厳選された オーベルニュ 地方の恵みを Anicia

パリ6区のCherche-midi(シェルシュ・ミディ)通りは、個性的なブティックや、サロン・ド・テ、レストランなどがズラリと軒を連ねるおしゃれな通り。
「Anicia(アニシア)」は、その一画にある、シェフが食材にこだわりをみせるレストランである。
「アニシア」とは・・・・以前、このhayakooでもご紹介した事のあるフランス中央部・オーベルニュ地方の街「Le Puy-en Velay(ル・ピュイ・アン・ヴェレ)」のラテン語での古典的呼称なのだとか。

シェフのFrançois GAGNAIRE(フランソワ・ガニエール)氏は、ル・ピュイ・アン・ヴェレーの4ツ星ホテル内にガストロノミックなレストランをオープンさせ、2006年には、ミシュラン・ガイドにて1ツ星を獲得。グルメな地元の常連さんや、ツーリストたちの味覚を喜ばせ続けていた。そして15年後、新しい冒険と夢を抱え、パリに待望の「アニシア」をオープンさせたのである。
コンセプトは、ナチュラルなビストロ。店内は、故郷の自然が写る写真や、書籍類も配され、とても穏やかな雰囲気が漂う。使用される食材に関しても、ピュイ産のロンティ―ユ・ベール(緑レンズ豆)を始めとし、肉類、ワイン、フロマージュなど、全て厳選された各作り手たちのところから取り寄せられているそうである。

さて、お昼のムニュ「Le Menu du Marche」は、アントレ+プラ、または、プラ+デザートで24ユーロ。アントレ+プラ+デザートなら、29ユーロとなっている。
もちろん、3品のムニュを選んだのだが、アラカルトでシェフのスペシャリテでもある「Le Caviar Velay(キャビア・ヴェレ)15ユーロ」も注文してみる事にした。まるで、本物のキャビアかと思わせるスタイルでサーヴされた、この1皿。トーストされたパンに、ごそっと載せていただくキャヴィアならぬ、ロンティーユの物々しさがユニークでさえある。甲殻類のエキス風味のジュレに包まれたロンティーユは、仄かなライムの香りを感じさせながらも、素朴な大地の味わいを与えてくれる、お勧めの一品。

アミューズ・ブッシュは、こんがりと焼かれたスティックパイが運ばれてきた。数種のシリアルが散りばめられており、サクサク感と共に、香ばしさが口の中を満たしていく。添えられたバターを付けなくても、十分に美味しい。

アントレには、「Poireaux Crayon en Terre Volecanique」を選んでみた。目の前に置かれた一瞬、ギョッとはしたものの、まるでデッサンでもされたかのような、丸ごとネギ1本の皿。下茹でされたポワローは、甘めのドレッシングが絡められ、より甘さと、風味を感じられる。土のような茶色いパウダーも、キノコの香りや、大自然を想像させる味わい。パルメザンのチュールと、カリフラワーのクリームソースがアクセントを添えている。

続いて、メインのプラには、「Le《Vedelou》en Blanquette(ヴェドロのブランケット)」を選択。《Vedelou》とは、Houte-Loire地方の赤ラベルマークの仔牛で、それを使った贅沢なブランケット・ドゥ・ヴォーのようだ。とにかく、お肉が柔らかく、甘ささえ感じるほど。色とりどりのキャロットを織り交ぜた優しい色彩も穏やかで、日本人には、親しみやすい美味しさである。

デザートは、「Tarte à la Lentille verte du Puy(ピュイ産ロンティーユのタルト)」をチョイス。アラカルトでも、ロンティーユは食してみたのだが、どうしても気になって選んでみたのである。薄いサブレ生地の上に敷き詰められたロンティーユは、仄かな甘さを伴いつつも、素朴な味わいを残している。アクセントとなっているのは、ミルティーユのソルベの甘酢っぱさだ。

ところで、このレストラン。お昼のサービスが終わる時間帯になると、カウンター付近に自家製のパティスリーが並べられ始め、15時以降は、サロン・ド・テへと変身する。こちらのパティスリーも、かなり高レベルのもの。
ランチ、サロン・ド・テ、ディナーにと、使い分たいお薦めのレストランである。

Anicia【アニシア】
住所:97 rue du Charche-midi 75006 Paris
Tel:01 43 35 41 50
メトロ:4番線 St–Placide、10番線 Vaneau、12番線 Falguière
営業時間:火曜~土曜日 ランチ12時~ / サロン・ド・テ 15時~18時 / ディナー 19時15分~
定休日:日曜日、月曜日
HP:anicia-bistrot.com
97 rue du Charche-midi 75006 Paris

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