お店の前にはテーブル台が出され、別売りのパンやお勧めが売られている活気溢れるブーランジュリー。地元住民で賑わう店内は日々列をなし、ばったり会ったご近所さん同士でおしゃべりに花が咲いています。こちらのお店は2002年パリ・イル・ド・フランスのガレットデ・ロアコンクールでグランプリを受賞。又クロワッサン部門は(バラッド法AOCバター使用)第3位に輝いています。入口から見て右側のショーケースにヴィエノワズリー・ブーランジュリーが、そして左のショーケースにはパティスリー。品揃えがとても豊富で、クラシックな伝統ものから現代にふさわしいアレンジものなど多彩なレパートリーが嬉しい。奥突き当たりにはバゲット類が並び、同時に小さなお会計場になっています。買いたいものによって右か左に別れて並び、注文後は小さな紙切メモをもらってお会計に進み、支払いが済んだら紙を見せて商品をもらう、という昔ながらのスタイルがほんのり残っているブーランジュリー・パティスリー。日曜の朝は特に行列なのでお会計もごった返しているけれど、それが又美味しさの象徴でもあるのです。
賞を獲ったクロワッサンはAOCバターのごとく、味わい豊かでしっとり。風味を放ちながらカリッと焼き上げられたミミの部分と中のふんわりしたバター生地の層がたまりません。そんなお勧めもさておき、個人的にはバゲットでよくお世話になっております。焼き色でご覧の通り、皮は本当にパリパリ、しかも全体的にミッシリした食感も帯びていて素直に美味しい。中は生地が密集、凝縮しており味はやや薄め。存在感はたっぷりなんだけれど出しゃばり過ぎてない味わいが食卓にもサンドウィッチ用にも両用しやすい美味しさなのです。
又、パティスリーも人気で日曜の朝などはパンに加え、アントルメのケーキが飛ぶように売れる行列振り。予約置きされた家族用サイズの大きな箱、「○○様」のメモ紙が挟まれ陳列台に並んでいます。季節のフルーツを焼き込んだ昔ながらのタルトから、綺麗にデコレートされたフルーツ盛にチョコレートが艶やかな大人っぽいものまでショーケースはとても賑やか。
ミルフォィユ・ナチュール(2.4ユーロ)はパイ生地がとても軽くサクサク。空気をたっぷり含んだ感じでソリソリと崩れおちる感じです。クリームは非常に軽く且つミルキーなのがポイント。優しいバターの風味とリッチな牛乳の味わいが上品にバランスを取っています。全体的に軽めの仕上がりが一つでは物足りなさを感じる程!
又、パリ・ブレスト(2.4ユーロ)はシュー生地がしっとりめでクリームとよく馴染みます。これまた軽い仕上がりで、プラリネクリームもふんわりしていて重たさを感じません。
パンもケーキも丁寧に作られ存在感はたっぷりなんだけれど、控え目で上品で出しゃばりのない味わいのものばかり。毎日食べても飽きのこない美味しさ。
又、今や少なくなりつつあるパティスリーの三角包装。包んでくれる姿を見るのも楽しみの一つな伝統芸ではないでしょうか。こちらのお店の店員さん、その速さと言えば素晴らしい。日曜の朝などの大行列の中、次々にかかる注文をこなしながら箱に紐掛けするその速さ、はたまた三角包みをするそのスピードといったら目が釘づけになる位なのです。先っちょに紐をかけて取手にしてくれるのですが、その紐掛けの早さも見とれる程。テキパキ完成されていく箱や包み、お会計中のお客様のものがどんどんカウンターに並べられスタンバイ。どれも同じに見えるのにお客様の顔と注文で「はい、この包みね」と手に取る店員さん。さすが~といつも心で楽しむプチ・スペクタクル。むしろ大行列の時に訪れたいブーランジュリー・パティスリーなのであります。
Frédéric Pichard【フレデリック・ピシャール】
88 rue Cambronne 75015 Paris
Tel : 01 43 06 97 37
営業時間:7 :00~13 :30 / 16 :00~20 :00
定休日 : 月・火
メトロ : 8番線Cambronne























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