ルネサンス様式に包まれた古典絵画の宝庫 Château de Chantilly / Musée Condé

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シャンティイ城・コンデ美術館水面に佇む美しきシャンティイ城。とりわけ大きいとは言えませんが、その外観には凝縮された優美さが溢れています。かつて14世紀から19世紀にかけて作られたというこのお城は、長き歴史の移り変わり、またその建築や装飾変化などがしっかり残された貴重なお城です。その歴史の移り変わりは14世紀のピエール・ドルジュモン家(Pierre d’Orgements)から始まります。その後アンヌ・ド・モンモランシー家(Connetable Anne de Montmorency 1492-1567)の手へ渡った後、モンモランシー家と親族関係となったブルボン・コンデ家(Bourbon Condé)が19世紀の後半までこのシャンティイ城主として継続していました。最終的には、フランス貴族でも大きなこのブルボン家からルイ・フィリップ(Louis Philippe 1733-1850)の息子であるオルレアン家のオマール公(Henri Eugène Philippe Louis d’Orléans, prince du sang, duc d’Aumale 1822-1897)が最後の城主となり、この美しきシャンティイ城を相続したのだそうです。

シャンティイ城・コンデ美術館 シャンティイ城・コンデ美術館

大きな外門をくぐり、チケットを購入したらお城の入口門へ。城内はグラン・シャトー(Grand Château)とプティ・シャトー(Petit Château)に分かれています。グラン・シャトーはフランス革命の際に破壊されるも、後に再建され、様々な絵画コレクションが収容されることになりました。その後1866年、オマール公はシャンティイ城をフランス学士院に寄贈。コンデ美術館として今も尚、多くの人々に閲覧される場となりました。

又、プティ・シャトーはアンヌ・ド・モンモランシーが城主の頃、建築家ジャン・ビュラン(Jean Bullant)によって増築されたもので、2階にはコンデ公の大居室群(Les appartements des princes de Condé)が、1階にはオマール公の小居室群(Les appartements privés du duc et de la duchesse d’Aumale)あります。但しこちらの棟は別料金で見学時間も指定されているのでご注意を。

まずは城内に入ったら右側の階段を上り、絵画ギャラリーへ。トーンを落とした部屋に浮かび上がるシャンデリアの灯りにともされる狩猟シーンを描写したタピストリー。ここはかつてオマール公のディナールームでもあったのだそうです。オマール公の像が待ち受ける次の部屋に飾られた絵画、美術館のように種類毎にわけられてはおらず、まさに当時のコレクション部屋の雰囲気を残しています。その収集数はルーブル美術館に次ぐコレクションとも言われています。ラファエロ、ピエロ・デ・コジモ、ブッサン、ドラクロワ、コローなど数々の作品が展示されており見ごたえもたっぷり。マリーアントワネットの肖像もありました。天井画も美しい。

そしてアンヌ・ド・モンモランシーの要求で作られたというキューピッドとブシュケの神和(2世紀のラテン語作家・アブレイウスによる小説で、老夫人が結婚式の日に強盗に誘拐された若い女性を慰めようとする物語)を描いた42枚のステンドグラスの間。緩やかな光と共にそれぞれのグラスに詰めこまれたお話が素晴らしい。本を読むように上から下、左から右に見て行きます。側に日本語の解説もあるので時間がある方は是非読み砕いて頂きたい。

もう一つの見どころは素晴らしいキッチン道具と陶器の数々。シャンティイ城の宮廷料理人でもあったヴァテル(Vatel)。彼を描いた映画「VATEL」(2000年)も公開されました。実際彼が使っていた厨房も建物内に残されており、現在はレストランとして開放されています。素晴らしい宴会が繰り広げられていた当時の面影を残すアイテムの数々。見ものです。美しい食器にクリストフルの銀器、テーブルを飾る装飾物にシャンティイロゴの入った銅鍋。素晴らしい。又、シャンティイならではの陶器、シャンティイ焼きも別室に展示してあり、うっとりするようなスペース。歴代の一家達はこのお城でこんな美しい食器に囲まれて食事をしていたのか。。。と思わず妄想が広がります。馬にまつわる絵画やグッズも展示され見ごたえ十分。

