花や自然をモチーフに色鮮やかなデザインが女心をくすぐるフランスの老舗陶器メーカー、ジアン(Gien)社。可愛さとエレガントさを兼ね備えたその食器達は使う楽しさと飾る楽しさ、そして集める喜びを与えてくれる極上のテーブルウエア。1821年にイギリス人のトーマス・ホール氏によって設立されると共にイギリスの高品質な陶器技術も持ち込まれました。
フランスはロワール川の近くに位置するジアン(Gien)の街。工房はそこにあります。工房見学、直営ブティックがあることでも有名です。
17〜19世紀のヨーロッパらしさを醸し出した品のある作品の数々。実は東洋の陶磁器からも影響を得ているというジアンの商品、焼きにおいても日本の薩摩焼の複製を作る技術が導入されているのだとか。どれもぽってりとした厚みを持つ皿達、目を凝らす程の繊細な絵柄、そして細いラインにまで散りばめられた色づけ。皿の形状においてもしなやかな楕円もあれば、カーブの付いたアクセントあるものなど表情は様々。というのも、東洋のみならず、フランスのルーアン陶器のデザイン技術やはたまたルネッサンス期を代表するイタリア模様、オランダのデルフト模様にオリエンタルな中国の模様、そしてイギリスを代表するウェッジ・ウッドの影響をうけた薄いタッチの優しい模様などなど様々な特色が活かされているそうなのです。
今回は6区のサンジェルマン・デ・プレにある店舗にお邪魔しました。2003年オープンの新しいこちら。お店を守るのはビオレーヌ・ドジェ(Violaine Dauger)さん。キビキビとディスプレイをこなし、照明の加減にもシビアに気を配る彼女。ジアンの陶器をこよなく愛しておられるお一人です。
お勧めは定番シリーズ、「オワゾー・ブルー・フリュイ・エ・フルール Oiseau Bleu fruits et fleurs」(1984年作品)。フランスマダムには一番人気なのだとか。少しオリエンタルな雰囲気を醸すこのデザイン、シリーズの数々を担当しているデザイナー、イザベル・ヴォルシュグラーヴ(Isabelle BORCHGRAVE)が初めてジアンに描いてくれたシリーズなのだそうです。彼女のシリーズは他にもあり、森の中に住む想像の動物達が描かれた「ジャルダン・イマジネール Jardin imaginaire」(2003年作品)。赤でもピンクでもない微妙なラインカラーが不思議な世界を連想させてくれます。そして細かいタッチで幾千もの花々が散りばめられた「ミルフルール Millefleurs」(2005年作品)。どちらも女性には圧倒的な支持を得ているそうです。今年2008年、1月末には彼女の新作「ジャサント Jacinthe」が発売されるとのこと。「ヒヤシンス」なる新作。今回もお花をあしらったとても女性らしいものに仕上がっているそうです。どんな素敵なお皿が登場するのか楽しみですね。
又、ロングランシリーズの「オワゾー・ドゥ・パラディ Oiseaux de Paradis」も人気商品。極楽鳥がモチーフのこのシリーズは皿の縁周りもエレガントで存在感タップリ。ほんの少しオリエンタルな絵柄とヨーロピアンなデザインが素敵な作品。鳥をモチーフにしたものでは出て間もないという「オワゾー・ポエトゥ Oiseau Poète」も人気。デッサン風なタッチでリアルさ溢れる雰囲気。ちょっと大人なシリーズです。
対してポップでキュートなシリーズ「デセール・グルマンド Desserts Gourmands」。ケーキのデザインが描かれた可愛らしいアイテム。贈り物にも喜ばれそう。
よく目にするものでは、パリの街並をあしらった「ジョリ・パリ Joli Paris」なども定番。静かな森林に潜む野生の動物達を美しくまとった「ソローニュ Sologne」も上品。何とも言えぬ赤オレンジと鮮やかな青が大人っぽい「クレマティトゥ Clématites」。大きな車輪型の花を咲かすクレマティス。どの皿を手にとっても違う雰囲気を持っています。
又、シンプルな白シリーズもあり、フランスでも有名なパトリック・ジュアン氏(Patrick Jouin)がデザインしたという「エヴォル Evol」(2006年作品)も定評を得ているとのこと。
そして復刻版シリーズはすべて手描きによる限定品で作品の裏側に生産数が書き込まれています。その貴重な数々は入口を入ってすぐ右の部屋に飾られています。生きた絵のように手塗りの凹凸感を出しながらどっしり構える作品達。重厚感ある空気に包まれています。
通常のシリーズものはオーブン、電子レンジにはかけないで下さいとビオレーヌさん。しかし各シリーズとは別で、オーブンにも対応しているタルト型とミニココットが少しだけあります。美しいジアンの型でタルトなど焼いてみたいものです。
数々のシリーズを生み出してきたジアン。同じ絵柄の紙ナフキンや、トレー、花瓶にブジー(ロウソク)などの小物も魅力的。又、エッグスタンドやカフェオレボウル、マグカップに小さな小皿など、お手頃価格なものも揃っていますので、是非揃え初めの一アイテムとして購入したいもの。せっかくなら一シリーズ全アイテムを揃えたい。道のりは長いですが、ゆっくり集めながら幸せな時間を満喫したいものです。ピンと張ったテーブルクロス、キラキラ光るカトラリーと共に一枚づつ重ねていきたい憧れのテーブルウェア。眺めるだけでも優雅な気分に浸れるジアンのショップ。マドレーヌ店もまるで美術館のよう。是非その美しき伝統陶器、眺めに行ってみて下さい。
【ジアン Gien】サンジェルマン・デ・プレ店
13 rue Jacob 75006 Paris
Tel : 01 46 33 46 72
Fax : 01 46 33 46 73
営業時間 11:00〜19:00
定休日 : 日・月曜日
メトロ : 4番線 St Germain des Prés
マドレーヌ店
18 rue de l’Arcade 75008 Paris
Tel : 01 42 66 52 32
Fax : 01 42 65 15 77
営業時間 10:30〜19:00(火〜金) / 11:00〜18:30(土)
定休日 : 日・月曜日
メトロ : 8,12,14番線 Madeleine
【ジアン・アトリエ】Faienceries de Gien
78 place de la Victoire 45500 Gien
Tel : 02 38 67 00 05
Fax : 02 38 67 44 92
営業時間は各店舗、各季節により異なりますので下記HPをご参考下さい。
http://www.gien.com
【ブティック】La Boutique d’usine
アドレス同上
Tel : 02 38 05 21 05
Fax : 02 38 67 44 92
【ミュゼ】Musée de la Faiencerie
アドレス同上
Tel : 02 38 05 21 06
Fax : 02 38 67 44 92























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