お腹をすかせて挑戦、ローヌ地方料理 L’Auberge Bressane
温かみ感じる田舎風の店構え、張り出したテラス席が心地良いビストロ。店内はとてもクラシックな内装で、入口には緩やかなカーブを帯びたスタンディングバーがお出迎え。主にフランス南東部、ローヌ地方はリヨン近郊の料理が食べられるこちらのビストロは、今や少なくなりつつあるフランスの伝統メニューが残されている正真正銘のビストロ。ローヌ地方を象徴する旗や装飾が、ふと現地を訪れた気分にさせてくれます。
オーダーを取ると運ばれてくるパンとバター、そしてリヨンならではのソーシッソン(サラミソーセージ)が付いてきます。まずはこれだけで小腹が満たされてしまいます。注意です。
アントレ(前菜)は、タマネギ・ニンジン・ベーコン・キノコとボジョレーの赤ワインで作るムーレットソースで半熟卵を頂く『Œuf en meurette à la mode du Beaujolais(8ユーロ)』は小さな銅皿ココットで熱々をサーブ。黄身を潰してソースに絡め、付添えのトーストと一緒に頂く濃厚な前菜。又、ぽってりとした陶のココットに溢れんばかりに膨れ上がった、名物でもあるコンテチーズのスフレ『Soufflé au fromage de Comte(12ユーロ)』は、運ぶたびにフルフルと揺れてとても魅力的。驚くほどのビックサイズ、「これが前菜??」と思うパンチある一品。アツアツのスフレにそっとスプーンをさし込むと…中からトロトロのコンテチーズが!すくうと伸び上がる程のチーズとふかふかのスフレが口の中でしゅわっと溶けてたまりません!軽そうに見えて、しっかりお腹にこたえるスフレ、女性の方には要注意かもしれません。しかしメインはこれから。
こちらのスペシャルは鶏料理。ローヌ・ブルゴーニュの地方料理でもある鶏肉の赤ワイン煮込み『Le traditionnel coq au vin comme à Juliénas(19ユーロ)』。コックリとした赤ワインでトロトロになるまで煮込んだ鶏肉は限界で形を残し、スプーンでほぐすとポロっと崩れる位の柔らかさ。旨みを充分含んだマカロニときのこをソースにたっぷり絡めて口に運べば、ワインの香りがふわっと広がり鼻を刺激します。大きな銅鍋ごと頂けるクラシカルなスタイルはビストロならでは。ずっしり重い銅鍋を軽快に次々と運ぶ店員さんの姿は正に古き良きパリの光景そのもの。
もう一つのスペシャルでもある鶏肉のクリーム煮込み『Notre fameux poulet à la crème au vin jaune et morilles(25ユーロ)』。しっとりした胸肉は口当たりが優しく、又モリーユ茸の香りがしっかりうつされたソースは甘味とまろやかさが引き出されていて本当に美味。こちらのメニューは鍋ごとではなくお皿でのサービスで少々お高めですが、食べる価値は充分有りの一品。その他にも、「??」と思う程のボリュームあるアントルコートステーキ(22ユーロ)は、ベアルネーズソースをタップリつけて。どのメインにもビストロと言えば、のフリット(フライドポテト)がつき、そのボリュームにも驚かされます。やはり店の誇り、フリットはこちらも自家製でお腹一杯なのについつい食べてしまう美味しさ。どれもこれもボリューム満点なので女性の方はお腹をしっかり空かせてお出かけ下さい。
さて、お腹に隙間がなくとも頂きたいデザート。クレープ・シュゼット『Les Crêpes Suzette(10ユーロ)』もこちらのスペシャルではありますが、ユニークなスフレデザート・ノルウェー風『La nouveauté l’Omelette Norvégienne(10ユーロ)』もお勧め。冷たいフランボワーズシャーベットにスポンジ生地、それを覆い隠すかのようなスフレ!ふっくら焼きあがったビックサイズがテーブルにドーン!そしてその上にタップリのグランマルニエを振りかけ、火をつけてフランベしてくれます。スフレが焦げないうちに自分で吹き消す楽しいデザート。温かいスフレと冷たいシャーベットでスプーンも進みます。何と写真のこれが一人前!驚きです。くれぐれもお二人でシェアする事をお勧めします。
その他にもラム酒タップリ、伝統菓子の『ババ・オ・ラム(7ユーロ)』や、ご近所でもある有名なショコラティエ『ジャンポール・エヴァンのチョコレートシャーベット(8.5ユーロ)』も。
食後のカフェは苦めで食べすぎた胃を洗い流してくれるかのよう。これぞビストロ!なる100%クラッシックを満喫できるお店。日曜日が開いているというのも嬉しいですね。この様な古き良きスタイルがいつまでも絶えず残り続けていて欲しいな、と思います。しかしすごいボリューム。暫くフランス料理はいいや・・・と思ってしまうかもしれませんよ。
L’Auberge Bressane 【ローベルジュ・ブレッサーヌ】
16 avenue de la Motte-Piquet 75007 Paris
tel : 01 47 05 98 37
fax : 01 47 05 92 21
営業時間 : 12:00 - 14:30 / 20:00 – 22:45
休日 : 土曜の昼 *ただし、 8月第2・3週は夏季休暇
メトロ : 8番線 La Tour-Maubourg
ムニュ(前菜・メイン・デザート・ワイン) : 29.5ユーロ
前菜 : 7~8ユーロ
メイン : 20~38ユーロ
チーズ・デザート : 6~10ユーロ
http://www.auberge-bressane.com
by junko on 2007-08-02 [普段着のレストラン]
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