マニア向け穴場公園 Parc de la Butte-du-Chapeau-Rouge
パリ19区には、ビュット・ショーモンやヴィレットといった、超有名公園がある。この2つの陰に隠れた第三の公園こそが、このビュット・デュ・シャポー・ルージュ公園。場所はビュット・ショーモンに程近くはあるが、パリ境界ぎりぎりに位置しているので、限りなく郊外の雰囲気に近い。当然ながらこの小高い丘は、1860年のパリ市改変までは郊外の町に属しており、その姿を公園に変えたのは1939年のこと。なお、「赤い帽子の丘」というちょっとキュートな地名は、付近にあったギャンゲット(ダンスホール)の名前に由来しているという。
交通の便も大していいとは言えず、いつも人が絶えないほかの二つの公園とは正反対に、日曜の午後に行っても人影はまばら。パリ市のサイトに、「穴場!是非行ってみて下さい」的なことが書いてあるのも、涙を誘う。しかし逆に言えば、夏の江ノ島のような大混雑公園ライフにうんざりしている方には、もってこいのスポットともいえるのだ。しかも、45,000m2を超える敷地内はゆるい高低差に富み、そのカーブはなかなか美しい。そしてワイルドな大木がゆったりと植わっているのも壮観である。正直、街中の公園ではこうはいかないと思う。なんとも荒削りな魅力に満ちた公園なのだ。
また、高台に位置するこの公園からの見下ろしは抜群・・・ただし、パリではなくて北東の郊外の風景しか見えない、というのがミソである。味気のないコンクリート建築が並び、お世辞にもロマンティックとは言えないのだが、ベルリンやプラハなど旧共産圏の都市にあるテレビ塔風情なものまで見えて、いったい自分がどこにいるのかわからなくなってしまうという、特殊な体験ができる(なおこの塔は、郊外の町レ・リラLes Lilasに位置しており、実際にテレビ塔として稼動しているとのこと)。
このようにかなりマニアックな公園なのだが、我こそは!という方、是非訪れてみては如何?なお、人影もまばらな上、この近辺の治安は決してよくないので、女性一人で乗り込むのだけはやめておこう。
Parc de la Butte-du-Chapeau-Rouge【ビュット・デュ・シャポー・ルージュ公園】
5 avenue Debidour 75019 Paris
メトロ : 7bis線 Pré-Saint-Gervais
開園時間 : 平日は8:00、休日は9:00
閉園時間 : 季節によって頻繁にかわります。冬季は17:00~18:00、夏季は20:00~21:30くらいが目安です。
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