最近では、モードにおいても、グルメにおいても本当に目が離せないのが北マレ地区。
今回ご紹介するのは、「ソン・トロント・キャトル エール・デ・テ(134 RDT)」。
先日、このhayakooでもご紹介したばかりの「ジャック・ジュナン・フォンドゥ・オン・ショコラ(Jacques Genin fondeur en chocolat)」と目と鼻の先にあるブーランジェリーである。
この「134 RDT」、外観はパリの到るところでよく見かけるようなごく普通のブーランジェリー。
しかし、ふとウインドーに目をやると、「2ème グラン・プリ・ドゥ・ラ・バゲット・トラディション・ドゥ・ラ・ヴィル・ドゥ・パリ 2009 」の文字が・・・・・・。
そう、ここが2009年 パリのバゲット・トラディション・コンクールで 2位に輝いたブーランジェリーなのである。
今年のコンクール入賞者ベスト10のリストを見る限りでも、殆どがこのコンクールの常連ブーランジェ達で占められている中、実力を備えたニューフェイス・ブーランジェの登場である。
パトロン兼、ブーランジェであるバンジャマン・テュルキエ(Benjamin TURQUIER)さんが、「134 RDT」をオープンさせたのは2年前。驚いた事に このバンジャマンさん、以前は、ファイナンスの仕事に携わっていたのだとか。
店名については、いとも簡単。ここのアドレスである 134 rue de Turenne から、134 と、それぞれの頭文字である R・D・T を取ってみたのだそうだ。
続いて、バゲット・トラディション・コンクールについて伺ってみた。「コンクール参加は、今年で2回目。初年は、入賞すらしなかったんだけどね。(笑)」とのお返事。そして、受賞後の周囲の変化は?という質問に対しては、「特にないよ。僕にとって一番のお客さんは、やはり地元の人々なんだ。」との事。その言葉通り、どうやら、彼の作り出すパンは今回の受賞に関係なく、近所に住む人々を既に魅了してしまっているようである。
それでは、店内を覗いてみよう。店内は、さほど広くないのだが、バンジャマンさんの感性と、アイデアに溢れる美味しそうなパンが各種揃えられている。季節に伴い、パンの種類はおよそ30~40種だという事。
では、ここでバンジャマンさん自らが手にしてくれたコンクール2位の「バゲット・トラディション(1ユーロ)」を紹介していこう。フォームも均等で美しく、見るからに美味しそうな外観。皮の部分はどちらかというとしっかりめに焼かれており、口の中で噛むと、ザクッザクッという音が耳の奥でコダマする感じ。中の方は、薄いベージュ色をしており、仄かに香ばしい香りが香る。しっかりと噛むタイプのバゲットである。これだけでも(何も添えずにという意味)どんどん口に運んでしまう程の美味しさ。さすが・・・・・上位入賞を実感させられた感じである。
ちなみに、こちらに置かれているバゲットは、このトラディションタイプのみ。
続いて、「クロワッサン(1ユーロ)」。生地が綺麗に上がっており、艶、フォーム共に◎! 外はサクサク、中も綺麗に層を成しており、ほんのりとバターの香りが香る。バゲットに劣らず、クロワッサンもなかなか美味しい!と思いきや、なんと、今年の「コンクール・ド・メイュール・クロワッサン・オ・ブールAOC・イルド・フランス」にて、初参加ながら12位を受賞していたのである。
「ヴァンテ(Vannetais 1,20ユーロ)」と名付けられたパン・オ・ショコラ・ブロンは、バンジャマンさんのお薦めの1つ。トラディションの生地の中に、ホワイトチョコレートが混ぜこまれたパンである。モチモチ感に、ホワイトチョコ独特の甘さが混じり、なんだか癖になる味。食べ応え充分の1個。
「パン・オ・ショコラ(1ユーロ)」も、まとまった綺麗なフォーム。2本のチョコレートが入っており、サクサクの外皮と、中身の相性が良い感じに仕上がっている。バターがしつこくないので、2つは食べてしまえそう。
また、ここの「ショーソン・ア・ラ・ポム・ヴェール(chausson à la Pomme Verte 1,9ユーロ)」は、とてもユニーク。フィルタージュの代わりに、サブレ生地を使用しているのである。サクサクのサブレの中は、青リンゴのコンポートと、果肉。コンポートの水分がしみこんだ内側はしっとりとしている。これは、もうパンというよりはお菓子。なので、通常のショーソンを愛される方にはお薦めしません!
ところで、バンジャマンさんのスペシャリテは、上記のトラデションや、ヴィエノワズリー、それだけではない。
その他、オリーヴ、プロヴァンス・ハーブ、トマト・セッシェ(乾燥トマト)を使用した「プロヴァンサル(Provençal)」や、赤ワイン、コッパ(赤ワインなどでマリネし、燻製にしたハム)、胡桃、シナモンを混ぜ込んだ「ルージュ(Rouge)」、エメンタール・チーズを使った「フロマージュ(Fromage)」などといったところが、サレ(塩)タイプのもの。
スゥクレ(甘)タイプは、トラデション生地がベース。上記でご紹介した「ヴァンテ(Vannetais パン・オ・ショコラ・ブロン)」や、カカオ、カフェ、ハチミツを混ぜ込んだ「カカオフェ(Cacaofe)」、ピスタッシュ、アブリコ、ハチミツを使用した「ピスタブリコ(Pistabricot これのみ1,50ユーロ)」など。
トラディションのみならず、こちらのプチ・パンにもはまってしまうはず。
その他、レジ後方の棚に並ぶパヴェや、ドイツパン「シュワーツブルト(Schwarzbrot 1,80ユーロ)」、各種カンパーニュ・パンなども機会があれば試してみたい。
サンドウイッチ(3,50~4ユーロ)もすぐに売り切れてしまう程の人気商品。野菜たっぷり、アイデア溢れるものが通常約15種類ほど置かれている。ランチ時には、このサンドウイッチのお得なフォルミュールメニュー(5,50ユーロ、7ユーロ)も!
当初、2位受賞のバゲット・トラディションのみを期待して申し込んでみた取材であった。
しかし、最終的にはそれだけでなく、全てのパンに対して手抜きの無い、バンジャマンさんの愛情、テクニック、アイデアが完璧なまでの姿で表現されているのが伝わってくるブーランジェリーだと感じたのである。
さて、そのバンジャマンさんだが、「134 RDT」と背中合わせの大通りに、彼のパンをデギュステ(試食)出来る「Bar à Pain」をオープンさせている。
次回は、改めてこちらの方もご紹介する予定なのでお楽しみに!
134 RDT【エール・デ・テ】
134 rue de Turenne 75003 Paris
メトロ : 8番線 Filles du Calvaire
Tel : 01 42 78 04 72
営業時間 : 月曜~金曜日 7時30分~20時30分
定休日 : 土曜、日曜日
2009年夏季休暇 7月30日(木)〜8月30日(木)
www.barapain.com
























*追記*
「134RDT」の2009年 夏期休暇は、7月30日(木)~8月20日(木)です。
それから、バンジャミンさんより一言。
「上記の写真に一緒に写っている女性は販売員。僕は、まだ独身なんだから!」との事です。
Chiharu
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