エリザのために。Baccalauréat

クリスティアン・ムンジウは、1968年生まれのルーマニア人監督だ。60回カンヌ国際映画祭では「4ヶ月、 3週と2日」(2007)でパルムドールを受賞。本作は今年の69回カンヌ国際映画祭にて、演出賞を受賞。ヨーロッパ映画賞にも、監督賞と脚本賞の部門でノミネートされた。主人公ロメオの愛娘エリザ役は、ミハエル・ハネケ監督作品「白いリボン」(2009)で牧師の娘役のマリア=ヴィクトリア・ドラグス。

ロメオはルーマニアの小さな町トランシルヴァニアで医者をしている。彼は一人娘エリザの将来のことで頭がいっぱいだ。娘を高校卒業後、イギリスの大学に進学させようと思っているのだ。成績優秀な彼女は、近々行われる高校卒業試験「バカロレア」を取るのにも何の問題もないはずだった。ところが、試験が迫ったある日、彼女は下校する際、学校の近くで暴漢に襲われ、腕を骨折してしまう。その事件から、ロメオの娘のための進学計画と彼自身の人生計画もが、徐々に崩れ始める…。

ルーマニアはヨーロッパの国の一つだが経済はまだまだ発展途上で、移民を受け入れるより、国民がより良い生活を求めて、イギリス、フランスやドイツなどに出稼ぎに来る国の一つだ。

学校や学歴、就職先、結婚相手、いろんな場面で選択を迫られる。親は子供の将来を少しでも良い生活ができる方向に導いていく。いろんな選択肢から、道を選択していくのだ。 それがもし、自分の身を削ることになったとしても…資本主義傾向にある社会になってから、世界中の国で共感できる問題ではないだろうか。

日本では来年1月28日から公開。

baccalaureat

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Baccalauréat 【エリザのために】
2016年 フランス・ルーマニア・ベルギー作品 128分
監督 : クリスティアン・ムンジウ Cristian Mungiu
出演 : アドリアン・ティティエニAdrian Titieni, マリア・ドラグスmaria Dragus ほか

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