素晴らしいコレクションを目の当たりにしたら、お城の入口に戻り、今度は大居室群へ。こちらにはオマール公の図書館があり延べ13000冊を超える古書が所蔵されています。天井上までびっしり並べられた本の数々、圧巻です。歴代王達の生活をちらり垣間見たようなシャンティイ城。厳かな空気の中にもアットホームな温かいお家を思わす雰囲気が感じられ、とても見ごたえのあるお城です。


お城を出れば左にはル・ノートル設計のフランス庭園が広がります。

城内にあるヴァテルの厨房レストランもいいけれど、ここはまたティータイムに戻ってくるとして(パス購入の場合は出入り可能です)ちょっと外を散歩して公園内のテラスでお昼ごはんといきましょう。どうやらヴァテルが考案したということで有名な元祖クレーム・シャンティ(ホイップクリーム)が食べられるというので。ランチの前に公園を歩いて腹ごしらえです。次回はそのクレーム・シャンティをご紹介。お楽しみに。

Le Domaine de Chantilly【シャンティイ】
SNCF パリ・北駅(Gare de Nord)からクレイユ(Creil)行きで約30分。Chantilly-Gouvieux駅下車。
お城までは駅から森の散歩道を抜け、徒歩約30分。

Office de Tourisme Chantilly【シャンティイ観光局】
60 avenue du Maréchal Joffre BP233 60500 Chantilly
Tel : 03 44 67 37 37
Fax: 03 44 67 37 38
営業時間:9:30~12:30 / 13:30~17:30 (月~土)、10:00~13:30(日・祝、5月~9月)
定休日 10月~4月の日・祝
http://www.chantilly-tourisme.com/

【シャンティイ城・公園についてのお問い合わせ先】
17 rue du Connetable 60500 Chantilly
Tel : 03 44 27 31 80 (月~金 9:30~17:30)
Fax: 03 44 54 90 73
E-mail: reservation@domainedechantilly.com

シャンティイ城・コンデ美術館【Le Chateau & son musée Condé】
営業時間: 10:00~18:00 *冬季になると変更の可能性有
定休日 火曜日
入館料 11ユーロ(お城+公園) *大人同伴の18歳未満は無料
14ユーロ(お城+オーディオガイド+公園)*オーディオガイドは所要時間約40分
オーディオガイド 3ユーロ(大人)/ 2ユーロ(子供)
アパルトマン個室Appartement privés du duc d’Aumale et appartement Jean-Bullant 6ユーロ
16:00 ~/ 16:45~(ハイシーズン)
15:00~/ 16:00~(ローシーズン)
http://www.chateaudechantilly.com/chateauchantilly/fr/index.html

公園と庭園【Le Parc et Jardin】
開園時間 10:00~20:00 (受付は18:00閉館) *冬季になると変更の可能有
単独入場料 6ユーロ(その他お城とのセット料金あり。)*大人同伴の18歳未満は無料
http://www.chateaudechantilly.com/chateauchantilly/fr/chateau/parcetjardin.html

■お得なパス料金
Le Pass Domaine de Chantilly
お城+公園+大厩舎+スペクタクル(Chevaux en Fête) 19ユーロ(大人) / 8ユーロ(子供)
Le Pass Spectacle
お城+公園+大厩舎+スペクタクル(Les Princes de Chantilly又はNoêl, le Cheval et l’Enfant) 28.5ユーロ(大人) / 15.5ユーロ(子供)

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ルネサンス様式に包まれた古典絵画の宝庫 Château de Chantilly / Musée Condé への1件のコメント

  1. ピンバック: 凛々しい馬達を輩出するシャンティ調教場・大厩舎 Les Grandes Ecuries | パリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

    [...] 前回お伝えしたコンデ公のコレクション画が今も観覧できる美しきシャンティイ城に正に発祥の地とされているクレーム・シャンティの街、シャンティイ。広大なシ...

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