ボボ達が集まる人気のビストロ・バー Bistrot Le Sainte Marthe

グルメ > 普段着のレストラン

場所はベルヴィル(Belleville)界隈寄りの10区。美味しい餃子屋さんやお豆腐屋さんなど、辺りを見渡せばアジアティックなレストランなどがひしめくちょっと独特な雰囲気に包まれた地区でもあります。ゆるやかな坂の上あたり、住宅街の裏通りを抜けると大きな広場が出てきます。通りの名前にもなっているビストロ、「ル・サントゥ・マルトゥ」。この界隈にだって正統派フレンチのビストロがあるのです。

何といってもこの広場は裏通りとあり、車が一切入って来ない場所というのがポイント。一日中とても静かだし、周辺の賑やかな通りを思うとここだけちょっとした異空間。一面に張り出たテラス席が何と言っても人気の一つで、それを目当てにやって来る常連客で日夜満席なのです。この界隈ならばアジア系のお客さんが多いのかな?と思いきや、15区や16区からこのテラスを目当てにやって来るボボ達(Bourgeois Bohème=ボヘミアンな生活を送る人々)がほぼ常連客、と話してくれたのはサービスのララさん。夜はほぼ満席。0時頃が最もピークで特に週末は更なる賑わいなのだそう。
70席もあるこのテラス席では、夜な夜なアペリティフを楽しみながらじっくり腰を据えて話し込む人、遅めのディナーを美味しいお酒と共に静かに楽しむ人、そんなボボ達で一杯なのだとか。夏の間はこのテラスも全開放ですが、冬になって寒くなると室内テラス席(25席)に変わります。

角地に構えるこの店はパリのビストロブーム初期を思わす木の温もりが残る懐かしい内装とインターナショナルなミュージックが流れる粋なバーを彷彿させるポップなテイストを融合させたような雰囲気。天井が高いのでとても心地良く落ち着けます。カウンターバーの横にはハイスツールのテーブル席、店内奥にはソファ席が配置されており、気軽さとシックさが融合。

カウンターバーはもっぱら満席となったテラス席を待つウェイティグスペース。粋な夜を盛り上げてくれるカクテルなども豊富に揃っています。何よりも静かなテラスに加え、人気の秘密は美味しい料理。夜のみ営業のビストロ・バーならお酒のあて的なメニューだけでは?なんてお思いでしょうが、いやはや腕利きコックさんがいらっしゃいますのでメニューもしっかりしています。日曜日のみお昼も営業されているので明るいテラスを訪れに行ってみました。取材させて頂いたこの日は生憎の雨だった為、テラスは束の間のお休みタイムとなっており、雰囲気がお伝えできず残念なのですが、その分シェフ渾身の料理をご紹介させていただきます。

お料理はどれもアラカルトのみ。前菜、メイン、デセール各種10種類以上のメニューが旬の素材と共に揃っています。この日頂いたのはまずは前菜にブレザオラのカルパッチョ「Carpaccio de Bresaola(7,50ユーロ)」。イタリア産の牛もも肉を乾燥熟成させたもので薄くスライスして生ハムのように頂きます。とても柔らかく、優しいスパイスの香りと肉の旨みが凝縮した味の濃さを感じるもの。パルメザンと一緒に頂きます。添えられたサラダは黄トマトを盛り込み、とても丁寧にドレッシングに和えられた新鮮なものでした。もう一品はランソンのテンプラ「Lancons de Tempura(5ユーロ)」。北大西洋に多い魚で砂の中に潜っており、イカナゴの一種とも呼ばれています。小さいながらにも厚みがあり、白身がふんわり柔らかくて骨も感じなぬ柔らかさ。フリットにされることが多いそうです。ナイフをさすとふわっと湯気を放ちながら中からふっくらとした身が。フルール・ド・セルとレモンをギュッと絞って頂きます。どちらの前菜もお皿の隅々まで丁寧さが感じられ、ボリュームもなかなかなのでパンが結構すすみます。

メインはアントレコート「La Belle Entrecôte (300g 18ユーロ)」。カリッと焼かれた表面に対し、中はジューシーな肉汁が閉じ込められています。フリットにはシブレットのアクセント。そして何よりも丁寧さを感じるのが付け添えのお野菜。インゲン、人参、黄人参、フヌイユ、パプリカ!全て生野菜からカットし、下処理をしてから優しくソテーされたもの。自然の甘みとわずかに食感を残した下ゆで具合が抜群でした。冷凍野菜を使うお店が多い中、このように誠実に仕込みをしてくれているお店に出会うと何よりも美味しさが倍増します。

もう一品は牛ヒレ肉のグリエ、モリーユ茸のソース「Filet de Boeuf aux Morilles(19,90ユーロ)」。しっとり柔らかいお肉にたっぷりかかった香り高いモリーユ茸のソース。旨みが一体化した濃厚な食べ応えある一皿。付け合わせのジャガイモのミルフィーユ仕立てグラタンも手作りでほくほくトロトロ。ミルキーなソースが絡まり体の温まる一品。このお皿にも欠かせないのがお野菜のソテー。他にもお皿一杯にお野菜が盛り込まれたベジタリアンメニューなどもあります。

食べ応え一杯のメインディッシュを完食したら、やはりデセールも頂きましょう。「Torilogie de Crème Brûlée(6ユーロ)」。3種のフレーバーが隠されたミニクレーム・ブリュレはフリュイ・ルージュ、バニラ、トンカ風味。色々と欲張りたい方にはぴったりのデセールです。もう一品はフルーツのサバイヨン「Sabayon Fraise, Framboise (5,50ユーロ)」。上品な白ワインがふわりと香る逸品。中にはフルーツがたっぷり隠されていてとてもジューシー。温かいサバイヨンの甘みと冷たさをほんのり残したフルーツの酸味が絶妙。このお値段でこのボリュームも大満足。

最後にカフェを頂いたらお腹はもう一杯。どれもこれもボリューム満点でした。素材と鮮度に拘り、心を込めて作られたお料理の温かさと美味しさが隅々に感じられるメニュー。美味しいお酒と雰囲気のある静かな裏通りの一角。

ボボ達の夜の隠れ家、人気のテラス席は静かな静かなベルヴィル界隈にあり!

Bistrot Le Sainte Marthe【ビストロ・ル・サントゥ・マルトゥ】
32 place Sainte-Marthe 75010 Paris
Tel : 01 44 84 36 96
営業時間:17:00~2:00 (日曜日のみ11:00~)
ハッピーアワー 17:00~20:30 (5~8ユーロのカクテルのみ)
定休日 : 無休
メトロ : 8番線Commerce
http://www.lesaintemarthe.com

75010 Paris, フランス
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - ボボ達が集まる人気のビストロ・バー Bistrot Le Sainte Marthe
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
ボボ達が集まる人気のビストロ・バー Bistrot Le Sainte Martheパリ発フランス情報ハヤクー::hayakoo

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>