2003年にミシュラン二つ星を獲得以来、その後も星を保持されておられる女性シェフ・エレーヌ・ダローズ(Hélène Darroze)さん。サンジェルマン・デ・プレに構えるこのレストランは真っ黒でシックな外観が浮き立つ品のある佇まい。モナコの「ルイ・キャーンズ」、アラン・デュカス氏の門下生。2007年には2号店のビストロ「Le Toustem」を5区にオープンさせた話題の女性シェフ。フランス南西部ランド地方出身の彼女、バスク地方の食材を多く取り入れ、女性ならではの可憐さをも散りばめたお料理は1Fのカジュアルな「サロン・デレーヌ(Le Salon d’Hélène)」のフロアと、2Fで頂けるガストロノミーな「サラマンジェ(La Salle à manger)」のフロアにわかれており、お料理の内容、お値段共に違うものが楽しめるという1店舗で2つの空間を配した素敵な造りになっています。内装は落ち着いた重厚感のあるトーンでまとめられており、サロンは解放感あるオープンキッチン。絨毯張りの階段を上った2Fフロアは贅沢に配された丸テーブル、とてもリュクス。食後酒のアルマニャックの豊富さやカトラリーの素晴らしさも楽しみの一つなのです。
さて、そんな二つ星で頂くアフタヌーンはいかがでしょう?入口すぐ脇には小さなミニバーが構える居間「ブドアール(Le Boudoir)」があり、ここでレストランがお昼休憩に入る15:00~18:00の間だけアフタヌーンティーセットが頂けるのです。もちろんレストランのお客様はポツリポツリと帰られるお時間。静かな空間がティータイムチャンス。メニューは1種のみ「Gourmandises de l’Afternoon tea」(22ユーロ / シャンパン付28ユーロ)
何といっても二ツ星レストラン。アフターヌーンティーとはいえどコースのように一皿ずつサーブして下さるのです。まずは好きな飲み物をチョイス。紅茶作家Gill Brochard氏とのコラボレーションによりセレクトされた紅茶。カフェはパリ5区の焙煎ブティック「Brûlerie des Goblins」のもの。ハーブティーはフレッシュハーブを使用してエレーヌさんがブレンドしたオリジナルのものなのだそう。どれも選びぬかれた品質のものばかりです。お供に付いてくるのはピエール・エルメのショコラ。全て飲み物に合わせて種類が違います。
この日は紅茶「Yunnan Cite Celeste」。”モカティー”という名の発酵茶葉をベースにフリュイ・ルージュの香りをつけたもの。繊細なショコラ風味が加わりビターな香りも漂います。口に含むと軽やかさと深みが大きく広がる紅茶。ショコラはビターショコラガナッシュにフェーブ・ドゥ・カカオのヌガティーヌを混ぜ込んだエルメの「Choc Chocolat」。
飲み物を告げると用意してくれるのはティーカップではなくマグカップ。肩の力がほっと抜けて、まるで自分の部屋のように寛げる、そんな気分です。が、しかし、マグカップとはいえどベルナルドーのカップ。ちょっとした贅沢です。熱々のティーポットからコポコポと注いで下さった後、そのまま持って帰られてしまいました。そう、なくなったら熱々を又注ぎに来てくれる、というサービスなのです。タイミングを良く見て常に温かい紅茶がカップに満たされている状態。これぞレストランならではのサービスですね。ナイフとフォークがセッティングされました。最初のお皿はタルティーヌの盛り合わせ。凝縮されたトマトソースにビゴール産黒豚の生ハム。そしてもう一つはオリーブをふんだんに混ぜ込んだシェーブル・フレの上に小さな空豆が綺麗に並んだ美しいタルティーヌ。通常ならばサンドイッチなのかもしれませんが、こんなしょっぱいお皿も嬉しいもの。その上、手の込んだ一品一品がほんの一口の贅沢感を味わわせてくれます。ちなみにお皿もベルナルドー。
次のお皿は甘いプレート。生姜風味のスコーン、オリーブオイルのマドレーヌ、オレンジとノアゼットのケーク・グランマルニエ風味、クレームエペス付。で、このプレートのお楽しみがクリスティーヌ・フェルベールさんのコンフィチュール!9種類もの瓶と共にサーブされます。勿論お好きなだけ。スコーンをもっと下さーい!と言いたくなるほどワクワクします。日頃こんなにもの種類のコンフィチュール、しかもフェルベールさんのものを購入することは日常的ではない私にとって、このサービスは試食も兼ねた素敵なチャンス。この日はルバーブ、ヴィオレ、フランボワーズ&ミルティーユ、ローズ、マンゴー&パッションなどなど、一度食べてみたかったものばかりが揃っていて大満足。スコーンはほんわり生姜の香りがするものの、ほぼプレーンに近いお味。マドレーヌはオリーブオイルのせいか、とっても周りがサクサクで中がフンワリ。美味でした。ケークもしっとりしていてエペスをたっぷりつけて食べれば更に美味しい。フレッシュピュレのようにジューシーなフェルベールさんのコンフィチュールはそのまますくって頂いても十分に美味しいのです。
そして最後はマカロン2種とデセールケーキ。思ったよりも大きな一粒のマカロン。ショコラの方は柚子がしっかりきいていました。見ているだけでトロリとしたショコラケーキは下からノアゼットのダコワーズにプラリネクラックラン、ショコラクリームにクレームブリュレ、ショコラムース。表面のショコラグラサージュが非常に薄いことが全体のバランスをとても美味しくまとめています。口溶け・味わい・テクスチャー、素晴らしい!このショコラケーキだけ丸々一つ食べたいくらいでした。ひと口の贅沢、優雅なデセールです。紅茶も何杯おかわりしたことでしょう。。。カトラリーも出てくるお皿ごとに代えて下さり至れり尽くせり。
グルマンディーズなアフタヌーン。後はゆっくりおしゃべりするだけ。気の合う仲間とお出かけしたいお得でリュクスなティータイム。レストランの方も是非。
Hélène Darroze【エレーヌ・ダローズ】
4 rue d’Assad 75006 Paris
Tel : 01 42 22 00 11
営業時間 : 12:30~14:00 (ランチ)/ 15:00~18:00(アフタヌーンティー)/ 19:30~22:15
定休日 : 日・月
メトロ : 12番線Sèvres-Babylone / Rennes
http://www.helenedarroze.com/





















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