フランス建築の美学を堪能しよう! Cité de L’architecture et du patrimoine

初めてのパリ > 美術館・博物館

建築遺産博物館外観トロカデロ広場から望むエッフェル塔の姿が感動的なのは、皆さんも既にご承知の事でしょう。
その広場に、両翼を広げたようにして建つシャイヨー宮 (Palais de Chaillot)は、1937年パリ万博の際に建設されたもので、現在では、両翼館内とも博物館として使用されている。
さて、その左翼側にあった「フランス文化財博物館 Musée des Monuments Francais」が、長い閉鎖期間を経て、昨年9月より「建築遺産博物館 Cité de L’architecture et du patrimoine」として再開館している。
建築に興味のある方には、是非とも足を運んでほしい博物館である。

入ってすぐの地上階(ニボー0)は、「複製品のギャラリー(Galerie des Moulages)」。
優しい自然光の入り込む天井の高いギャラリーには、12世紀〜17世紀にかけてのフランス各地の教会や、建築物の一部(彫刻や、像、扉などの複製品およそ350点、建築構造などの模型60点)が、実物大の規模で、”ロマネスクから、ゴシック、ルネッサンスへ” と、時代を追うように展示されている。

建築遺産博物館サン・ピエール教会の正門 建築遺産博物館 オータンの「イヴの誘惑」

複製とはいえ、その精巧な彫刻には、ただただ感嘆するのみ。

ロマネスクを代表する作品として、モワサックの「サン・ピエール教会の正面入り口(1120−1130)」や、オータンの「サン・ラザール大聖堂の”イヴの誘惑”(12世紀)」などは、必見である。

建築遺産博物館 クリュニーのサン・ピエール・サン・ポールの柱頭

また、ゴシックでは、ランスの「ノートルダム大聖堂正面扉の”微笑の天使”(1130)」や、フランス・ゴシックを代表する、シャルトルの「ノートルダム大聖堂の西側扉の”諸王の入り口”(1145−55)」などは、見逃せない。
ルネッサンスでは、リモージュの「サン・テチエンヌ大聖堂のジュべ(内陣仕切り)(1533−36)」や、ルーアンの「大時計の彫刻(16世紀始め)」がお薦め。

ニボー2は、「近代建築のギャラリー(Galeries d’Architecture)」
「建築と都市」がテーマとなっており、、1850年から、今日まで150年間のフランス建築の歴史を垣間見る事が出来るようになっている。様々なプロジェクトが、模型、パネル、映像などを用いて展示されており興味深い。特に、建築関係に携わっている方々にとっては、何時間いても飽きる事のないギャラリーであろう。

建築遺産博物館 近代建築 パリ16区のアパートメント

主なところでは、「パリ16区フランクリン通りのアパートメント(1903−04)Auguste Perret」や、「メゾン・ドゥ・ラジオ・フランス(1952−1963)Henry Bernard」、また、「新大蔵省(1982−89)Paul Chemetou他」など。
そして、何と言ってても、この階の見所は、ル・コルビュジェ(Le Corbusier)の「マルセイユの集合住宅 ”ユニテ・ダビタシオン”の実物大展示。実際、中に入って、自ら体験出来るようになっている。

それに続く、ニボー2、ニボー3は「フレスコ画のギャラリー(Galeries des Peintures)」。
旧フランス文化財博物館の所蔵品を引き継いだ、このギャラリーには、12世紀〜16世紀のフランスの教会などに描かれていたフレスコ画や、壁画が、こちらも実物大で、およそ380点程再現されている。

圧巻なのは、カオールの「サン・エチエンヌ大聖堂のフレスコ画(12世紀)」。直径18mのドーム内に描かれた聖職者たちの姿を見上げていると、自分がパリにいることすら忘れてしまうほど。

建築遺産博物館 カオールのサン・エチエンヌ大聖堂のフレスコ画その他、アルビの「サント・セシル大聖堂のフレスコ画 ”最後の審判”(15世紀後半)」(天国と地獄の様子が不気味に描かれている。)や、デセィの「シャトー内のフレスコ画”フォンテーヌの人生”(15世紀末)」など。
このニボーになると、めっきり鑑賞客の姿も減るので、じっくり鑑賞してみたい。

なお、地下ギャラリーでも、常時、興味深い企画展が催されている。
体力の残っている方は、そのまま鑑賞を続けて頂きたい。
疲れた方は、地上階のオープンカフェで一休み!

Cité de L’architecture et du patrimoine (Palais de Chaillot)【建築遺産博物館】
1 place du Trocadéro et du 11 novembre 75016 Paris
メトロ : 6,9番線Trocadéro
Tel : 01 58 51 52 00
開館時間 : 11時〜19時(木曜日〜21時)
閉館 : 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料 : (常設展)8ユーロ、割引5ユーロ、18歳以下、毎月第1日曜日無料
     (常設展+企画展)10ユーロ、割引7ユーロ
     (企画展のみ)8ユーロ、割引5ユーロ
www.citechaillot.fr

75116 Paris, フランス
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フランス建築の美学を堪能しよう! Cité de L’architecture et du patrimoine への3件のコメント

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