焼きすぎちゃうんか! Au Pain Bien Cuit
パリ、8区にある「オ・パン・ビヤン・キュイ」は、1965年より、ルネ・ジェラール・サン・トワン(René-Gerard Saint-Ouen)が奥さんと切り盛りするブーランジェリー。
今日、店舗、内装デザイン等に気を配るブーランジェリーが多い中、ここは一昔前のような店構え。
職人かたぎであるサン・トワンさんにとっては、そんな、パン以外へのこだわりは必要ないのかもしれない。
ミロメニル通り(rue Miromesnil)沿いのウインドウには、エッフェル塔、その他、猫、うさぎ、象、ふくろう、鴨などだと思われる(!)パンの彫刻達が所狭しと飾られている。通りすがる子供達には、人気のようだ。
実は、ここ「オ・パン・ビヤン・キュイ」、94年・97年 には、パリのバゲットコンクールで優勝もしている店。
そして、かつては、長期に渡り、エリゼ宮ご用達のパン屋でもあったとのことである。
いまでも、ここのスペシャリテは、バゲット・プレジドンシエル(Baguette Presidentielle、大2.50ユーロ、普通サイズ1,75ユーロ)である。
それにしても、店内を見回すと、全てのパンが ”ビヤン・キュイ(しっかり焼く)”。
たまたま、その日、窯にパンを入れ忘れていたとか、焼く設定温度を間違えてしまったとか、そういうわけではない。店名通り、毎日、このように黒焦げパンが焼き上げられるのである。
試しに、バゲット・プレジドンシエルと、炭素の塊のようなブル・サルトワーズ(Boule Sarthoise 6,50ユーロ/1,2kg)を買ってみる。
バゲットは、皮の部分を叩いてみると、トントンと、まるで、食べられる凶器(笑)。
中身は、薄いクリーム色で、気泡がかなりある。
口にいれると、良く言えば、ノワゼット(はしばみ)の香り、事実を言えば、香ばしさを超えた炭の香りが広がる。
ブル・サルトワーズの方は、形が違うだけで、味、感触共に、バゲットとあまり大差はなかった。
ちなみに、ヴィエノワズリーは、クロワッサン(1ユーロ)、パン・オ・レザン(1.10ユーロ)、パン・オ・ショコラ(1ユーロ)、ショソン・オ・ポム(1.20ユーロ)といったところだが、食べなくても、だいたい想像は付くような出来栄えのものばかりで、少し、残念。
好みによるが、ここの ”しっかりと焼かれたパン”、私達、日本人には、受け入れにくいかもしれない。
値段も、少々、高めのようだし。(大統領のお墨付きだから、仕方ないか!)
それでも、バゲットは、ビヤン・キュイに限る!と言う方、一度、挑戦してみてはいかが!
Au Pain Bien Cuit【オ・パン・ビヤン・キュイ】
111 bd. Haussmann 75008 Paris
Tel : 01 42 65 06 25
Fax : 01 42 72 37 80
メトロ : 9・13 番線 Miromesnil
営業 : 月曜~土曜日 8:00~19:30
定休日 : 日曜・祝日・8月
by chiharu on 2007-07-09 [毎日のパン]
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