サン・マロで魅惑のクレープリー巡り Crêperies à Saint-Malo

ブルターニュ、と言えばクレープ。この地ならではのそば粉で作られる塩味のおかずクレープをガレット・ドゥ・ブレ・ノアール(Galette de blé noir)又はガレット・ドゥ・サラザン(Galette de sarrasin)と言い、小麦粉の甘いデザートクレープは、クレープ・ドゥ・フロマン(Crêpe de froment)と呼びます。少し歩けばクレープリー(Crêperie)に当たる、と言っても過言ではない位、あちこちにあります。小腹が空いた時にも簡単に食べられるクレープ。時間を問わず、朝から夜までいつもお客さんで賑わっていました。ブルターニュの港町、

まず1軒目はラ・ブリガンティーヌ。こちらのお店の特徴は粉にあります。選び抜かれたBIO(有機栽培)の粉が使われているんです。一番シンプルで味の解かりやすいコンプレット(Complète、5ユーロ)と、スーペル・コンプレット(Super Complète、6.5ユーロ)にサラダ(2.4ユーロ)を付けて注文。中の具材は卵、ハム、チーズと至ってシンプル。スーペルには、トマトとシャンピニオン(きのこ)がプラスで入ります。仕上りは四隅をパタパタと折り畳んだ正方形。良質の粉で焼かれたそのガレットは驚くほどに薄く、またカリっと焼かれていました。そば粉ならではの独特の香りが口に入れる瞬間漂い、噛むとしっかり粉の味わいを感じられます。また、中の具もかなりのボリューム。チーズは端っこまでしっかり挟みこまれており、卵は中央に黄身が半熟で残り、白身は綺麗に四隅まで伸ばしてあるので、どの部分を切ってもハムと白身とチーズのサンドが味わえます。半熟黄身をつぶしてつけながら食べると最高です。こんなに薄いのに食べ応えを感じられるのはしっかり焼かれているから?食べ終わる最後までそのカリッという食感は保たれたままでした。芳醇なバターもしっかり生地に染みこんでいるのに、胃に負担にならない軽さ。2枚位はペロっと平らげられる美味しさでした。

また、こちらのご自慢のもう一つは何といってもシードル!一口飲んで虜になりました。とっても美味しいんです。というのも、ブルターニュ・シードルコンクールで1992年、98年、02年、03年に銅賞、91年、93年、96年、97年、99年、04年と銀賞を獲得。そして2000年には金賞も受賞。ほぼ毎年賞を獲得されているシードルです。その名も「COAT-ALBRET」(1瓶5.5ユーロ)。混じりっ気のない透き通った黄金色、非常に細かい滑らかな発砲でリンゴの香りがしっかりします。非常に飲みやすく喉につかえるエグミが全くない、とてもピュアな味。辛口のブリュット(Brut)と、甘口のドゥー(Doux)があります。きりっと冷えたシードルに美味しいガレット。勿論店内は満席。納得のクレープリーです。

もう1軒はティ・ネヴェズ。店頭にクレープ台が置かれ、ご主人ジャン・ロジェ・ペリゴー(Jean-Roger Perrigault)さんが、お一人で一生懸命焼かれています。クレープ生地にプルーンを混込んで焼いた、ブルターニュ銘菓ファー・ブルトン(5.5ユーロ~)や、ガレット・ブルトンヌ(2.5ユーロ)も名物。テイクアウトも可能なクレープリーです。店内はこぢんまりとしていますが、石の飾り模様が可愛いテーブルとほっこりした木の椅子がとても落ちつく雰囲気。どれだけ満席、行列が出来ても、マイペースでゆっくり丁寧にクレープを焼かれていたペリゴーさん。一皿一皿キチンと仕上げていかれます。さてそのお味は・・・。

