレラのフォカッチャとフランスパンが登場。ふかふかのフォカッチャはほんのり温められていて絶妙。日本のお寿司屋さんで使われる足付板皿でサーブされる演出、アジアとヨーロッパの融合ですね。酸味ほんのり・甘さ満点、トマトの素材そのものが舌で感じられるソース。デザートのよう。素直に美味しい。
そしていよいよお弁当を広げる瞬間。何やらサービスの方が奥から大きなピクニックバスケットを持って来られテーブルの横にスタンバイ。バスケットを開けると。。。。美味しそうなお料理がびっしり。このようなプレゼンテーションが気分を更に盛り上げてくれます。なにせピクニックですから、一気に運びこまれテーブル一杯に広げて「いただきます」となります。
まずはシックのメニュー(全6品)から。オマールの温冷マセドニア「Chaud froid de homard, macédoine」。マセドニアとは野菜やフルーツをさいの目にカットし混ぜ合わせたサラダのこと。繊細にも渦巻き状に巻かれたリンゴにプリプリのオマール、アボカドが絡まり金粉がひらひら。お皿になっているのは何とお椀 。サラダ部分をそっと取ると、お椀の底部分に温かいオマールが仕込まれています。こんな発想、私達日本人では思いつかないユニークなアイデアですよね。そして相対するフランスらしい一品は瓶にびっしり詰められたトリュフ風味のバロティーヌ(鶏肉などで詰め物をロール巻きにしたもの)「Ballottine de volaille fermière truffée en pot」。ピクニックにはこういった瓶料理が登場することも多いフランスならではの人気スタイル。鶏の旨味とトリュフの香りがふわっと鼻腔を刺激する食べ応えのあるもの。そしてこれまたアジアなスタイルで演出されるサーモン料理「Saumon froid en, Bellevue, sauce verte」。お箸をピック替わりにサーモンが刺され放射線状にデコレート。土台部分はこれまたお椀。乗せられた上蓋にはハーブのソースが。色々なハーブが調合されておりほんのり青みを帯びた味。脂ののったサーモンは抜群のミ・キュイで言うことなしです。全部を紹介したいけれど、何が出てくるのかワクワクするのもピクニックの楽しみの一つ、ということで他のお料理は行ってからのお楽しみに。
デザートはクラッッシクなシャルロット・オ・フレーズ「Charlotte aux fraises」。酸味と甘みのバランスが良い苺はさすがの品質。甘酸っぱいクリームと甘いビスキュイが非常にいいバランス。伝統菓子だってシェフの腕にかなえばこんなに進化してしまうのです。可愛い花形で乙女心をくすぐります。
そしてショックメニュー(全6品)もショックなだけにインパクト満点。まずは日本人として反応してしまうマグロのお寿司仕立て「Thon / Savora en sushi」。お寿司が海をまたぐとこうも変化してしまうのです。お味はそのままでしっかり一つの味になっているのがまた不思議。ぱくっと口に入れればしょっぱくてお醤油なしでマグロとお米が一体化。え、え!?と思っているうちにゴクリ、です。
びっくりしてる間もなくお次はチューブとグリエされたバゲットを。絞り出すと中から出てきたのはサーディンのリエット「Sardine / La Vache qui rit」。こんなピクニックアイテムがあれば。。。そんな夢を叶えてしまうこのランチ。リエットはシブレットなどもきちんと入っていてちゃんとした一品なのです。それがチューブになっているなんて!ユニークでとっても楽しく会話も弾みます。デザートはフランスの人気アイテム「ヌテラ」を使ったフランボワーズのサブレ「Petit Lu / Nutella / framboise」。老舗のビスケットメーカーLuのオマージュ。どちらも幼少時代には誰しもが食べたことがあるであろう2大メーカー。ピクニックの醍醐味ではないでしょうか。細かいサブレはバターの香りが高く薄くかたどられています。その上にヌテラ、フランボワーズの黄金コンビ。こんなに細かい土台なのに手で持っても崩れませんよ。究極の一瞬なるお楽しみの一口、です。
屋外のピクニックならそろそろシートをずらして影探し、なんてことになりますが、ここならパラソルがすぐ横にスタンバイしているのでお願いすれば開いてくれます。何よりもミストが気持ち良くてこのままずっと座っていたい、そう思う空間。
実はこの日はメニューの発案者でもあるジャン・フランソワ・ピエージュ氏とお話することができました。彼曰く、ここは「自由空間」であることがメインなのだそう。正にピクニックは自由を楽しむ一時である、それをコンセプトにお料理だってどんなものが繰り広げられても自由であっていい、という発想。アジアンスタイルを盛り込むのも自由の要。でも味わいはどれもフランスをベースにしていますがね、とシェフ。そう、決して和風な味、ではないのです。素材もピクニックであることから自然なもの、又ハーブや野菜などを基本にフランスを表現。そして和な要素も盛り込みシックとショックを与えられる遊び心満点なピクニックに仕立てているとのこと。館内にこんな素敵なテラスがあるのだから、ここでもガストロノミーなメニューを、と思うも、いやいや屋外だからこそその良さをモットーにガストロノミーなメニューが表現できたら、と考案されたのが「ピクニックメニュー」になったのだそうです。初めはキャンプスタイルなんかも。。なんて思ったけどね、と氏。ホテルだからといってかしこまったテーブルスタイルというだけではなく、ホテルでだってピクニックが楽しめる、というピクニックそのものまでをも進化させてしまったのであります。今回のメニューから和のアイデアがたくさん盛り込まれており、何だか日本とフランスの距離がぐんと縮まったような気がしました。それは日本人とフランス人がみんなでピクニックをしたらこんなお弁当が持ち寄られるんじゃない?と思わすようなプレゼンテーション。
パリのど真ん中、クリヨンホテルで頂くピクニックメニュー。なかなかこのようなスタイルは経験できません。季節も限定。そうと決まれば急いでご予約を!!
Hôtel de Crillon / Le Patio【オテル・ドゥ・クリヨン/ ル・パティオ】
10 place de la Concorde 75008 Paris
Tel : 01 44 71 16 15
Fax : 01 44 71 15 02
営業時間 : 12:00~17:00 (5月~9月末迄のお天気な日)
定休日 : 無休
メトロ : 1、8、12番線Concorde
by junko on 2008-08-07 [余所行きのレストラン]
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ホテルクリヨンでランチ!…
久しぶりに友人達とお出かけ。
『Hotel de Crillon-ホテルクリヨン-』内のテラスで5月から9月の天気のいい日限定のランチをいただいてきました。
ランチメニューは2種類。
PicNic chic ピク…
トラックバック by アマギーズ。 - 2008-09-07 @ 12:26 am