庶民的なカルティエ11区。ごく普通の日常を送るパリジャン達が行きかう、そんな通りの一角に『パリのビストロ』らしき雰囲気満点の店構え『アスティエ Astier』があります。クラッシックな装いから伝統的なビストロ料理かな?と思いきや、伝統のベースをしっかり守りながらも珍しい食材、気の利いたアクセント、そして美味しさの中に驚きが見られるメニューが豊富。
そしてコストパフォーンス。お昼は16.5ユーロ(メインのみ)、19.9ユーロ(前菜・メイン又はメイン・デセール)、25.5ユーロ(前菜・メイン・デセール)の日替りランチが。夜は前菜・メイン・フロマージュ・デセールで31ユーロのコースが用意されています。物価高なパリでもこれだけのメニューでこのお値段は嬉しいのではないでしょうか。そしてスタッフもみんな陽気で親切。本日のお勧めもきちんと説明して下さいます。
この日は前菜に『Fricassée de Petits gris, cresson et radis roses, réduction de Noilly-Prat』。エスカルゴの一種のプティ・グリ。ノワイープラという香草のお酒を煮詰めた濃厚クリームソースに絡め口に含むと中はふっくらジューシーなエキスがたまりません。アクセントのラディッシュが口をさっぱりさせながらシャキっとした歯ごたえのある食感を楽しませてくれます。ボリュームもあって豪華な前菜です。
もう一品は『Bouillon infusé aux champignons des bois, bugne à la farine de châtaignes』。上品にほんのりエピスを利かせたシャンピニオンブイヨンスープ。栗の粉のビューニュをクルトンがわりに浸したり浮かべたりしながら頂きます。なんだか手の込んだ前菜でかなり気持に満足感。
続いてメインは『Marmite de poisson blancs de chalut en Cotriade』。しっとりした白身のお魚に旨味がきっちり香るスープ。コトリヤードとはブルターニュ地方沿岸で作られる魚のスープ。いわゆるブイヤベースと同類ですがオリーブオイルの代わりにバターを使用しニンニクは使用しないというあっさりタイプ。それにトロール漁業(船に網を設置して走らせ網に引っかけて魚を獲る方法)で獲れたお魚。シェフのこだわりがうかがえます。
そしてもう一品は『Cochonnaille et fois gras en bouillon clair de mogettes』。カスレの進化版、とでもいいましょうか。美味しさが凝縮した透通るスープを白インゲン豆がしっかり吸っていてそれだけでも美味。それに脂が美味しいソーセージなどの豚類がフルフルと弾力を発揮しています。さらにその上にはフォアグラ!シンプルでいて贅沢な一皿。
そして・・・フロマージュ!食後にはフロマージュを思いっきり食べたい!と思うならば是非こちらのビストロへ。こちらの名物は最後のフロマージュのサービススタイル。足付籐プレートにこれでもかと言わんばかりの種類のフロマージュがびっしり乗せられ、テーブルにでん!とやってきます。そして店員さんはそのまま去っていきます・・・。
そう、暫く眼の前に置いていて下さるので好きなだけゆっくりとりながら楽しむことができるんです。まるで自分の家で最後を楽しむかのように。普通では好きなものを切り分けてもらって皿に取ってもらうものですが、ここはセルフサービス。『お好きなだけどうぞ』そのスタイルが何ともビストロの温かみを感じます。ここでお腹一杯にさせないで下さい。最後の最後のデザートが待っています。
本日のお勧めのガトーショコラとマロンのヌガーグラッセを頂きました。ガトーショコラはお酒に使ったグリオットがごろごろと入っていてボリュームがかなりあります。至ってシンプルなガトーショコラなんですが、口にするとどこか品のある味わい。ちょっとした手間暇がかけられている美味しさです。そしてヌガーは甘すぎず固すぎずの味と食感のコントラストが◎。マロンコンフィがこれまた盛りだくさんでクリーミィーな滑らかさ。上にはマスカルポーネのクリームがふんわり。あれだけフロマージュを頂いたのに、完食、です。
今日はビストロで美味しいお料理をお腹一杯食べたなぁ~という満腹感と満足感が味わえる、そんなほっこりしたひと時でした。日曜日もオープンの無休、というのもまた嬉しいポイント。お昼も通い詰めたいそんなビストロです。夜はすぐに満席になってしまいますので予約する事をお勧めします。
Astier【アスティエ】
44 rue Jean-Pierre Timbaud 75011 Paris
Tel : 01 43 57 16 35
fax : 01 43 57 16 35
メトロ : 3番線 Parmentier
営業 : 12:00 – 14:30 / 19:00 – 22:30
定休日 : 無休












2008年2月にフランスに行って来ました。
この記事を見て是非行きたくなり、8日に行ってきました。
メニューはすべてフランス語でだったため、全くわからない私には非常にきつかったですが、このホームページのメニューを印刷して持っていたので助かりました。
又、英語が出来る店員さんがいてくれたので、単語から想像しある程度は注文出来ましたが。
記事の通り、チーズは圧巻でした。料理の味も美味しく、非常に満足出来ました。
店は40席位で満席になると入れない仕組みですね。8時過ぎには満席になってしまいましたので予約をお薦めします。
ありがとうございました。
コバ様
コメントありがとうございます。そして記事をご参考下さりありがとうございました。
涼しい季節はガッツリとチーズも食べれるので、こういったビストロは嬉しいですよね。
メニューは現地フランス人ならではの手書きスタイル、わかりにくいですよね。細かな情報を提供できず申し訳ありませんでした。
次回フランスにいらっしゃった時もまた是非チャレンジしてみて下さいね。
素敵な思い出となられたならば嬉しく思います。ありがとうございました。