お勧めの、卵・チーズ・プールレット・マスタードの入ったTI-NEVEZ(7.5ユーロ)を注文。(プールレットとは、アンドゥイユという豚や仔牛の腸系を詰めたソーセージのこと)。1軒目のお店とは対照的に、こちらのお店の特徴は生地が柔らかい事。勿論カリッと焼けてはいるのですが、口にいれるとふわぁ~っとなくなる感じの柔らかさ。とてもしっとりしています。その秘密はバター。焼き始めに台に塗られたバターは極少量。ブルターニュのクレープなのに控えめだなぁ・・・と思っていました。生地を流し、熟練の技で薄く薄く伸ばしていくペリゴーさん。具を乗せ、生地を折り畳み、そして最後に刷毛で表面にバターを塗る!これがふんわり生地の決め手だったのです。こちらも1軒目と同様、生地は非常に薄く、またバターもしっかり感じられるのに重たくない。

デザートには生地の味を重視し、シンプルにお砂糖とバターのクレープ(Beurre-Sucre、3.3ユーロ)に、追加で生クリーム2ユーロをつけてもらい、しっとりした生地を楽しみました。柔らかい生地にお砂糖がじゃりっと混ざり、塩バターと冷たい生クリームが溶け合って美味しい!

シードルは、一般的に飲まれるブルターニュ産の銘柄ボレ・ダルモリック(Bolée d’armorique)を、500mlのピッチャー(6.4ユーロ)で。ほんのり濁りのある黄金色。リンゴの渋みと酸味が感じられるパンチのあるものでした。ロゴ入り専用グラスでサーブされました。また、デザートのクレープには、定番のレ・リボ(Lait Ribot、3.2ユーロ)もお勧め。無糖の飲むヨーグルトの様なもので、一般的にどろっとしています。こちらのものは酸味がしっかりしていて、どろっと、というよりはプルンとした喉ごし。とても飲みやすかったです。

色々なクレープリーがあって目移りしてしまいますが、各店に特徴があり食べ比べてみるのも楽しいものです。ついつい食べすぎて、塩分とバターでお腹一杯に、何て事にならない様お気をつけ下さいね。

サン・マロ(ブルターニュ地方)への行き方
パリ・モンパルナス駅からフランス国鉄(SNCF)で約3時間、サン・マロ(Saint-Malo)駅下車。駅からは旧市街までマルタン通り(av.L.Martin)を真直ぐ徒歩約20分。旧市街入口のサン・ヴァンサン門(Porte Saint-Vincent)までは、ナヴェット(無料バス)なども運行。 

Crêperie La Brigantine【クレープリー・ラ・ブリガンティーヌ】
13 rue de Dinan 35400 Saint-Malo
tel : 02 99 56 82 82
営業時間 : 9:30-21:30
定休日 : 水曜 
予算 : 一人15ユーロ前後

35400 Saint-Malo, フランス

Crêperie Ti-Nevez【クレープリー・ティ・ネヴェズ】
12 rue Broussais 35400 Saint-Malo
tel : 02 99 40 82 50
営業時間 : 12:00-19:00
定休日 : 火・水曜 
予算 : 一人15ユーロ前後

35400 Saint-Malo, フランス


サン・マロで魅惑のクレープリー巡り Crêperies à Saint-Malo」への4件のフィードバック

  1. 母 すみこ

    ううっ!こりゃたまらん!つばが湧いてきましたよ(^。^)
    ブルターニュ行ってみたいなぁ☆サン・マロが良いなぁ、ラ・ブリガンティーヌのそば粉のクレープ食べたーい♪
    アウトレットのコメントも見てね☆JUNKOさんかならずお返事くださるからすごく楽しみにしてるんです。パソコン始めて良かったなぁって。。。

  2. 母 すみこ

    追伸
    サーモンとチーズのティアンサジの方もね(^-^)

  3. junko

    母すみこ様。ありがとうございます☆私もいつもコメント楽しみにしています!サン・マロ、是非行ってみて下さい!日本でもレベルの高いクレープはたくさんありますが、やはり本場はもっと美味しいです♪すみこファミリーはグルメ家族なので皆さんで行かれると尚楽しいでしょうね。いつの日か是非ブルターニュへ!!

  4. ピンバック: サン・マロでクールなロックフェス La route du rock | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

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