実力派女性シェフの美しいブティック des GÂTEAUX et du PAIN
思わず、ここは本当にパン屋さん?と、入るのに躊躇してしまう程、シックで、モダンなこのブティック。
クレール・ダモン(Claire DAMON)さんが、2006年、大晦日にオープンした”デ・ガトー・エ・デュ・パン”(des GÂTEAUX et du PAIN)だ。
空間を持たせた店内も、シックに黒で統一され、落とされた照明は、店名のごとく、パンと、ケーキを、間接的に照らすのみ。まるで、高級なジュエリー店のように。
クレールさんは、弱冠29歳で、ここのパトロンシェフ。
このブティックをオープンするに当たっては、事前に、彼女がスタッフと、店舗や、内装のイメージを練り上げ、それをピエール・エルメ等のブティックのデザインを手掛けているヤン・D・ぺノールス(Yan D. PENNOR’S)に依頼したとの事。
また、彼女自身は、ラデュレ、そしてプラザ・アテネでは、あのアラン・デュカスとも一緒に働いていたという実力者。美しい横顔からは想像も出来ない程、男らしい(?)、さばさばとした性格の方のように見受けられた。
クレールさんのお薦めは、ここのスペシャリテでもある、BIO(有機栽培)の小麦粉を使用した、プチ・ブル・ル・ヴァン(Petit Boule Levain, 4.70ユーロ/kg)とグロ・ブル・ル・ヴァン(Gros Boule Levain, 8.50ユーロ/kg)。これらは、カンパーニュ・パンタイプだが、酸味は少なめ。
今回は、バゲット(1ユーロ)、クロワッサン(1ユーロ)、パン・オ・ショコラ(1.30ユーロ)を試してみる。
バゲットは、太めで、しっかりと焼き色が付いたトラディションタイプ。中は、クリーム色で、全体的に食べやすく、良くまとまった味。
クロワッサンは、バター控えめで、フォームも綺麗に仕上がっている。
逆に、パン・オ・ショコラは、バターの風味満載、しかし、甘さは控えめ。
店内の奥に置かれているケーキは、どれも美しく、又、それぞれ、アイディアを加えたものが多い。
イチゴとスミレ(Fraise et Violette, 4.50ユーロ)と名付けられたサント・ノレは、クレールさん一番のお薦め。
イチゴクリームの入ったプチシューと、スミレ風味のクリームの相性は、思った以上にピッタリ。
フルール・ド・セルのキャラメル(Caramel Fleur de Sel, 3.70ユーロ)、イチゴ(Fraise, 4.10ユーロ)は、ルリジューズ(修道女の意)のバリエーションタイプ。シューの中に、それぞれ、塩気の効いたキャラメルクリーム、イチゴ風味のクリームがしっかりと詰められていて、食べ応え充分。個人的には、フルール・ド・セルのキャラメルの方がお薦め。
それから、カリブとグリーンミント(Caraibe et Menthe Verte, 4.10ユーロ)はチョコレートタルトで、フライにされたミントの葉がポイント。チョコレートを、薄めのミントティーと共に食べているかのような味わい。
そして、杏と、アーモンドミルク(Abricot, Lait d’Amande, 4.30ユーロ)は、ブランマンジェのケーキ。白い部分は、微かにアーモンドミルクの風味がするだけだが、中に隠された杏の果肉の塊が、全体のバランスを補うよう、甘酸っぱさを与えている。
今回、食してみたのは、この5種類のケーキのみだが、全て、しっかりと重量感のあるものだった。
ここは、長~い行列が出来るパン屋さんではないが、その分、接客は、親切、かつ丁寧である。
購入する際、商品についての質問があれば、思い切って尋ねてみるとよい。心良く応答してくれるはず。
パンや、ケーキを買った帰りには、ショーウインドーの素敵(!)なディスプレーを見る事も忘れずに!
des GÂTEAUX et du PAIN【デ・ガトー・エ・デュ・パン】
63 bd Pasteur 75015 Paris
Tel : 01 45 38 94 16
メトロ : 6・12番線 Pasteur
営業時間 : 水曜~月曜 7:30~ 20:30
定休日 : 火曜
by chiharu on 2007-05-27 [毎日のパン]
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