ブルターニュの幸をまるごと堪能 Restaurant Delaunay

Restaurant Delaunay

ブルターニュのお料理をキチンとしたテーブルセッティングで愉しみたいのならばこちら。サン・マロ旧市街にあるレストラン・ドゥロネ(Restaurant Delaunay)。ドゥロネご夫妻が切盛りするこのレストラン、ご主人は毎朝地元のマルシェを訪れ、海に面したブルターニュならではの、新鮮且つ旬の食材に目を向け、毎日採れたての味わいを提供しておられます。サービス担当は奥様。ご案内から注文まで各テーブルごとに丁寧に対応され、お料理の説明もとても親切。客席数は24席とこぢんまりしていますが、夏にはテラス12席も準備されるそうです。内装はシックで落ちついた雰囲気。店内入口には水槽にブルターニュ産オマール海老が迎えてくれます。そう、これを調理して頂く事ができるんです。

Restaurant Delaunay : スープ・ド・ポワッソンまずは前菜。牡蠣で有名な隣町・カンカルの生牡蠣もありましたが、迷わず「スープ・ド・ポワッソン(Soupe de poissons, tuile au parmesan et écume de mer, 9ユーロ)」をチョイス。魚介のエキスが凝縮した、ブルターニュの海の香がギュッと詰まったスープ。大きな器ごと運ばれ、目の前でお皿にたっぷり注いでくれます。その瞬間にふわっと香りが立込め、嗅覚を刺激。芳香な海の香りは口に入れると濃厚で今まで頂いていたスープ・ド・ポワッソンのイメージを覆しました。付添えのパルメザンチーズのチュイルと、海草風味のクリームを浮かべて一緒に頂くとスープの泡がまろやかになって更に美味!これがブルターニュ産のオマールから出たエキスか・・・と納得しながらメインへ。

勿論オマール海老です。ブルターニュに来たならばこれだけは食べておかねば、の一品。メニューに、このオマール海老のお料理には前回ご紹介したボルディエさんのバター使用と書かれていました。その名もずばり、「Homard de nos côtes grillé au beurre salé de Monsieur Bordier」。即決定です。入口の水槽で元気に動いていたあの子達、です。こちらはグラム売りとなっており、100gで13ユーロ。オマールの大きさ次第で値段は異なります。一番小さいオマールをお願いし、500gのオマール(65ユーロ)になりました。活きたままテーブルまで見せに来て下さり、「こちらで調理させていただきますね」と奥様。こういったサービスが食べる愉しみを更に盛り上げてくれます。

Restaurant Delaunay : 新鮮なオマール Restaurant Delaunay : ボルディエさんのバターを使用したオマールのグリル

そして・・・お皿に盛られ登場。鮮やかな紅色に姿を変えたオマールはシンプルにグリルされ、バターライスと共に。オマール料理は食べやすくするために殻から身が離れていたり、カットされていたりするのが多い中、こちらでは殻に身がしっかりついたまま。オマール専用のハサミと身を取り出すフォークスプーンが一緒にサーブされ、自分で殻を割り、ほぐしながら愉しみます。それがシェフの願い。殻を割り、身を突付く楽しみもこのオマールを楽しむべく味わい。食べてみると・・・予想以上の歯ごたえ!さっきまで動いていたその身はプリプリと弾力が強く、噛めば噛む程甘味が出てきて飲み込むのがもったいない位。これがブルターニュ産オマールの特徴です。海老というよりは蟹のような甘味。ボルディエさんのバターも香りが移り、塩も効いていて最高。

Restaurant Delaunay : モン・サン・ミッシェルの子羊・骨付き背肉のロティ・フレッシュタイム風味

そしてもう一つ、ブルターニュと言えば「モン・サン・ミッシェルの子羊・骨付き背肉のロティ・フレッシュタイム風味(Carré d’agneau élevé aux prés-salés de la baie du Mont-Saint Michel rôti jus au thym frais, 30ユーロ)」。あのモン・サン・ミッシェルの牧草地に放たれ、毎日草を食べながらリラックスした環境で育つ羊。ブルターニュの海辺から吹いてくる潮風の影響で塩分を多く含むその草を食べる事から、羊そのものの肉にすでに塩味を感じる事ができるということで有名なお料理。モン・サン・ミッシェルでは、最低60日間はこの塩分を含む草を食べ続けさせる事が義務付けられているそうです。仕入れたばかりの子羊肉はしっかりした弾力の傍らしっとりと柔らかく、肉の味わいが非常に濃いのに臭みは全くない。調理したのとは違う塩分がお肉自体に感じられ、とても貴重な味わいでした。是非お勧めです!

Restaurant Delaunay : リンゴのクイニー・アマン、レ・リボのアイスクリーム添え

デザートはこの地ならではの「リンゴのクイニー・アマン、レ・リボのアイスクリーム添え(Kouign-amann aux pommes reinette cuite pour sous à l’instant, glace au lait ribot, 9ユーロ)」を。さっと温めたクイニー・アマンにキャラメルソースを絡めて、絶妙な味わい。酸味のきいたレ・リボ(無糖の飲むヨーグルトの様なもの)のアイスでお口直しをしながらあっという間に完食。
前菜からデザートまでブルターニュを堪能できるラインナップ。ワインも充実しており、下は17ユーロ、上は80ユーロと種類も豊富です。最後は奥様が「いかがでしたか?」と各テーブルをまわられ、店内はとてもアットホーム。平日のみのコース28ユーロもあるそうです。また、基本的には夜のみの営業ですが、8名様以上40名様以下の団体で、予約のみのお昼営業も行っておられるそう。
ブルターニュの食材を堪能し、この地ならではの美味しさを是非楽しんでみて下さい。

サン・マロ(ブルターニュ地方)への行き方
パリ・モンパルナス駅からフランス国鉄(SNCF)で約3時間、サン・マロ(Saint-Malo)駅下車。駅からは旧市街までマルタン通り(av.L.Martin)を真直ぐ徒歩約20分。旧市街入口サン・ヴァンサン門(Porte Saint-Vincent)まではナヴェット(無料バス)なども運行。

Restaurant Delaunay【レストラン・ドゥロネ】
6 rue Sainte Barbe 35400 Saint-Malo
tel : 02 99 40 92 46
営業時間 : 18h30- 22h00
定休日 : 日・月曜 (ヴァカンスシーズンは不定休ですのでご確認下さい) 
予算 : 一人70ユーロ前後 
http://www.restaurant-delaunay.com

by junko on 2007-05-31 [地方のグルメ]
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